24014075 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

Mizumizuのライフスタイル・ブログ

Mizumizuのライフスタイル・ブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(11)

Interior

(35)

Travel

(91)

Travel(ベトナム)

(41)

Travel(フランス)

(65)

Travel(ハワイ・NY)

(36)

Travel(タイ)

(82)

Travel (イタリア&シチリア)

(47)

Travel(チェコ)

(11)

Travel (インドネシア、バリ)

(18)

Travel(日本)

(38)

Travel(日本、九州)

(39)

Travel(日本、中国地方)

(30)

Gourmet (Asian)

(10)

Gourmet (Japanese)

(11)

Gourmet (European)

(23)

Gourmet (Sweets)

(71)

Gourmet (Curry)

(18)

Gourmet (Others)

(7)

Gourmet(荻窪)

(13)

Gourmet & Shop (西荻窪)

(8)

Gourmet(阿佐ヶ谷)

(3)

Gourmet & Shop (吉祥寺)

(6)

Recipe

(6)

Essay

(137)

Movie

(158)

Movie(フランソワ・トリュフォー)

(3)

Movie(ジャン・ピエール・メルヴィル)

(3)

Movie (アンドレ・ユヌベル)

(4)

Movie(フェデリコ・フェリーニ)

(10)

Movie(エットレ・スコラ)

(1)

Movie(ドミニク・サンダ)

(3)

Movie (ベルナルド・ベルトルッチ)

(1)

Movie(ルキーノ・ヴィスコンティ)

(4)

Movie(ジュード・ロウ)

(12)

Art (ジャン・コクトー&ジャン・マレー)

(12)

Art(オペラ・バレエ・ミュージカル関連)

(6)

Figure Skating

(26)

Figure Skating(2008-2009)

(90)

Figure Skating(2009-2010)

(49)

Figure Skating(2010-2011)

(71)

Figure Skating(2011-2012)

(1)

Figure Skating(2013-2014)

(21)

販売書籍のご案内

(1)

Figure Skating(2014-2015)

(28)

Figure Skating(2015-2016)

(8)

フィギュアスケート(2016-2017)

(4)

Travel(日本、関東)

(7)

フィギュアスケート(2017-2018)

(12)

Figure Skating(2018-2019)

(6)

Figure Skating(2020-2021)

(3)

Figure Skating(2021-2022)

(10)

(5)

Figure Skating (2023-

(4)

手塚治虫

(46)

日記/記事の投稿

楽天カード

購入履歴

お気に入りブログ

ゴロワのブログ GAULOISES1111さん
Tomy's room Tomy1113さん
2009.05.12
XML
2009年4月27日に、パリの有名な競売場オテル・ドゥルオー(Drouot)で、ジャン・マレーの遺品の一部がオークションに掛けられ、トータルの落札価格は196万ユーロ(現在のレートで約2億5,480万円)に達した模様。

高値がついたのは、やはりというべきか、マレーが所有していたコクトー関連の遺品。一番の目玉だったのは、コクトーが25年にわたってマレーに送り続けた書簡集。29万7,408ユーロ(約3,800万円、諸費用込み)でロイヤル・モンソー・ホテルのオーナー、Alexandre Allard氏が落札した。

ロイヤル・モンソー・ホテルは現在改築中で、2010年にリニューアル・オープンするというから、それに向けての宣伝広告のための投資かもしれない。手紙の中にはイラストつきのものもあり、そのイラストが結構カワイイのだ。こうしたイラスト入りの手紙を展示すれば、人目を惹くだろう。

この書簡集には、ブンガク的価値はたいしてないと思うのだ。ジャン・マレー自身、『ジャン・コクトー ジャン・マレーへの手紙』の序文で、「ジャン・コクトーの手紙は、いついかなるときにも、美しい文など書こうとしてない。そこにはいかなる文学もない」と書いている。

実際…

「ぼくのジャノ、愛しています」「手紙をください」「葉書1枚で大喜びなのですが」「君からの便りがない。泣きたい気分です」

25年間、ほぼこればっかり。訳者の三好郁朗氏も、「(コクトーの手紙は)ただひたすら、『愛しています』を叫びつづける記号の氾濫であるかのようだ」と書いている。

2010年5月には、コクトーとマレーが共同名義で購入したミリィ・ラ・フォレの別荘が、ジャン・コクトー記念館として開館するという(しかし、この話は延び延びになっているので、本当に2010年に開館にこぎつけられるかどうか、大いにアヤシイのだが)し、本来ならそうした場所で展示されるのが、一番ふさわしいと思うのだが、結局オークションに出したほうが、持ち主には金銭的なメリットが多いということだろう。

コクトーの書簡集、売ったのは多分、マレーの養子になったセルジュ・マレー氏だろうなぁ…

他にもマレーが生涯大切にしていた、ジョルジュ・ライヒの肖像画も売りに出された。これは5,576ユーロで落札。マレー自身が描いた絵画はたいてい、50万~100万円の間の値がついたよう。

絵画作品の目玉もやはりコクトーで、1952年作のジャン・コクトー自画像が、1万2,000~1万5,000ユーロの予想価格に対して、3万5,000ユーロ(約455万円)、諸費用込みで4万3,372ユーロ(約564万円)で落札。詩人コクトーはいまや、画家・イラストレーターとしてのほうが人気があるかもしれない。

1916年にピカソが描いたジャン・コクトーの肖像画が、諸費用込みで5万5,764ユーロ(約725万円)で落札。

すべて生前にコクトーがマレーにプレゼントしたものだ。コクトーは手紙で、「君がぼくに関するものを手に入れるのに、君のポケットから何がしか出させるなんて許さない」と言っていた。それをマレーの養子が売り払う――しかも、相当大もうけ。オークションの予想落札価格と実際の落札価格を見ると、軒並み3倍から4倍、物によっては10倍の値がついている――とは…

オークションのカタログを見ても、洗いざらい、かなり売りさばいている(苦笑)。セルジュ・マレーはお金に困っているのか?? こうやって、元来一箇所に保管されてしかるべきものが、どんどん拡散していく。

コクトーが描いたマレーの肖像画も、ほとんど全部売られたのではないだろうか。おかしいのは、線画の場合は、コクトー作品でも50万円以下で買えるのが、ほんの1色でも色がつくと、価格がいきなり50万円ぐらいハネ上がる。白黒よりカラーのが高いというのは、アート市場ではありがちだが、こんなことなら、全部ジャン・コクトーにちょっちょと色をつけてもらえばよかったのに(笑)。

マレーの遺品の中には、コクトーの著作『存在困難』の生原稿もあるはず。マレーの誕生日にコクトーが贈ったものだが、これが売りに出されたという話は聞かない。そのうちに出てくるのかもしれない。ただこれ、コクトー自筆のイラストつき私信ほどには、値がつかない予感。


マレーとライヒ君
写真はネットで見つけたジャン・マレー(左)とジョルジュ・ライヒ(右)












お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.05.13 07:37:08
[Art (ジャン・コクトー&ジャン・マレー)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.