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*モナミ* SMAP・映画・本

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2009.09.29
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テーマ:お勧めの本(7251)
カテゴリ:


『お行儀の悪い神々』 著:マリー・フィリップス


遙か昔の神話の時代。
オリュンポスの神々はギリシャで栄華を極めた。
だが時は現代、ロンドンに移住した神々は、困窮に喘いでいた。

月と狩りの女神アルテミスはドッグ・シッター、
美の女神アプロディテはテレフォン・セックスのオペレーター、
そして太陽神アポロンはいんちき霊能者として、
かろうじて生計を立てていた。

神々は神通力を失いつつあり、将来に希望はない…。

ある時、アポロンに怒ったアプロディテの策謀により、
アポロンが人間の女性に一目惚れ。
すると、世界存亡をかけた大騒動が巻き起こる。



神話系?は大好物なので、ギリシャ神話もよく読んでいたけれど、
そこに出てくる神々はとても人間臭くて。

人間のように恋をし、嫉妬し、喧嘩し、酔っ払い、騙し合い、
愛し合い、裏切り、追いかけ。
そのたびに天と地に騒動を引き起こす。

それでも神は神として、人々からあがめられていた。


のはもうすでに遠い遠い過去の話。
栄華を極めた神々は今やギリシャを遠く離れ、
ロンドンのボロ家で肩を寄せ合って暮らす日々。

かつてのような力も威厳もなく、残されたわずかな能力で、
細々と小銭を稼ぐ。

その「アルバイト」も、彼らの得意分野を生かしたもので、
あーもし彼らがこの世で仕事をするとしたらそうだろうな、
と思わせる描写も、絶妙にしてウィット豊富。

ここまで神々をバカにしちゃっていいのか?と思うけれど、
ギリシャの神々を崇める宗教団体はないからいいのか(謎)。

もしこれがイエス=キリストネタだったら、絶対に出版止められそう。


それぐらハチャメチャな神々の地上での生活に、
図らずも巻き込まれた2人の平凡な人間。

いやギリシャ時代から散々人間を巻き込んできたのだから、
新たな犠牲者、とでも言おうか(笑)。

とにかくそれは全く魅力が感じられないくらい、平凡すぎる2人。
まぁこの物語の主人公は神々だから、それでもいいけれど。

そんな「どこでもいる人」以下(爆)の2人が、
ついにはこの世から太陽を消す騒動まで引き起こす元凶となる。


自分の力を誇示しようとして太陽を消してしまったアポロン。
残されたわずかな力を使い果たしてしまったアポロンは昏倒、
他の神々も力なく、彼を救うことができない。

どうしてそうなったのか。
なぜ、かつてのような力を失いつつあるのか。

寄る年波のせいだとばかり思っていた神々は、
彼らの暇つぶしのお遊びに巻き込まれた人間に教えられる。

彼らを信じる人がいなくなったからだ、と。


人間の信心を再び呼び覚ますため、神々は大芝居を打つ。
森羅万象全てに神の力が働いていると人々が信じていた頃と、
同じ力を取り戻し、世界を変わらず動かすために。


力を失っても魅力的な神々の「普通の」生活を、
イギリスらしいブラックユーモアをちりばめて描いた物語は、
神話好きなら読んで損はないであろう一冊でした♪



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最終更新日  2009.10.09 13:32:36


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