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2015年01月11日
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回転不足判定が厳しくなってきたのは、バンクーバーの2季前からだ。しかもあのころは、基礎点が1回転下のジャンプのものになり、GOEでもマイナスされるという、今から考えると信じられないようなルールがまかりとおっていた。

これをMizumizuは、「安藤・浅田には金メダルを獲らせないルール」だと断言した。この2人の天才の強みは、4サルコウ3アクセルという大技のほかにも、セカンドにトリプルループを跳ぶことができるという点にあり、いくらキム・ヨナ選手が大きさのある素晴らしいトリプルフリップ(当時)+トリプルトゥループを跳んで加点をもらっても、安藤選手が3ルッツ+3ループを降りれば、得点の上ではキム選手の連続ジャンプを上回っていたし、

http://www.isuresults.com/results/wc2007/wc07_Ladies_FS_scores.pdf

浅田選手の3フリップ+3ループがキム選手の連続ジャンプの得点を上回ることもあった。

http://www.isuresults.com/results/wc2008/WC08_Ladies_SP_Scores.pdf

基礎点を重視したルール運用がガラリと変わり、回転不足の大幅減点と質のよい要素を積極的に加点で評価するという「流れ」が出来てから、キム選手は非常に強くなった。「トータル・パッケージ」なんていう、今やすでに(あっという間に)死語になってしまった新用語が闊歩し、キム選手は、確率はよくはなかったが元来跳べていた単独の3ループさえプログラムから外してきた。ダブルアクセルを跳べば加点で3ループ並みの点がもらえるのだ。しかも、今と違って3回も入れることができた。こういう状況下で、「なぜ、わざわざ難しい道を行く必要があるのか」――それがキム選手の理屈だった。

この考えが、キム選手の五輪二連覇を阻む遠因になったのは明らかだが、ともかくもキム選手はバンクーバーで素晴らしい演技で金メダルを獲得した。とはいえ、銀メダリストにあまりの大差をつけた勝利、続くワールドでの精彩を欠いた演技への高得点に、ほとんどフィギュアの採点には関心のなかった一般人にも採点に対する疑問・疑念を抱かせる結果になった。

プルシェンコを中心とした「4回転論争」などもあって、ルールは慌てて改正される。ほんのわずかな回転不足が、その下のジャンプの失敗と同じになるという無茶苦茶な「バンクーバー特製ルール・2年限定バージョン」はなくなり、かわって「中間点」(基礎点の7割)という意味不明な概念が導入される。連盟の関係者は、「減点が緩和された」と説明したが、もともとなかった「中間点」を設けることには初めから賛否両論があった。

中間点には、そもそも問題が多い。新採点システムの「客観的な基準」の柱である基礎点を3人の技術審判の判定で「減じて」しまうことが適当なのかどうか。それについて十分に議論を尽くす時間もなく、とりあえずの「減点緩和」として導入した感じだ。今季、エッジ違反に対してもこれが適用されることになったが、これもとりあえずの「減点強化」に使われた感がある。

だが、それでは、GOEは元来なんのためにあっただろう? ジャンプの質を判断するためのもので、回転不足にしろ、エッジ違反にしろ、もともとはGOEで判断すべき範疇のことではないだろうか? 実際に過去はGOEで回転や踏切の正確さを反映させてきた。

GOEに反映させるだけでは、回転不足やエッジ違反の減点が少なく、したがって、なかなか正しい技術を習得するモチベーションにならず、選手はグリ降りや不正エッジをなかなか矯正しようとしないために減点を厳しくした、というのが聞こえてくるISUの理屈らしい。

それはそれで一理あるが、それならば一貫性のある、ブレのない、「正しい」ジャッジングができることが前提条件でなければならない。2014年の4大陸女子のジャッジ・スコアを見て、あれが今回の全日本と同じ基準で判定されたなどという強弁を誰が信じるだろう?

日本女子とロシア女子の「回り切る力」の差について言及したのはMizumizuだし、この現状を見て日本スケート連盟が焦るのも、わかる。だが、今回の回転不足の取りかたを見ると、世界に向かって「日本女子はジャンプがこ~んなに回転不足です。どんどん取っちゃってください」と宣言したようなものだ。

仮に技術審判が、すんばらしい「目」をもっており(プッ…失礼)、一切の政治的な圧力や私情に左右されない、神のごとき資質の持ち主だったとしても(ププッ…失礼)、判定に使えるカメラは1台で、場所によっては「盲点」になるところがある(つまり、よく見えない場所がある)のは、すでに佐野稔氏がテレビで、イラストを使って説明している。そして、カメラを増やせない理由は、テレビの生中継などもあり、スピーディな運営を求められているためだと話している。

ジャッジによって甘かったり辛かったりするのは、もう隠しようがない。それはジャッジの能力あるいは認識の違いがまず第一にある。それに加えて、カメラが1台という物理的な制約がさらに正確なジャッジングを阻んでいる。

今回の女子の技術審判の判定について、小塚選手が、批判・提言を行ったが、「スペシャリストやジャッジによって判定が全然違って」いるという現状を指摘したうえで、「詳細な基準」が必要ではないかと言っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141229-00000106-spnavi-spo
(前日の記者会見での回転不足に関する発言について)選手が言うべきではないというのは分かっていますけど、一個人として、知識を持ち合わせた観客として見た意見です。回転不足(という判定)が女子では多く、それを気にしてタイミングを外したり、力んでしまい「女子ってすごいね、怖いね」と男子でも感じる思い切りのよさや勢いが、影をひそめたと感じています。(女子の選手は)回転不足を意識していると思います。パンクしたり、ステップアウトしたりというのは、間違いなく力んだり、高く上がって、いつもと違う感覚で下りているのは、男子のみんなと見ていても「パンクが多いね」というのは(話していました)。いつもの全日本の雰囲気だったり、勢いだったりを感じられなかったのは残念だったなと思います。

(回転を)全部認めろとは言わないですけど、詳細に基準を決めるといったことがあってもいいのかなと。ジャッジやスペシャリストによって、判定が全然違ってくるようなことは考え直してもらえると……。みんなが引きこもったような感じはなくなっていくのかなと思います。全日本のみんながはつらつとした演技が、男子が終わった後の女子で見たいと思います。

