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Mizumizuのライフスタイル・ブログ

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2017.04.03
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2017世界フィギュア男子シングル。ショートが終わった時点では、「ベテラン」の快進撃が印象的だった。ハビエル・フェルナンデス選手109.5、パトリック・チャン選手 102.13点。その中に、まさにRising Sunの宇野選手が食い込んできたのは、彼の才能と今の実力からすれば当然と言えば当然。

だが、羽生選手とネイサン・チェン選手がトップ3にいないというのは、予想外だった。

何度も書いているが、「羽生結弦時代の男子シングル」は「誰が勝つかまったく分からない時代」なのだ。このショートの順位を予想できた人が、果たしていただろうか? 基礎点が非常に高い4回転を複数入れてくるプログラムは、常にハイリスク・ハイリターン。ショートでは規定のジャンプが跳べなかった場合の減点が厳しいので、優勝候補の実力者であっても、1つの失敗が大きく点数に響いてくる。

5位という予想外の低い順位、トップと10点以上の差という点数を見ると、羽生選手の世界王者奪還はまたもならなかったかと、すでに諦めていたMizumizuだったが、時代を変えた「氷帝」は、そんなふつーな予想を、圧倒的なジャンプの完成度で一蹴してみせた。

羽生選手のフリー、本当に信じられない。冒頭の2つの4フリップ、4サルコウ。単独ジャンプとしてはこれ以上ないというぐらい、美しく、完璧な着氷のジャンプだった。後半に入っての4サルコウ+3トゥループには度肝を抜かれた。ショートでは失敗したジャンプ。今季試合でまったく決まっていない。それをこの大一番にピタリと決めた。

これは彼にとって大きな自信になったハズ。本当に驚かされた。普通に考えれば、ここはセカンドジャンプを2トゥループにおさえ、そのあとの得意のトリプルアクセルの次につけるジャンプを3トゥループにしてもよかったハズなのだ。ショートでの失敗を考えると、そういう回避策もあったと思うが、羽生選手は得意のトリプルアクセルのあとではなく、あえて試合で確率の悪い4サルコウのあとにつけてピタリと降りて見せた。

この貪欲で挑戦的な性格。若き日の皇帝プルシェンコを彷彿させる。四大陸では失敗した3A+1Lo+3Sの超難関ジャンプも無難にこなした。この難しい3連続を無難にこなせるというだけで、もはや神。

故障以来、控えていた4トゥループも非常にきれいだった。来季、足の状態が良くなれば、4トゥループに3トゥループをつけるという選択肢がまた出てくるだろうし、そうなればジャンプの安定性はさらに揺るぎないものになるだろう。とにかく、ハードスケジュールでけがをしないように、羽生選手の課題は、もはやそれだけだ。

宇野選手も、ジャンプがさらに安定してきた。彼の場合、着氷の「こらえ」がかなり気になっていたのだが、だんだんそれが「ピタリ」になってきているように思う。あっという間に4ループと4フリップをものにしてしまう才能と努力もすごいが、後半に超難しい3A+1Lo+3Fをさらっと降りたのには本当に、気絶しそうになった。

ユーロスポーツの解説者が宇野選手の演技を見て、「信じられない、これが現実なんて」と言ったのには、まさに同意。リアルで、男子シングルは信じられないジャンプの進化を遂げている。ちょっとミスがあったとは言え、300点越えを果たした世界王者が、台にのれないなんて、そんなことがあるんですか? ちょっと前なら信じられない話だ。だが、今回290位で6位だったネイサン・チェン選手だって、ジャンプがもう少し決まれば、すぐに300点を越えてくるのだ。300点出せる選手がこんなにも…メダル争いは熾烈にならざるを得ない。

そうした現状の中で、1つ言えるのは、男子シングルにも「少年潮流」が見え始めたこと。この流れを決定的とまで言うのは時期尚早かもしれない。だが、今回優勝した羽生選手こそ20歳超えだが、2位、3位はともにまだ20歳前。事実上、4回転ジャンプの出来で勝負が決まる現在の男子シングルでは、こうなってくるのが当然だ。

どうしても体の重いベテラン選手になると、ショートならまとめることができても、長いフリーの中で、高く跳ばなければいけない高難度ジャンプを複数決めることは難しくなってくる。ショートでメダル圏内にいながら台のりを果たせなかったチャン、フェルナンデス選手に比べて、台にのった3人のアジア人選手は、全員非常に細い。300点プレーヤーであるチェン選手もすらりとして、体躯には少年の面影がある。

今のままの採点では、体が軽く、若く、元気な「少年」が勝つことになる。若い選手はベテランとは表現力で劣るというのは、フィギュアの定説だが、宇野選手などは、そんな定説を覆す天才だ。

フリーの、あのある意味「すれっからし」感のあるピアソラのボーカル入り楽曲を、とても品良く艶っぽく、ちょっとしたトゥの使い方だとか、上半身のスムーズな動きだとか、巧みなターンやステップだとか、劇的な表情だとかで表現してみせる成熟度と自信は、日本人離れしている。生来の育ちの良さを感じさせる宇野昌磨というキャラクターも、羽生結弦にはない世界を氷上に構築して、私たちを魅了する。

あくまで個人的には、なのだが、スケーターとしては羽生結弦より好きなタイプだ。羽生選手が皇帝プルシェンコを継ぐ者なら、宇野昌磨は不世出の天才高橋大輔のレガシーを受け継ぐ者だろう。

この2人の対決を(けがさえなければ)五輪で見られる私たちは幸運だ。そして、羽生結弦と宇野昌磨にとっても幸運だ。

だが、ルールは明らかにいじる必要がある。すでに演技構成点の係数をあげて、演技構成点を底上げするという案が出ているが、それは良い考えだ。技術点を楽に100点越えする選手がこうたくさん出てくるとなると、演技構成点の割合はもっと増やしたほうがいい。そのほうがベテランにとっても闘いやすい。

羽生・宇野は別格の表現世界を作る若き天才だが、そうはいっても、パトリック・チャンやハビエル・フェルナンデスの見せる、成熟した男性的な世界が男子シングルから消えていくのは悲しい。円熟味というものは、この競技ではもっと評価されていい。

スピンやステップの基礎点を上げる、3回転ジャンプの基礎点を上げる、という手もあるだろう。大きな改革は五輪後になるだろうけれど、4回転が決まるか否かの、博打打ち同士の闘い、みたいな競技にはしてほしくない。





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最終更新日  2017.04.03 15:10:55
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