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身体・感覚とアート

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2010年06月03日
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カテゴリ:描くこと
セザンヌはピサロから多くを学んでいる。

ピサロが若い画家、ルイ・ル・バイユに与えた助言。

「セザンヌのエチュード」ジャン・クロード・レーベンシュテイン著 浅野春男訳 三元社発行より以下、

引用。

「自分の気質にあった自然を研究して、デッサンのためよりというよりも、

かたちと色彩のためにモチーフを観なければいけない。

かたちを締めつける必要はない。そんなことをしなくてもかたちは存在する。

正確なデッサンは味気なく、

全体の印象をそこなってしまい、

あらゆる感覚を駄目にする。

ものの輪郭線を止めないように。

デッサンをつくりださねばならないのは、

色価と色彩の正しい筆致なのだ。

マッスの場合にむずかしいのは、

輪郭線を捉えることではなく、そのなかにあるものを描くことだ。

ものの本質的な性格を描くこと、絵画の技術にこだわることなしに、

いかなる手段を用いてもその性格を探求すること。

描きながら、ひとつの主題を選ばねばならない。

右や左にあるものを眺め、全体を同時に描き進めること。

部分、部分を描くのではなく、全体を一緒に捉え、色調をちりばめながら、

隣りあうものを観察しつつ、色価の合った色彩のタッチによって描くこと。

小さなタッチによって制作し、

自分の知覚を直ちに定着させるように努めねばならない。

目はある特定の点に満足してはならず、全体を見て、まわりのものに対する色彩の反映を

同時に観察しなければならない。

同時に空も、水も、木の枝も、大地も描き、すべてを真っ向から扱い、

つねに全体に立ち戻り、全体がまとまるようにすること。

最初に描くときはキャンバスの全体を覆い、

そこに何ものも付け加える必要がないところまで、描き進めること。

前景から水平線まで、空の反映、葉の表現において、空気の遠近法を観察すること。

色を用いることを恐れずに、少しずつ仕事を洗練させていくこと。

規則や原理によって制作するのではなく、

見たもの感じたものを描くこと。

なぜなら最初の印象を失ってはならないからだ。

自然を前にして臆病であってはいけない。

間違いを犯すことを恐れずに、

果敢に筆を進めること。

師はただひとり、自然であり、

人が常に参考にすべきなのは自然なのだ。」





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最終更新日  2010年06月03日 11時18分28秒
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