(リスクのある発言では?)個人として言うと、ジャッジに評価してもらう者として、言うべきではないとわかっています。誰かが言わないと変わらないと思いますし、それが「よし」とされる世界ではよくないと思います。最年長ですし、誰が言うかといえば、僕しか言える立場の人はいないのかなと思います。意見して文句を言うのではなく、話をして切り捨ててもらってもいいと思います。受け入れられても、切り捨てられてでも、とにかく耳に入れて考えてもらうだけでも十分だと思い発言しました。


こうしたことを公けの場で口にするということは、小塚選手はもう現役に未練はないのだろうなと寂しい気持ちになると同時に、現役の選手が口にせざるを得ないほど、選手にとってはひどい状況だということだろうとも思う。

もちろん、詳細なガイドラインを策定し直し、ジャッジを訓練してより一貫性のあるジャッジングをしていくというのは理想的だが、そもそも猫の目のようにくるくる変わるルールで、運用上の問題を解決するために、そこまでの時間とコストを割く意味があるのか。さらに「意味がある」というコンセンサスができたとして、それが現実に実行・実施できるのか、という問題はどうしても残る。

今だって明確な基準はある。4分の1に満たない回転不足なら認定すべきなのだ。「ソチ五輪は厳しかった」とMizumizuは書いたが、若干の回転不足なら認定されている例もある。

たとえば浅田選手のフリー。

https://www.youtube.com/watch?v=qzUtlORMOxo

冒頭のトリプルアクセルは完璧に決めたようにも見えるが、この動画のスロー再生を見ると、やはり若干降りてから回っている。このトリプルアクセルはなぜ認定されたのか?

若干足りないものの認定の範囲だと技術審判が判断したのかもしれない。だが、カメラの位置が悪くて回転不足が見えなかったのかもしれない。

あるいは、もう浅田選手はメダル争いから脱落しているから、「政治的な判断」で厳しく取られなかったのかもしれない。これがソトニコワ選手やキム選手と金メダルを争っていたら、あ~ら不思議、きっちり回転不足判定されて、得点がさらに伸びず…なんて結果になっていたかもしれない。

回転不足判定には常にこうしたグレーの部分がつきまとい、恣意的な運用だけでなく、ある種の政治的な意図をもった判定を行うことも可能になっている。「4分の1」という一見明確なラインが、逆に判定を不透明なものにしているのだ。実際にそれがなされているかどうかということよりも、客観性を重んじる新採点システムの理念を鑑みたとき、こうした「グレー」な部分は、なるたけ排除するように努めるべできはないか。

Mizumizuとしては、アンダーローテーション判定を着氷時だけでなく離氷時から厳しくチェックして取り締まりたいというなら、それはそれでやっていいと思う。なんなら「4分の1」ラインも撤廃していい。ただし、それによって「基礎点」はいじるべきではない。技術審判がアンダーローテーション判定し、演技審判がGOEにそれを反映させる。GOEは最終的に必ずマイナスにすべきとしてもいいし、現行の3段階の加点・減点評価を5段階ぐらいに増やして細分化してもいい。GOEがプラスの方向にもマイナスの方向にも3つしかないというのは、あまりにざっくりとしすぎていないだろうか?

もともと新採点システムは拮抗してくる選手の技術を客観的に細かく評価するために作られた。コンマ何点のレベルを上げるために選手は努力を積み重ねている。だから、回転不足やエッジ違反でも、判定による減点で大きな差はつけないが、細かく正確に差がつくという方針を貫けばいいのだ。

それはつまり、07/08シーズン以前の状態にいったん戻すということを意味する。そのうえで、GOEで細かく評価していく。基礎点は今のように3回転と4回転の差を広げる必要はなく、なんなら3回転の基礎点を上げて、4回転に接近させてもいい。現行ルールの2回転と3回転、3回転と4回転のジャンプの基礎点の差の大きさが「ハイリスク・ハイリターン」となって、得点の大きな波にもつながり、選手間の実力差以上の点差が開きすぎるという弊害にもなっている。

現行のダウングレード判定は、「2分の1」不足というルール基準より実際には厳しく取られている感もある。ここは運用でダウングレード判定をもう少しゆるく取るようにする。「明らかに」2分の1足りないジャンプというのは、基本誰が見ても「大いなる失敗ジャンプ」と映るから、その下のジャンプの基礎点になるという今のやり方で問題はないと思う。

こういうルールなら、判定のブレがたとえあっても、点数に過剰に反映されることはない。選手間に大きな差はつきにくく、勝負も「点が出るまでわからない」おもしろいものになるだろう。

誰も困らない公平なルールだ。困る人がいるとしたら、勝つ選手をあらかじめ決めておきたい誰かだけ。

だから、順位操作がわりあい簡単にできる余地のある今のようなシステムは、維持されるだろうなと思う次第。






最終更新日  2015年01月14日 22時47分52秒

2015年01月04日
今回の全日本フィギュアスケート選手権。女子シングル女王の座に輝いたのは、大方の予想であった(だろう)村上選手でも、グランプリファイナルに出場して勢いにのる本郷選手でもなく、この2人と違ってルッツにエッジ違反がなく、ダブルアクセルのあとにつける3トゥループがほぼ回転不足なく跳べる宮原選手。はからずも、Mizumizuが指摘した「女王の条件」に、より適った選手の勝利となった。

感動的な宮原選手の初優勝。フリーの『ミス・サイゴン』は、「出色の出来」「2年かけて熟成させてほしいぐらい」と手放しで絶賛したMizumizuとしても、131.12点という高得点には、「やっとマトモな点が出たよ」という気分だった。選手本人よりも狂喜していた(笑)コーチの姿も感動的だった。

130点超えという点から見て、ジャンプはかなり認定されたと思ったし、ルッツを1つ単独にして、2A+3Tを後半に2つ入れたジャンプ構成も成功したのだと思った。ところがところが、後日公表されたジャッジスコアを見て驚愕!

なんじゃこりゃ!!

