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カテゴリ:M氏の像 相模原個展へむけて
今の時代、普通にしていると、人間は自然の一部だった、
と思い出さなくてはいけない。 それくらい人工物に囲まれている。 『そういう現代人が、「なぜ人を殺してはいけないのか」と聞かれても答えに詰まるのは当然のことかもしれません。 (略) こういう問いには、現代人よりも昔のお坊さんのほうがよほど簡単に答えることができたはずなのです。 「そんなもの、殺したら二度と作れねえよ」と。 「蠅(ハエ)だってどういうわけかしらないけれど現にいるんだ。 それを無闇に壊したら取り返しがつかないでしょう」ということなのです。 人間を自然として考えてみる。 つまり、高度なシステムとして人間をとらえてみた場合、それに対しては畏怖の念を持つべきなのです。 それは結局、自分を尊重していることにもなるのですから。』 (引用:「死の壁」 養老孟司著 新潮新書) 人間を自然の一部としてとらえる見方のてがかりは東洋の書物に たくさんある。 養老氏の本には東洋の本の引用もたくさんあるので、身近に親しんでいる様子がうかがえる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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