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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2023.03.23
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1週間ほど前からウランバートルが寒いという声を聞いていました。「まあ、UBは寒いのは当たり前!」と特に気にしてはいなかったのですが、どうやら想像以上に深刻のようです。

ここ1週間ほどのUBの最低気温はマイナス10度からマイナス24度くらいです。(最高気温もマイナス)いくら寒いとはいえ、ツァガンサルを終えて1ケ月ですから、もうそろそろ春が近づいている時期なのですが、UBを歩く人は真冬の格好をしています。

それよりも深刻なのは田舎です。一部の地域では、ゾド(雪害)や春の嵐みたいなのがあって、家畜が死んでいるところもあるようです。通常、ゾドは1月にはある時がありますが、3月はさすがに厳しいものがあります。

遊牧民にとっては家畜=現金財産みたいなもんですから、家畜が大量に死ぬのは大きな打撃になります。銀行預金が急に消え去るのと同じで、大事な牛や馬が死ぬと、精神的にも経済的にも大きなショックとなるのです。

モンゴル経済も残念ながら弱いままで、トゥグルグは昨年3月から20%以上の下落で、1ドル=3543トゥグルグまで落ちています。無論、これは対ドルで史上最安値レベルです。為替の予約ができないので、輸入品は直接為替下落の影響を受け、物価高につながってしまいます。

また、ドルの購入規制があるようです。公式には、モンゴルは為替制限はなく、自由に外貨に交換できます。ですが、実際に銀行の窓口ではドル交換額の制限がかかっているようです。

大手銀行は全て制限があるようですから、中小銀行は当然ドルの枠は小さいでしょう。例えば「1日に買えるドルの上限は500ドル」とかです。あとは「なぜ必要かの書類を出せ」とか。

これは実質的には外貨規制と同じなのですが、モンゴル政府としては公式な指示や規制は出していないようです。各銀行がドルの持ち高があまりないので、自主的に制限をしているということにしています。

この影響を受けるのが、輸入品の支払いとか外国との契約上支払わなければならないお金が揃わないなどの決済、契約で、現実的にも実害があるようです。

対外契約、決済などはほとんどドル建てですから、ドルが買えないということは深刻な影響を与えるでしょう。正規のレートでドルが買えないとなると、もっと高い値段での闇ドルレートがあるかもしれません。そういう市場ができると、問題は一層面倒になります。

モンゴルの一般庶民の生活はかなり苦しくなっているのだろうと思えます。ゾドに物価高、厳しい冬はまだ続きそうです。





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Last updated  2023.03.23 17:21:02
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