久々にぶっ飛んだ。

女子選手にはショートからもう、アンダーローテーション判定の嵐! こんな「血祭り」ぶりを見るのは何年ぶりだろう? いや、もしかしたら初めてかもしれない。

http://www.jsfresults.com/

ショートで村上選手の点数が異様に低かったから、判定の、いわゆる、世にいう「厳しさ」(とあえて言う理由は後からお分かりいただけると思う)は予想していたが、村上選手だけではない。ショートからもう、宮原選手のトリプルルッツ+トリプルトゥループは両方とも「<」、フリーにいたっては、単独フリップ、単独ルッツ、最後の2A+3Tのうちの2Aにも「<」。

本郷選手もフリーでは、セカンドの3T「<」。サルコウは単独も3連続も「<」。村上選手にいたってはもう、最後の単独2Aでも取られ、認定された3回転ジャンプが2つだけって…

絶句。

「もう6年以上やって、回転不足判定もそれなりにこなれて」と書いたMizumizuも、前言を撤回しなければいけないだろう。相変わらず、判定はぐっちゃぐちゃだと。

今季は確かに、「ソチ基準」で判定は昨季よりは厳しかった。たとえばソチ直前の四大陸を見ると、女子の判定は明らかにゆるく、今回「まともに3回転ジャンプが跳べない選手」にされてしまった村上選手も、ジャンプが低くてギリギリ感のある宮原選手も、「<」判定は数えるほどしかない。

http://www.isuresults.com/results/fc2014/fc2014_Ladies_FS_Scores.pdf

このジャッジスコアを見たら、期待しませんか? ソチの村上選手の活躍。本人もコーチも「いける」と思ったハズだ。宮原選手もショートこそ回転不足を取られたが、フリーは非常にキレイなプロトコルになっている。

ちなみに同じ四大陸でも、男子の4回転に対する判定は厳しく、小塚選手・テン選手の4Tに対するダウングレード判定には、「えっ?」と思ったのだ。いや、回転不足はその通りだが、まさか「<<」とは。

だが、考えてほしい。「ソチ基準」なんてのは、Mizumizuが便宜上作った造語であって、元来、ルールブックに記された判定基準はずっと同じハズなのだ。ところが、試合によって判定がゆるくなったり、「厳しく」なったりする。

ここで注意してほしいのは、「厳しく」取る技術審判が、「正確にジャッジできる」審判だということにはならない、ということだ。4分の1の不足か否かという判定のラインを正確に判断できないから、実際には4分の1を超えない範囲の回転不足であっても、取ってしまっているのかもしれない。

「今回はジャッジが厳しかったですね~」と言うと、あたかもそのジャッジが「回転不足を見逃してくれなかった。正確に、厳しく見ていた」という印象になるが、そんな証拠はどこにもない。認定すべき4分の1を超えない範囲の回転不足ジャンプまで、アンダーローテーション判定していた可能性だってあるのだ。

「それなりにこなれて」と書いたのは、ここのところアンダーローテーションを取られるジャンプというのは、早めに「ひらいて」降りてしまい、トゥを回してごまかす「グリ降り」がほとんどで、それが何分の1足りないかまではハッキリ言えないにしろ、ある程度一貫性があったからだ。

しかし、この全日本女子に関してはわからない。ギリギリかもしれないが、エッジで降りているジャンプでも取られている印象。というか、あんまり「<」が多すぎて、テレビでは全部アップ&スローにはならないから、何をもって技術審判が判断したか、よくわからないのだ。

日本女子のジャンプが、ロシア女子に比べるとかなり疑わしく、これは深刻な問題だと指摘したのは、誰でもないMizumizu自身だが、それと判定の一貫性はまた別の問題。疑わしいジャンプだからといって、あれもこれも回転不足判定をするのは、本当に正しいジャッジングと言えるのか?

この問題はバンクーバー以前からあった。今ほど一般には知られていなかったが、むしろバンク―バー以前(回転不足判定が「厳密化」されたバンクーバー五輪2年前以降)のが酷かったのだ。

キム・ヨナ選手の3ルッツが回転不足判定されたとき、オーサーが「ここで軸が傾いたから…」と判定の理由を説明している人に、「回ってる!」と、ものすごい剣幕でまくしたて、「ミキ・アンドーは(セカンドにつけた)ループを跳ぶ前から回ってるのに認定された!」と大立ち回りを演じている動画が出回ったのはよく知られている。

それ以降もキム・ヨナ選手の、特にフリーの2度目のルッツは、回転があやしいこともあったが、不思議に(←もちろん皮肉です)認定されていた。また、大きな武器である3回転3回転のセカンドもあやしいことがあり、ファンの間では、「意図的に見逃されているのでは?」という噂(苦笑)も出ていた。バンクーバー直前の日本での試合(グランプリファイナル)で、ついに回転不足判定(当時はダウングレード)され、

http://ja.wikipedia.org/wiki/2009/2010_ISU%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB

韓国メディアは、「このスペシャリストはキム・ヨナの天敵(以前にフリップの違反を取った人物だったため)」「日本での試合だから不公平な判定がなされた」と大騒ぎ。キム選手自身も韓国メディアに対して、「大きく目を開いて見たが、回りきっていた」と誤審をアピールした。

バンクーバー五輪もそうした流れで「厳しく」判定がされるのかと思いきや、突然判定は全般的に甘くなり、当時あまり判定の甘辛には詳しくなかった日本のメディアさえ、「回転不足判定は甘め」と書いた。

ところが、その直後のトリノワールドでは、またも厳しくなり、その試合でスペシャリストを務めた天野真氏に対して、日本のメディアが「オリンピックより厳しかったのでは」と質問したところ、「厳しかったかどうかは自分ではわからないが、回転不足が増えたのは、選手にオリンピックの疲れもあったのでは」と答えている。

なんというか、試合ごとに「技術審判の勝手でしょ」の判定基準が適用されている感じだった。それでも、その試合、ひと試合の中で一貫性があれば(全般的に甘めとか辛めとか)、まあよしとしようと…と誰が言ったわけもないが、「人間のやることだし」…そんな「感じ」で運用されてきた。

1つ重要なことで、技術審判の名誉(苦笑)のためにも確認しておきたいのは、甘かろうか辛かろうが、どこから誰が見ても回りきって降りてきているジャンプが回転不足判定されるということは絶対にないということだ。たとえば、樋口選手のフリーのダブルアクセル+トリプルトゥループ。この3Tを見たときは、「うはっ!」と唸ってしまったが、あのくらい完璧ならば、疑惑の判定は起こりえない。

ってか、それって当たり前の当たり前ですよね(爆)。

問題になるのはグレーなジャンプであって、あっちから見たら回っているように見えるが、こっちから見たら、あれ? 足りない? と見えるジャンプ。だから、選手としたら、グレーゾーンから完璧にぬけるジャンプを目指すべきは当然なのだが、それとジャッジが正確に「4分の1」ラインを判定できているのかどうかは分けて考えるべき事柄だし、回転不足判定で基礎点減という大きな減点をする以上、一貫性・正確性を担保する努力はしてしかるべきだと思う。

6年以上やってきて、まだこれほど判定にブレがあるというのは、結局のところ、スペシャリストが正確に、一貫性のあるジャッジをするのは無理だということではないか?

