第2回美術館セミナー(10/27)レポート♪
はーい,きんびーです。今日は10月27日(土)に行われた第2回美術館セミナーについてレポートします♪「美術館セミナー」は学校の先生や絵画教室・ものづくり教室の先生など,主に美術の指導者を対象にしたセミナーです。近代美術館では,1年間に3回程度セミナーを開催して教育活動における美術館利用の促進を図っています。 今回は茨城県産業技術イノベーションセンターから3人の講師をお迎えして「染色」をテーマにセミナーを開催しました。当日は29名の参加者が集まってくれたよ。まずは「染色」についての講義から。糸や布,紙などの繊維に色素を吸着,結合させるという染色の仕組みから,染色の種類,染め方の違いなどについて,講師の先生達がスライドを使って分かりやすく説明してくれました。そしていよいよ実技体験!今回は布を使って「絞り染め」と「ろうけつ染め」という2種類の染め方を体験したよ。参加者のみなさんには,2つのグループに分かれて午前と午後でそれぞれの染め方を体験してもらいました。「絞り染め」は,染めたくないところを先に板や輪ゴムなどであらかじめ押さえたり,縛ったりするのがポイントだよ!出来上がる模様がどんなものになるかを考えながら,割り箸やクリップ,ビー玉などの道具も使って制作したよ。「ろうけつ染め」は,ろうで塗った部分が染まらないという性質を生かしているよ。どんな模様やデザインにするかを考えて,溶かしたろうを筆で布に塗っていきます。いよいよ染色するよ。今回は藍の染料と人工のカラー染料を使います。液をよーく混ぜて・・・わ,本当に染まっていく!!こちらは「絞り染め」だよ。そしてこちらは「ろうけつ染め」ろうを塗ったところだけ染まっていないね!染まった布は水につけてよく洗い落とします。「ろうけつ染め」は,お湯につけて塗ったろうを落とさなきゃいけないんだ。よーく絞るから「絞り染め」というんだね。押さえていたものを外していくよ。どんな模様ができているかな?じゃ~ん!こちらは「絞り染め」の作品です。藍色に染まった素敵な模様が出来上がったね♪布を広げてよく乾かせば完成だよ♪じゃじゃーん!そしてこちらは「ろうけつ染め」の作品です!いろいろな色に染まっていて,一つ一つ素敵な絵が描かれているね♪講師の先生から,出来上がった作品の講評とまとめをしていただいて,セミナーは終了しました。参加者の皆さんからは,「染め物を授業で取り入れたい」「クラブでも応用できそう」「学校の『総合的な学習の時間』を活用して教えたい」などのご意見をいただきました。また,「子でもたちには,藍(植物)を育てるところから体験させたい」と染色体験をどのように活用するのか,参加者同士で話が盛り上がっていたよ!今後も皆さんに魅力あるセミナーを開催する予定なので,お楽しみに!!