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身体・感覚とアート

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2005年09月13日
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カテゴリ:考える
『人生は遠い道です。

しかし、ひたすらに歩み続けるに値するたしかな道です。』

そんな道を、暖かく照らす一つの手がかりとして、書かれた本。

『「こけたら立ちなはれ」 後藤清一著 PHP文庫』

「人生」「会社」「働く」「人間」「仕事」はなにか?

と悩んだときに、この本を開いてください、と語りかけています。

短くおもしろいエピソードがちりばめられているので、

好きな部分をかじり読める。

松下幸之助、他優秀な経営者とともに働いた著者ならではの

生の感覚がおもしろいところです。

ちょっと「よ~し、これくらいではへこたれないぞ!」

と元気になるエピソードを紹介しますね。

『創業まもないというのに、一ヶ月間の製品がすべて不良!

 井植社長に報告にかけつけたが、やむをえない用事で東京へ行かねばならない。すぐに旅立ちされた。

 あとに残った、われわれ工場幹部は、全員辞表を書いた。

会社がつぶれるかもしれない。えらいことをしてしもうた。

うちひちがれていたところへ、井植社長から速達の手紙が届いた。

 めったに手紙を書かない人だ。

東京へ向かう夜汽車のなかで、おみやげにもらった菓子折の包装紙のウラに書かれたものだった。

「不良品は、三洋の将来を考えれば、全部回収すること。

会社がつぶれるつぶれないの心配はオレがする。とにかく全部引きとれ。信用が大事や。

 なお、改造はこうしたらどうだろうか、みんなで検討してみてくれ。

これは将来への教訓である。全員、意気阻喪(いきそそう)せずやってくれよ」
 
涙なしでは読めない文面だった。男泣きに泣いた。

いまやめてそれでコトがすむわけではない。

われわれは辞表をただちに破った。そして再建へ全力を注ぐことにした。

 ところが、だ!
 
その翌日、今度は、守口の本社工場が全焼したのである。

私たちは棒立ちになった。これでもう完全にダメだ。おわりや。

 泣きながら、東京の井植社長に電話をかけて報告する。

「焼失しました。守口の本社工場が」

 普通なら、あたふたと帰ってきて、焼け跡をみて、われわれといっしょになって嘆き悲しむものだが、井植社長は、

 「できたことはしょうがない。ご近所に迷惑をかけてないか。

・・・そうか、そらよかったな。私はこれから秋田県能代へ飛ぶ。

産省の木材の割当をもらって、秋田へ行く」

と、一週間あまり大阪へは戻ってこなかった。
 (略)
おこってしまったことは仕方がない。問題はどうするか、なのだ。 』


今の若者(に近い私の年齢^^;)からみると、「熱い、まさに直球」

の内容。

著者の心意気が伝わってきます。

まさに「おお、こけたらたたなければ!」と思わせる本です。

本文を紹介したら、長くなりました。

最後までおよみいただいてありがとうございました!







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最終更新日  2005年09月13日 10時31分26秒
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