というか、それは常識的に考えてもわかる。あの広いリンク。あちこちで跳ぶジャンプ。判定に使われるカメラは1台で、「増やせないのか?」というメディアからの質問に対しては、「時間がかかりすぎるからできない」(佐野稔氏)。誤審がたとえあったとしても、「かわいそうだが、それもスポーツの運・不運」(同氏)。

どうしてこんな無茶苦茶な言いぐさがまかり通るのか、本当に理解できない。





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最終更新日  2015年01月05日 11時33分26秒

2015年01月02日
カテゴリ:Travel(日本、九州)


年末のカウントダウンをハウステンボスで迎えたMizumizu。

カウントダウンのお祭り騒ぎはニューヨークでこりて、以来あまり賑やかなところには行かなかったのだが、ハウステンボスのイルミネーションのCMを見て興味を引かれ(笑)、31日はカウントダウン花火もあがるというので、全部一度で楽しめる31日を選んで行ってみた。

結論から言うと、予想以上に楽しめたのだが、それでもハウステンボスでの年越しは1度でいいかなという印象。

で、今日は宿泊したフォレストヴィラについて、今後行くかもしれない方への参考になりそうな実務情報をレポしようと思う。

フォレストヴィラはハウステンボスの他の場内ホテルと違い、2階建てのテラスハウスになっていて、大人数で泊まるのに適したホテルになっている。定員は5名までで、今回Mizumizuご一行は5人で1棟を借りるカタチで宿泊。

年末ということもあって宿泊費は高く、食事なしで5人で税・サービス料コミで9万円ポッキリ。ベッドが4台しかないので、エキストラベッドが1台入る。

が…

このエキストラベッドの「貧相ぶり」には衝撃を受けた。

一応、一人アタマ素泊まり1万8000円といったら、いくらハイシーズンプライスとはいえ「高級ホテル」の値段だと言っていいのでは?

エキストラベッドに寝る人間だって、同じく1万8000円を払っていることになる。なのにそのベッドときたら…! ハリガネのように細く、したがってギシギシうるさいスプリングに、へたれまくって凹の字に変形したマットレスがのっている。そこらのビジネスホテルのエキストラベッドでも、ここまで安っぽいお品は珍しいのではないだろうか。

自分たちがゲストからいくら取ってるか、その感覚がないのだろうか。あるいは、ローシーズンはとても安いから、こんなものでいいと思ってるのだろうか。サービスを提供する側の感覚が理解できないが、一応それなりのホテルのつもりで来たMizumizuには、信じられないクオリティのベッドだった。

今回はどうにもならないから、今後のゲストのためにもせめてマットレスぐらいは、新しいヘタレていないものを入れて欲しい旨、クレームしたのだが…まぁ、日本人によくある、「申し訳ございません。今後はこのようなことがないように…」「貴重なご意見をありがとうございました」というマニュアル通りの答えが返ってきただけなので、おそらく頭下げてやり過ごしたら、あとはほったらかしだろうな。

他の普通のベッドとあまりに違う、あのザ・ヘタレ・エキストラベッドに、これまで誰も怒らなかったなんてありえないと思うのだ。

エキストラベッドには驚かされたが、清掃は予想以上に行き届いていて、快適だった。内装は高級感を出したものではなく、ちょっとした別荘にお呼ばれした気分が味わえるもの。ざっくり言ってしまえば、住宅展示場にある一般家庭向け輸入住宅のモデルハウス風という感じ。

窓から見える風景は、ホームページ通りで、冬だから緑は少なく花も咲いていないが、全体的にきちんと手入れしている。敷地が広いテーマパーク&ホテルだから、これは立派だと思った点。

冷蔵庫も2つあり、グラスやカップも数種類ある。ハウステンボスでワインやチーズを買ってリビングでワイワイやると楽しいような設備だが、本格的な食事は部屋ではご遠慮くださいと言った感じ。これで長期滞在させたいらしいが、正直言って、それは無理というもの。ハコはいいし、風景もきれいだが、いくら別荘風といっても、ろくなキッチンもなく、周囲にお手軽に食べれるレストランもないようなところに長期で泊まれるワケがない。

調理して部屋を汚されたくないけど、長期で泊まってお金「は」落として欲しいなんて、ちょっと虫のよすぎる話だ。

ここは、自分たちに都合のいいようにオペレーションしているホテルで、午後3時のチェックイン・スタート時間からさほどズレない時間帯にチェックインしてハウステンボス「だけ」で1日遊び、場内のレストランや無料ゾーンの露店で「だけ」食事をするなら不自由がないようにできている。だが、ちょっとイレギュラーな行動をとると、とたんに非常な不便に突き当たることになる。

その元凶は、駐車場があまりに遠いこと。

ハウステンボスに行ったことのない方にはわかりにくいのだが、フォレストヴィラはハウステンボスの端にあり、駐車場はハウステンボスをはさんで反対側の端にある。

宿泊する場合は、まずはハウステンボス入口近くにある駐車場に車を泊めて、入国ゲートのそばの場内ホテル宿泊者用カウンターという小屋(笑)で手続きをし、そこからバスで送迎してもらう。

ハウステンボス内をまっすぐ突っ切っていけば、10分ぐらいで歩ける距離なのだが、ハウステンボス外の道は大きく迂回しており、とても徒歩では行けない距離になる。フォレストヴィラに宿泊する場合は、場内ホテル宿泊者用カウンター手続きをしたあと、バスに乗り、迂回路を揺られてフォレストヴィラのフロントで降り、そこで正式なチェックインをしてフォレストヴィラを回っている小さなバスで各自のコテージまで送迎をしてもらう…

