叔父から、リタイアしたとのハガキが届いた。満６５歳、某製薬会社を６０歳で円満退職し、子会社へ出向の後、この６月で出向先を円満退職された。

お決まりの文面の横に手書きで、「これからは、ギターの練習をします。」と書いてある。練習も何も私の記憶の中にある叔父は、“超絶ギタリスト”であり、私に、ギターを手ほどきしてくれた人である。「アルハンブラ宮殿の想い出」と言う曲をご存知だろうか？私から見れば、難易度Cの その曲を軽く弾きこなす人だ。

そんな叔父が“アンプラグド”以降 夫婦でエリックファンになり大阪公演は、必ず足を運んでいるという。ギターの腕は、覚束ないが、エリックのことなら、「まかせなさい！」だ。秘蔵の音源をCDに落し郵送する。

殆どが“アンプラグド”の曲だが、「あの曲が弾いてみたいんやけど・・。」と相談を受ければ、スコアをダウンロードし、またもや郵送する。来日公演の時は、伝手を頼って良い席を確保し郵送。

小さい頃に可愛がってもらった恩返しと言う意味もあるが、エリックを観る、聴くことに付いては、人より良い条件、環境で「味わって欲しい。」と言う意味を込めて奔走するのである。

偉そうに書いたが、叔父は、小さい頃の私にとって魔術師のような存在だった。こちらが頼んで、「出来ない。」と言われたことはなかったし、母の自慢の弟でもある。
なんせ、某国営放送の××××××・×に取上げられたモノの開発に係わっている。

その話は、また次回に。