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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2021.07.02
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今日モンゴルとZoom会議をしていた時、私が「ところで今年のナーダムは本当にやるんですか?」と聞いたら「今、まさにそれを閣議で討議中なんですよ。」と言われました。

本ブログでも書いたように、今モンゴルはコロナ感染者が急増しており、人口当たりでは日本の30倍以上にもなっている深刻な状況です。そうした状況からすれば、検討する間もなく即中止だと思うのですが。ま、日本は緊急事態でもなんとか措置でもオリンピックやろうとしているのですから、他国のことはとても言えませんが。

ナーダムのためのスタジアムは「本当に席数と販売チケット数が合っているのか?」と疑わしいほど、多くの観客を入れます。正式なチケットを持って入っても、客席はおろか立って見ることもできないほど、ぎゅうぎゅうに押し込まれます。コロナ前の朝の丸ノ内線の池袋駅よりもギューギューです。人の少ないモンゴルで、あそこまですし詰めにされたのは後にも先にもナーダムスタジアム以外にはありません。

私がその経験を言いながら、「今の状況でナーダムはありえないでしょ?考える余地もないんじゃないですか?」と聞くと「それが、それだけじゃないんですよ。100年記念なので、どうしてもやりたい人がいるんですよ。」とのこと。

たった100年記念??「One hundred? Not one thousand?」と聞き返したほどです。チンギスハーンとかその前の匈奴(モンゴルではフンヌと言います)の何かの記念ならわかりますが、「モンゴルでたった100年前なんて何もないでしょ?」というと「人民党結成100年」だと言うのです。1911年モンゴルが独立を宣言し、その10年後に社会主義者らによってモンゴル人民政府を樹立したということで、それが人民党の記念日なんでしょう。

どうやらナーダムよりはそっちの100周年の方が重要らしく、それをナーダムに乗っけて祝おうという魂胆だったわけです。いくら人民党政権下とはいえ、人民党は党の一つであり「私的」立場です。が、それを国内最大の祭りを利用して祝おうというのですから、まあ公私混同と言って構わないでしょう。国の予算か党の予算かなんてどうせ誰にもわからないし。「自民党結成100周年記念をオリンピック開会式を使ってやるようなもん」なんでしょうね。

だからなかなか「中止」の判断がでなかったようです。それに業を煮やした若者らが昨晩スフバートル広場に集まって「ナーダム中止しろ!」というデモをしたそうです。恐らく今日の閣議前の猛アピールでしょう。ところが・・!!

なんと今朝スフバートル広場に馬に乗った(主として田舎から出てきた)人たちがスフバートル広場に集まったそうです。その数200頭は超えていたとも言われてます。200頭の馬が都心のスフバートル広場に、なんて想像するだけで楽しそうです。

それは「ナーダムを開催せよ!」というアピールだそうです。ナーダムの競馬会場は都心から西に10km以上離れたところにあります。そこには各地方から1週間ほど前から自慢の馬を引き連れて出場選手の家族たちがやってきて、ゲルに住みます。

 

出場選手というのは子供ですので、一緒に来るのはお父さんら家族です。場合によっては、家族総出もあります。確かに7月1日なら、既にこっちにきてゲルに住んでいてもおかしくはないです。で、その人たちが「ナーダムは中止するな!開催せよ!!」とアピールしたわけです。

恐らくナライハとかトゥブ県辺りから来た人もいることでしょう。こちらの人たちにとっては、年に一度のナーダムでしかも息子や娘の晴れ姿の日ですから、是非ともやってほしいということなのでしょう。

結局どうなったのか?会議の後でモンゴルのニュースを見ると「1年延期!」と出ていました。1年延期?毎年やっているナーダムを1年延期の意味が分かりません。延期しようがしまいが、来年もナーダムはやるんですから。単に中止でしょ?と思うのですが、もしかして人民党100周年祝賀行事も含めた1年延期なのかもしれません。

 

しかも9日間も公的休暇日(Public holidays)にするんだそうです。突然、11日から20日まで休みだぞ!と言われても、調整も難しいし、どうなるかはわかりません。普通の会社は休み?(そのようです)。デパートは?バスは?レストランは?多分、平常営業でしょう。

外国と取引している企業には、急に9日間も連絡不能な状態にするのは難しいでしょうね。とはいえ、モンゴルのことを多少でも知っている外国人なら、ナーダムの頃に連絡を取ろうなんてしませんけど。






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Last updated  2021.07.02 15:20:01
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