と、とてもややこしい。

何も知らないでウッカリ広い駐車場にまずは車を泊めてしまうと、場内ホテル宿泊者用カウンターまで荷物をもって行くだけでかなり歩くハメになる。だから、ホテルに持ち込む荷物はあらかじめ全部まとめておいて、駐車する前にカウンターのある小屋の前で荷物とドライバー以外の人間をおろし、手続きをすませている間にドライバーが駐車をして小屋に来るような段取りにしておいたほうがいい。

午後7時までは1時間に数回、場内ホテル宿泊者用カウンターとフォレストヴィラ・フロント間のバスが連絡しているのだが、午後7時以降はこの連絡バスがなくなってしまう。これがまたガンだ。

予定よりチェックインが遅くなったり、車で場外に出ていて午後7時以降に戻ってくる場合などは、場内ホテル宿泊者用カウンターでバスを頼むことになるのだが、このバスがすぐ来ないのだ。下手をすると2~30分待たされることになる。荷物がなくハウステンボスのチケットをもっているなら徒歩で園内を突っ切っていけばいいのだが、荷物が重かったり、その夜の入園チケットをもっていない人は、ここで延々と待たなければならない。

たとえば、フォレストヴィラに入りました。ひと段落して、さてガイドブックでも見るか…「あ、車の中に忘れた!」なんてこと、ありますよね? そういうときに上記のようなめんどくさーいことになるというわけ。午後7時以降は、駐車場に行って戻ってくるだけで、1時間半(笑)見ておいたほうがいい。

このへんが高級ホテルにあるまじき不便さだと思う。ゲストの都合に合わせて、コール1本でバギーが部屋の前まで来てくれるのが高級ホテルだと思ってるMizumizuは…ハイ、心を入れ替えます。

しかし、大勢のゲストをさばき、園内をきれいに保つだけでも大変だし、基本テーマパークで遊ぶためのホテルなので、こういう不便さは仕方ないかなとも思う。

宿泊される方はくれぐれも車内に忘れ物をしないように(笑)。

また、コンビニのような、ちょっとした店も宿泊者用カウンターのほうにしかないし、フォレストヴィラの冷蔵庫には何も入っていないから、好みのコールドドリンクなどもフォレストヴィラに入る前に買っておいたほうがいい。日常的なものを買い足すのが大変な場所だ。


ただ、部屋にはインスタントコーヒーやティーバックの紅茶やお茶はかなりある。湯沸しポットも当然ながら、ある。急に天気が変わったときなどは、フロントに言えば傘を貸してくれる。

そうそう、もう1つ。

ハウステンボスに入園して駐車場に抜けようとすると、「再入場は1回限り」などと書かれていてとまどう。スタッフも周囲にいないから聞くこともできない。どうも実際には、フォレストヴィラ宿泊者は何度でも入園可能のようなのだが、「チェックアウトする日」に遊ぶ場合は何回再入場できるのだろう?。よくわからないので、不安な方は事前に聞いてくださいね。

要はオペレーションする側に都合のいいようにルールが決められているということだ。12月30日にフォレストヴィラに宿泊するゲストは31日の入園チケットを買うのが義務になる、なんてルールもある。31日に入園するなら31日に泊まったほうがいいに決まっているが、31日の場内ホテルはだいぶ前から埋まってしまって予約が取れない。何か月も前に予約しようとしたのに31日はいっぱいだった…なんて場合は、むしろ12月に入って、キャンセルチャージがかかってくる直前に出るキャンセルを狙ったほうが確率が高いかもしれない。

12月末のウルトラハイシーズンの手前勝手ルールは、人気があるので仕方ないだろう。人気が出れば値段は高騰するし、オペレーションする側があれこれルールを作ってくるのも資本主義社会のならいというもの。納得できないなら来なければいいだけの話だ。ただ、いつ泊まるにせよ、フォレストヴィラは駐車場が遠すぎて、気軽に車に戻れない。これがガンだということ。この不便さをあらかじめ理解して対処しておけば、楽しく快適な時間が過ごせると思う。

蛇足だが年末は、園内がとても賑やかで音楽も深夜まで鳴り響いている。ハーバータウン側にあるフォレストヴィラに泊まったせいか、池側の寝室は静かだったが、ハーバータウン側の部屋は夜遅くまで音がかなり聞こえてきた。壁や窓は案外安普請だということか(笑)。夜の音に敏感な人はハーバータウンから離れたコテージを指定するといいかもしれない。




























最終更新日  2015年01月02日 23時33分11秒

2014年12月30日
カテゴリ:カテゴリ未分類
オリンピックが終わったあとの年はフィギュアスケートへの関心は落ちるもの。

にもかかわらず、1日拙ブログへ1万件以上のアクセスがあるということは、それだけフィギュアスケートに関心を寄せるファンが多いということだろう。

このようないち個人ブログに、ありがたい限り。また、なが~い間、マイナー競技だったフィギュアスケートにこれほどスポットがあたり、競技会を楽しみにしてるファンが増えているのも嬉しい限り。

Mizumizuは今、ハウステンボス内のホテルに宿泊中。

カウントダウンのハウステンボスのレポも全日本フィギュアスケート選手権の雑感も近日中にアップする予定也。

しばらくお待ちください。

皆さま、よいお年を。





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最終更新日  2014年12月30日 23時55分24秒

2014年12月15日



はぁ~、もうね。凄すぎます。なにがって、羽生選手のジャンプ。本当に。

解説の佐野稔氏も、「凄い」の連発。それ以外、言いようがないですよね。本当に。よくパンクしていたという不調のルッツに入るときは、「まっすぐ…まっすぐ!」と、解説を忘れて、身内視線炸裂。よ~く気持ちはわかります(笑)。

そのくらい、スリリングな高難度構成だった。そして、いちいち凄いジャンプだった。4回転なしで「無難に」プログラムをまとめた選手が金メダルという、ボイタノ時代に逆戻りしたかのような「フィギュアスケート男子暗黒時代」のバンクーバーから5年弱。これほどの高難度のジャンプを、これほどの完成度で跳ぶ選手が出るとは。そして、それが日本人だとは! この奇跡のような歓喜を、どう言葉にしていいかわからない。

