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2007.04.13
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カテゴリ:映画



『ヒトラー ~最期の12日間~』



1945年4月20日、ベルリン。
ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)は56歳の誕生日を、
地下要塞で迎えた。

ソ連軍の猛攻により、包囲網が狭まる中、
もはや実行不可能な攻撃命令を叫びつづけ、
側近たちを追いつめていくヒトラー。

極限状態に陥った地下要塞の人々が、
酒盛りやパーティーに興じる一方で、
地上のベルリン市街では兵士や市民が、
苛酷な戦闘に身を捧げ、命を落としていった。

そして戦況は、刻一刻と悪化。
いよいよ敗戦を確信したヒトラーは、長年の愛人、
エヴァ・ブラウン(ユリアーネ・ケーラー)と、
ささやかな結婚式を挙げる。



この映画が公開された時期に、
原作『私はヒトラーの秘書だった』は、
読んだのですが。


もう少し、早く決断していれば…。
ということが、人生には多々あるけれど、
この人の場合は、そんな言葉じゃぁ済まされない。

だけど、あともう少し早く決断していれば、
この命は失われずに済んだかもしれないのに…、
と、この映画を観ながら何度も思った。


戦争や、ナチを描いた映画は何本もあるけれど、
ヒトラーその人と、その人の最期をここまで、
それもドイツが描いた映画って、初めて観た。

悲惨なシーンはたくさん出てくるけれど、
過剰に涙を誘う演出をしているわけでもなく、
ただ淡々と、事実であったことを見せている。

忌まわしい過去を、ここまでえぐり出し直視するのは、
国民としても辛く苦しいことだろうけども、
目をそらしてはいけない事実だと認識することが、
同じ間違いを犯さないためには、必要なのかもしれない。


ありもしない軍力の召集を命じ、勝利を妄信し、
国のため、彼のために次々に死んでいく市民など、
どうでもいいと叫ぶ男に、それまで彼を信じ、
無言でついてきた部下たちも、疑問を抱き始める。

しかしそれでも、誰も彼に進言することができない。
この期に及んで、ヒトラーの言うように、
奇跡の勝利など起こるはずもないと、
誰もが分かっていたろうに、それを告げる者はいない。

それは、ヒトラーに対する恐れというよりも、
そんな男に盲目的に従ってきたために、
退くに退けないところまで来てしまった自分を、
認めたくなかったのかもしれない。


第三帝国の崩壊を、自分でも感じていたろうに、
退くことは弱いことだと信じていた男。

そのために、失われなくてもいいはずの、
多くの命を奪った男。

そして自分は、さっさと自決してしまう。
自分の体は、生きていても死んでいても、
敵に渡すなと言い残して。


一体何が、彼を狂気へと追い立てたのか。
一体彼の何が、そこまで人を従わせたのか。


ヒトラーに傾倒している宣伝相夫人が、
ヒトラーのいない世界に育つことの方が不幸だと、
恐ろしいぐらいに淡々と、我が子を殺していく。

一人の男の狂気のために、声も立てず、
眠ったまま殺されていく子どもたち。

自分の子なのに、いや、自分の子だからこそ、
なのか…。

理性をも吹き飛ばすほどの何が、
ヒトラーにはあったのだろう。


でも多分、彼は、特別だったわけではなく。
どんな人間も彼のようになる可能性があるんだ、
と感じた、映画でした。



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最終更新日  2007.04.13 19:38:13


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