*モナミ* SMAP・映画・本
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『雨あがる』 武芸の達人だが、職につけない武士、 三沢伊兵衛(寺尾聡)と、その妻たよ(宮崎美子)。 職のない伊兵衛は、妻に申し訳なく思っているが、 たよはそんな夫を、温かく見守っている。 旅の途中、長雨のため河畔の宿場に足止めになる。 貧しいけれど、気のいい他の泊り客たちと、 長雨の精進落しなどをして過ごす。 やがて雨があがる頃、城主に、 その腕を偶然認められた伊兵衛に、 藩の剣術指南番の話が持ち上がる。 梅雨時期の、雨映画シリーズ第5弾。 いい加減、長雨が上がることを祈って。 雨上がりの匂いを感じるような、まさに、 雨に洗われた、すがすがしい空気のような映画。 寺尾聡扮するのは、優しいお侍さん。 寺尾聡って、俳優としても多くの映画に出てるけれど、 どうしても私の中の彼は、歌手なんだよな。 ♪ルビーの指輪が、どうしても流れてきちゃいます(笑)。 腕は立つのに、なぜか宮仕えが長続きしない伊兵衛。 それは、腕が立つばかりに余計な恨みを買うも、 そういう人を押しのけることのできない、優しさゆえ。 偶然殿様の目にかかり、これでやっと放浪生活から、 解放されるかも…と喜ぶ伊兵衛を、 ただ静かに見守る妻たよ。 「よかったね」と一緒にはしゃぐでもなく、 「そんなに期待しない方が」といさめるでもなく、 静かに微笑み、彼の帰りを待つ妻。 伊兵衛といい、たよといい、所作がとても美しい。 昔の日本人では当たり前だったのだろうけれど、 今ではとんとお目にかかれない、丁寧で、 ゆったりとしたしぐさの中に、凛としたものを感じる。 台詞もまたひとつひとつ、染み入るものばかりで。 決して楽な暮らし、楽な人生ではないのだろうけれど、 こんな風にゆっくりと、小さな仕合せを見つけつつ、 生きていけたらなぁ。 雨が上がる。 宿を後にし、川を渡り、峠を上り、 そして、2人で海を見下ろす。 「なんて美しい眺めだろう」 お殿さまの馬は、結局追いついたのか…。 きっと、雨はあがったのだろうな、と、 心がスッキリ晴れ渡るような、映画でした。
【参考】 雨あがる goo映画 『雨あがる』
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