羽生結弦の登場は、女子では伊藤みどりの登場によって、それまでのフィギュアスケート女子の概念が一変したのと同じようなインパクトがある。羽生選手は男子のジャンプのレベルを次の次元に引き上げた。皇帝・プルシェンコが君臨していた時代を振り返って田村氏が、「他の選手には、もしかしたら勝てちゃうかなと思うこともあったけど、プルシェンコだけには絶対勝てない気がした」と言っていたが、羽生選手のジャンプのレベルを見ると、ついにその皇帝に匹敵する能力を備えた選手が現れた、と、そう思う。

あの、高く上がり、シュッと目も留まらぬスピードで回り切ってしまう4サルコウ。いっそ「3回転が高くなっただけ」にさえ見えるほどの4回転トゥループ。4回転ジャンパーは過去数多く出たが、これほど易々と余裕をもって4トゥループを降りてこれる選手はちょっと記憶にないくらい。

さらに、トリプルアクセルの「絶対度」。

フリー演技前に、体を温めるために、まるでスピンがわりのようにトリプルアクセルを跳んでしまう。過酷なフリーの後半に、トリプルアクセルを、2つとも連続ジャンプにする。しかも、そのうちの1つが、

3A+1Lo+3S

って…。絶句。これだけだって、できる選手が世界中に何人いるのだろう?

フリーの最後の3ルッツは、もう体力も尽き果てたのか、高さが出ずにアンダーローテーション判定での転倒になってしまったが、ロシアの2選手のように、最後をダブルアクセルにすれば、転倒も防げてプログラムはまとまるだろうし、3ルッツの回転不足での転倒になるより、点は確実に取れる。

だが、羽生選手は、あくまでも調子の上がらない3ルッツで来た。「ここでやっておいてよかったと思う」という佐野氏の言いたいことはよくわかる。基本、挑戦しすぎのプログラムが嫌いなMizumizuも、ここは全面同意する。他の挑戦しすぎのプログラムで、何年もあちこちで失敗を繰り返す選手と違い、羽生選手の場合は、他の高難度ジャンプにほとんど問題がない。4サルコウこそ転倒が多かったが、そのほとんどで認定されている。

もともとルッツは跳べるし、乱れたルッツを修正して盤石にしていくためにも、体力面での限界値を上げていくためにも、フリーの最後の3ルッツはやっておいてよかったと思う。

3ルッツでアンダーローテーション判定での転倒になったので、ここの点数はたったの2.52点だったが、それでも技術点は103.30点。3ルッツを後半に跳んだ場合、基礎点は6.6点だから、3ルッツが入れば、単純計算で技術点は108点台が出ていたことになる。

はぁ~~。

もうね、後半に4回転、いらないんじゃないですか? それは来季以降ということで。現状でも、「人間ですか、神ですか」なワケで、次回は3ルッツを降りてください。

で、フリーはあれだけの高難度だから仕方ないとはいえ、ショートをね…コケないショートをお願いします。もう、それだけ。

で、プログラムは何でしたっけ? ロミオ? あ、ファントムか! まあね、もう何でもいいです。何をやっても羽生結弦は羽生結弦。

跳んで秀麗、ポーズを決めて美麗、強い視線を投げて不敵、笑ってかわいい。

ほっそりした上半身には、ブルーを基調に華麗な装飾を施した衣装がよく似合う。ドレープやレースも彼のきれいな体のラインを引き立て、指さえセクシーに演出する。ショートの衣装のように、もともと長い脚をさらに際立たせるよう、腰にサッシュ・ベルト風のディテールを使ったりと、ファッションセンスの光るコスチュームは、毎回見るのが楽しみだ。

フィギュアスケート興行は、今や羽生君頼み。どれだけの大人の生活がかかっていることやら?

演技構成点は、技術点が100点越えだということを勘案すると、むしろ低いぐらいの91.78点。2位のフェルナンデス選手が技術点87.50点に対して87.22点で、羽生選手との技術点の差を考えると、フェルナンデス選手にもいい演技構成点が出たと言えるのではないだろうか。

ミーシンに代表される、「演技構成点は技術点とのバランスを考えるべき」という指針に、わりあいに沿った採点で、これもソチ五輪基準だと言っていいと思う。トップ選手同士の争いで、技術点で圧倒的に勝っているのに、演技構成点で10点とか15点とか下につけられるという、暗黒バンクーバー五輪基準のころに比べるとずいぶんとマトモになった。

ただし、それは例によって金銀を争う選手に対してだけ。

他の選手に対する演技構成点は、相変わらずひどい。

http://www.isuresults.com/results/gpf1415/

ロシアの2選手に対しては、「あんたら、どっちが3位でもいいよ。技術点で決まりね。公平でしょ?」採点。
ボロノフ(技術点83.05点) 77点
コフトゥン(技術点76.35点) 78.90点

日本の2選手に対しては、「羽生君さえ点出しとけばいいでしょ? あんたら2人は、もうそれだけ失敗したらね、圏外、圏外!」採点。
無良(技術点80.76点) 76.26点
町田(技術点56.23点) 75.08点

技術点とのバランスで言えば、実は一番演技構成点が良かったといえるのは、最下位の町田選手だった、というオチ。これが「ISU特別強化指定選手」なら、ジャンプを失敗してももっと出るだろうが、逆に、あまり実績のない「フィギュア小国」の選手だと、技術点が出ても演技構成点がまったく上がってこないから、町田選手の点はそうした選手に比べれば、まだ評価してもらっているとも言える。

結果だけを見れば羽生結弦は無敵に見えるかもしれない。だが、1つの高難度ジャンプを失敗すれば、それだけで10点から点が下がってくる、非常にリスキーなプログラムを組んでいるのも事実だ。にもかかわらず、難しいジャンプでの失敗が誰よりも少ない。

他の選手も体調を整えて、まずは自分で組んだジャンプ構成をミスなく演じて跳んでほしい。それも限界ギリギリの。

ボロノフ選手のように、ジャンプの助走をすーっと長く滑って、バーンと跳ぶだけではダメ。それはプルシェンコ時代のジャンプの入りかた。難しい入り方をしなければ。ことに羽生結弦を見たあとでは、見劣りがしてしょうがない。

