|
カテゴリ:M氏の像 浅草橋個展へむけて
アショーカ大王は、紀元前3世紀のひと。その人のつくったエラグティの勅令は、多様性に対する寛容を述べている。
「人は自分の宗派だけを崇拝して、理由もなく他の者の宗派を軽んじてはならない。 軽視したりするのは、特別の理由のある時だけにすべきである。 なぜならば、他の人々の宗派はすべて何らかの理由で崇拝に値するからである。 このように行動することによって、人は自分の宗派の地位を高め、同時に他の人々の宗派を助けることにもなる。 これと反対の行動は自らの宗派を損ない、他の人々の宗派にも害を与える。 自分の宗派を崇拝する一方で、自分の宗派に対する愛着から、他の人々の宗派を軽んじて、自分の宗派の栄光を高めようと意図する人は、 そのようなふるまいによって、実際には、自分自身の宗派にもっとも深刻な損害を与えるのである。」 引用:『貧困の克服』アマルティア・セン著 大石りら訳 集英社文庫 (経済の問題について書かれた論文の一部。本書では経済と哲学を結びつけた広い視点で現代の問題を論じている。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[M氏の像 浅草橋個展へむけて] カテゴリの最新記事
|
|