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カテゴリ:Travel
匠工芸は旭川空港から10分の森の中にあります。ドライブする機会があったら、ついでに寄ってみるとよいかも。営業マンもいますが、あまり客慣れしていないので、東京人としてはやや不満に感じる部分があるかも。ただ、ショールーム自体は東京の柿の木坂のそれよりずっと広いので、匠特有のHugeな家具も引き立って見えます。
さて、旭川つながりで、1つお奨めのオーベルジュ「てふてふ」のご紹介です。 場所は、旭川とラベンダーで有名な富良野の中間、美瑛。前田真三の写真で有名になった「丘の町」です。 こんなふうにポツンと立っている丘の中腹の木の前で、よくみんなカメラを構えています。 さて、「てふてふ」は公共交通機関で行くには不便だし、美瑛の観光も自転車じゃかなりツライので、そのへんはご注意を。ドライブには最適ですが、この宿のあるあたりはそれほど風光明媚ってワケじゃありません。美瑛の町中からもはずれています。 ここは東京から北海道に移住したオーナーが作ったこだわりのオーベルジュ。「靴を脱いであがる」タイプですが、その手の宿にありがちな、ビンボウ臭さはなく、家具も品よくまとめられています。さすが、家具の街、旭川に近いだけある。フムフム。 露天風呂もあり、基本的に部屋単位で貸切にできるので(ハイシーズンには男女分かれて共同浴場になると思うけど)、落ち着けます。つまり、ラベンダーシーズン&夏は避けたほうが無難だということ。夏はこのあたりは、たぶん虫でいっぱいだと思うし… 冬のオフシーズンだと、オーナーがクルマで空港まで迎えに行く、みたいなこと言ってました(要確認)。冬の美瑛は夜はマイナス20度とかって世界ですが、中はヌクヌクしてるし、雪はさらさらのパウダースノーなので、東京あたりから逃避行するには案外いいかもしれません。 そして、オーベルジュというからにはお料理ですね。Mizumizu的には、一番最初に行ったときが一番おいしく感じたのですが、それは別に「味が落ちた」ってことじゃないと思います。こちらの体調、お腹のすき具合といったフィジカルな要素、期待値の大きさというメンタルな要素、あるいは料理を提供する側のちょっとした火加減や塩加減の違いでも、印象は大きく左右されるもの。最初に食べて、大いに感動したものの、二度目はそれほど感動しない、という料理もあれば、最初は「ん?」と思ったものの、何度か口にしてるうちにジワジワと好きになるものもある。同じ料理を同じ人間が食しても、印象というのは違ってくるのが普通なのだから、個人の主観にもとづく「ランキング」なるものは、それがたとえプロであれセミプロであれ、いかにアテにならないかわかりますね。 しかし、てふてふの手のこんだ、丁寧に作られた料理の数々は目に嬉しく、舌においしいということは、多くの人が賛成してくれるのではないでしょうか。清潔なお部屋で上質な料理を楽しんで、このお値段とは、東京人とからすると、「格安」だと感じます。素材は「鴨はフランス産、ゆり根は地元産」というぐあいで、適材適所、特段北海道の材料にこだわった料理ということではないみたい。Mizumizuが気に入ったのはベルモットソースの魚料理。このソースは相当時間かけて仕込んでると思います。それに、ウニのクリームスープ。 真ん中に立ってるハーブが、ホラ美瑛風。 えっと、で、ウニについて一言。ウニの美味しさを理解できるのは日本人とシチリアーノ(イタリアのシチリアに住んでる人のこと)だけ、と誰かが言ってましたが、シチリアのウニと北海道のウニとじゃ雲泥の差です。世界一美味しいウニの食べられる島、それが北海道なのです。 ここはまた、朝飯が素晴しい。手のこんだ、ややヘビーなフランス料理の夕食でけっこう胃が疲れたオーディナリーな日本人にはウレシイ和食。しかも、こまごまと小鉢が並び、1つ1つしっかり作ってある。この洗練された朝飯はなかなか偉い。夕食とまったく違っているということが、「オーベルジュ進化形」と言うべきか。確かに、夕飯がいかに豪奢でも、朝飯がパンとベーコンと卵と申し訳程度の野菜では、平凡すぎますよね。 富良野・美瑛に行くのなら、レンタカー借りてこの手の素敵なオーベルジュに泊まるというのが、旅のクオリティを一段上げる妙策かもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.11 18:26:35
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