ボロノフ選手のように、4Tは1つ入って、ルッツもトリプルになって、3トゥループ+3トゥループも入れた、ワーイ! でも実は、フリップ跳ばずに、最後はダブルアクセルで安全策…では、優勝候補がよほどの失敗をしてくれない限り、いくらきれいにプログラムをまとめても、獲れて銅メダル。

それが羽生結弦の時代だ。






最終更新日  2014年12月16日 16時26分35秒

2014年12月14日


ラジオノワ選手VSトゥクタミシェワ選手という、ロシア2強の優勝争いの様相を呈していたグランプリファイナルのフリー。制したのは、トゥクタミシェワ選手だった。

本当に圧巻の演技。安藤美姫がいなくなった今、あのように力強く、バランスのいい放物線を描くジャンプを見せてくれるのは女子ではトゥクタミシェワ選手だけかもしれない。加えて、ルッツ、フリップともエッジの踏み分けがきちんとできる。コストナー選手がいない今、女子トップ選手では一番正確に踏み分けができる選手と言っていいかもしれない。強いのも当然だろう。

11月18日のエントリーでも書いたが、もともと彼女はソチ五輪のために強化された選手で、本当なら浅田真央選手やソトニコワ選手と金メダルを争っているハズだったのだ。ソチ近くになって、体形変化にともなうジャンプの乱れと怪我に襲われたのは、4年に一度というオリンピックにピークを合わせるのが、フィギュアスケート競技ではいかに難しいかを物語っている。

ラジオノワ選手も非常によかった。フリーの技術点はなんと、トゥクタミシェワ選手とまったく同じ。演技・構成点の点差もわずかで、1つの失敗が1位、2位の明暗を分けた印象。こういうジャッジングは非常に公平で、おもしろく、また納得しやすい(ただし、ソチ同様、1位・2位を争う選手に対してだけだが)。

心配なのが、リプニツカヤ選手。ショートでの「トリプルフリップ」に対する「E」判定が、バズーカ砲のように彼女にショックを与えたようだ。フリーで2度組み入れたフリップジャンプは、1つはシングル、2つ目はダブル。

グランプリファイナルのショートでいきなり、フリップが不正エッジの選手にされてしまった彼女に対するフリーでの判定は、シングルフリップが「E」。ダブルフリップが「!」。解説の織田氏はルッツのほうを気にしていたが、ショート同様、こちらはエッジ違反なしの加点。

だが、リプニツカヤ選手のルッツは若干やはり疑わしく見える。このままだと、ルッツで違反を取られたり、フリップで違反を取られたりする不安定な選手になりかねない。日本選手だと中野選手、鈴木選手にその傾向があった。現行ルールでは、エッジ違反は非常に痛いから、リプニツカヤ選手の課題は、今後はいかに明確にエッジを踏み分けるかになるだろう。

リプニツカヤ選手は、若干体形が変わり始めているように見え、ここをどう乗り切るか難しい時期を迎えたようだ。去年の安定感とは打って変わったジャンプの不安定さ。ダブルアクセルは、「<<」を取られても文句を言えないような回転不足での転倒だった。非常に速い回転力で回る、彼女のもつジャンプの「タイプ」から見ても、成長すると跳べなくなるパターンの選手のように見える。

ラジオノワ選手も、今は手足が非常に細いが、長い四肢に女性らしい肉がついてくると、ジャンプが跳べなくなってくるかもしれない。あの若さで表現力も卓越したものがあるが、4年に一度というオリンピックを考えたとき、ソチは少し早すぎ、平昌は少し遅すぎた…と言うことにならないとも限らない。身体の成長と技術の停滞にどう折り合いをつけていくのか、心配はそれだけだ。

本郷選手も悪い出来ではなかったが、本人も言っていたように、セカンドに跳ぶトリプルトゥループが明らかに回転不足。ルッツは「E」判定で、トリプルを跳ぶ意味のない点。加えてダブルアクセルが抜けた。これでは技術点は伸びてこないし、技術点を伸ばさなければ、演技構成点は当然上げてはもらえない。いや、技術点を伸ばしたって、演技構成点が上がるとは限らないが、それでも、今は以前よりは技術点に応じて演技構成点も出るようになってきている。実績のない選手は最初は演技構成点は出ないが、それでもミスのない演技を続ければ、それなりにジャッジは演技構成点も出してくる…ことが以前よりは増えた(苦笑)。

本郷選手のフリーの演技構成点は55点にのっていない。これはハナっから、「メダル圏外仕分け」の点。表現力どうこうより、まずはジャンプだろう。そして、ほぼ「E」判定されることが明確になってきたルッツをどうするのか。

日本女子はつくづく、回転不足とエッジ違反に足を引っ張られている。こんなことは今さらなのだが、回転不足判定とエッジ違反の厳格化がなされたバンクーバー以前に、どうしてもっと本腰を入れた対策を若い選手に対して取らなかったのか…。

そして表現力。日本女子選手も皆いいものをもっているが、ロシア女子は、年齢は若くてもそれぞれが卓越した、大人びた表現力をもっている。独特のしなやかな腕の動きをアラビックでエキゾチックな曲にのせて魅せるトゥクタミシェワ。長い手足をダイナミックに使い、しなやかなポーズ、溌剌とした表情で観客を魅了するラジオノワ。憂いを秘めた怜悧なルックスの美しさに加え、そこここでピタリとバレエ的な所作をちりばめて氷上で物語を作り上げるリプニツカヤ。

リプニツカヤ選手の練習風景で必ず出てくるのはバレエのレッスンのそれだが、ロシアの女子はバレエの基礎教育が徹底している。フィギュアでは、長くバレエを表現力の規範としてきたから、この基礎的な力は、表現力の評価で大きな武器になる。浅田真央が奇しくもテレビ「世界不思議発見!」で、なぜフィギュアで「バレエ的表現」が高く評価されるのか、そのルーツを紹介していたから、ご覧になった方も多いと思う。

女子を席巻するロシアとの差を見せつけられるにつけ、それはそのまま選手を強化する側の意識の差だと思わざるを得ない。








最終更新日  2014年12月15日 03時20分03秒

2014年12月13日


グランプリファイナル男子ショートが終わった。

改めて、競技会場の客席数(キャパシティ)の少なさに、ヨーロッパでのフィギュア不人気の現実を思い知らされる。ワールド銅メダリストのホーム開催だというのに、スポンサーも日本の企業(含む在日系資本)ばかり。

さて、男子ショートの感想を端的に言うなら、難度の高いジャンプを「降りる」かどうかではなく、「回り切れる」かどうかを競っていることが非常に鮮明だった、ということに尽きる。

これはもう選手のほうには徹底されていて、皆回り切ることに意識を集中させているから、その分、こらえたような着氷が多く、見た目の印象はよくないジャンプが多かった。だが、プロトコルを見ると、回転不足を取られた選手が一人もいない。

フィギュアスケート(シングル)は完全に変わってしまったのだ。かつては転倒こそ一番の、致命的なミスだったが、もうそれは違うのだ。技術審判の回転不足判定を見ても、いわゆる「グリ降り」には非常に厳しく目を光らせている。一方で、転倒ジャンプでは認定されるものが案外多い。その判断は、「グリ降り取り締まり」の厳しさに比べると甘く、しばしば解説者との齟齬を招くほどだ。

「回り切ること」にそれほど価値を置くことに賛成できないことは、すでに何度も書いているので、ここでは繰り返さないが、ソクラテスじゃないが、「悪法も法なのだ」。そういうルールのもとでジャッジングがなされている以上、それが適正に運用されていれば、とりあえずジャッジに対して文句を言うつもりはない。

「バンクーバー以降、フィギュア(シングル)のジャッジがどんどんおかしくなった。ソチではさらにおかしくなった」と感じている人がいるとすれば、このコペルニクス的な価値観の転換に気付いていないことが根本にあるだろう。多くの人にとっては、いまだに転倒が一番目立つミスで、「降りて」いれば、それがごまかしの着氷であっても、成功に見えるからだ(もちろん、それは自然なことだと思う)。

繰り返すが、ソチではバンクーバーより、はるかにフィギュア(シングル)はスポーツとして公平なジャッジングが行われたのだ。それはつまり、印象より客観性が重視され、「より難しいことを、より正確に行ったものが勝つ」という原則に従った判定がなされたという意味において。

今季のジャッジングも、方向性としては、それを踏襲している。

今回の男子ショートでは、グレーゾーンのジャンプの着氷はあったと思うが、グレーゾーンでアンダーローテーションを取られる選手と取られない選手がいるという不公平もないジャッジングだった。

Mizumizuとしては、コフトゥン選手が4回転の精度を上げてきたことに大きな拍手を送りたい。これがもう1年早かったらと、そこは悔やまれるが、ソチ五輪に向けて、高難度ジャンプを多く跳びながら、テレビ画面からもハッキリわかる回転不足ジャンプを連発していたころとは格段の差がある。

羽生選手については、何も言うことはない。あれだけのアクシデントから、これだけの短時間で、あそこまで秀麗な高難度ジャンプが跳べる選手だ。コンディションさえ普通なら、彼は、まさに「絶対氷帝」のジャンプを跳ぶ天才。とにかく、体のケアを周囲のプロフェッショナルに切にお願いするばかり。トリノシーズンの本田選手、ソチシーズンの高橋選手・小塚選手にならないように。それだけだ。

町田選手には、内心完璧なショートを期待していたのだが、あるいは、それは求めすぎだろうか? だが、彼にとって今年はチャンスなのだ。去年のワールドで初出場銀メダルという快挙を成し遂げ、こう言ってはなんだが、羽生選手は今年はコンディションが悪く、フェルナンデス選手も出来に波がある。ビジネスライクな言い方をあえてするなら、平昌を見据えていろいろな挑戦をしていられるほど、町田選手に時間が残っているとは思えないのだから、今年ワールドを獲らなければ! ワールドチャンピオンという称号を得るのと得ないのとでは、その後の人生がまったく変わってくる。幸い今季のプログラムも非常に上質で芸術性も高く、演技構成点も高く出ている。あとは、去年の調子のよいときのようなジャンプを跳んでほしい。

無良選手は…どうして、こうなってしまうのかな。もちろん選手は失敗するつもりで試合に出てるわけではないから、失敗を責めても、それは愚痴になってしまうかもしれない。だが、せっかく初戦であれほどの演技をしたのに、その後が続かないのは何故なのか。

このままでは、大きな大会でジャンプの跳びすぎだとか、大技の失敗だとかを繰り返していた織田選手のようになってしまう。そもそも、無良選手には「大事な試合に弱い」というイメージがつきまとっている。強い選手が揃っている日本男子で、彼のようなポジションの選手には、めぐってくるチャンスは少ない。スピンやステップのレベルの取りこぼしはあえて(テクニカルパネルの判定の公平性も含めて)言わないにしても、だからこそ、ジャンプは「全部」クリーンに決めなければ。いや、せめてショートでのジャンプでのミスは「1つ」にしなければ。そうしなければ、ことに抜群のスタイルと圧倒的スター性をもつ羽生選手とでは、勝負にならない。

ボロノフ選手は、27歳という、フィギュアスケーターとしては若くない年齢で、世界トップ6が競う大会に食い込んでくる能力は凄いと思うのだが… だが、やはり、この高難度ジャンプ時代の男子シングルで、ショートに「トリプルループ」は、どーよ? と思う。

オープニングにいくら4T+3Tを決めても、ラストがトリプルループでは、「はぁ?」と拍子抜け。あまりに竜頭蛇尾だ。「羽生結弦以前の時代」なら許されたかもしれないが、時代というのはあっという間に変わる。フリーでは、まさかまた、「フリップ抜き、ルッツはダブル」じゃないでしょうね? 今の男子シングルで、それはもう許されませんから。とにかく、フリップを跳ばないなら、せめてトリプルルッツを決めてください。

4回転ジャンプは誰にとってもリスキーなものだが、跳ばなければ勝てない。跳んで、回り切ることができれば、転倒でもチャンスは生まれる。そしてもうひとつ、他のジャンプの難度も大事だということ。基礎点の高いジャンプをいかに回り切る能力があるか。男子シングルは、今はそれを競うスポーツと言っても過言ではないだろう。

これは、プルシェンコが、ミーシンが、タラソワが言っていた、フィギュアスケートのあるべき姿だ。

競技としてはとても面白い。誰が勝つかわからない。フリーの演技を楽しみに待とう。











最終更新日  2014年12月13日 23時56分05秒

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