| 【母べえ 】2008年1月26日(土)公開 | 監督 ・ 脚本 : 山田洋次 | 出演 : 吉永小百合 / 浅野忠信 / 檀れい 他 | 観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★★ | 原作 : 野上照代 『母べえ』(オリジナル題『父へのレクイエム』) |
「 母べえ (2008) 」 監督は、「幸福の黄色いハンカチ 」で1977年日本アカデミー賞監督賞及び脚本賞を受賞し、「男はつらいよ」シリーズ、「釣りバカ日誌」シリーズ、と昭和の時代から日本のお茶の間で最も愛される作品を作り続け、2003年アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『たそがれ清兵衛(2002)』をはじめとする、『隠し剣 鬼の爪(2004)』、『武士の一分(2006)』の時代劇三部を作り上げた作山田洋次。 主演は、120タイトル以上の映画に出演し、「 おはん (1984) 」、「つる-鶴- (1988) 」、「長崎ぶらぶら節 (2000) 」、「北の零年 (2004) 」の四作で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞している、吉永小百合。 共演は、夫役に坂東三津五郎。 「サッド ヴァケイション (2007)」の浅野忠信。セルゲイ・ボドロフ監督、浅野忠信主演の「モンゴル/Mongol」が2008年第80回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。受賞の行くへが気になりますね。 そして、「武士の一分」に続いて山田洋次監督作品に出演する檀れい。 脚本は、自身の幼い頃の家族の思い出を綴った野上照代のノンフィクション小説「母べぇ」をもとに山田洋次監督が手がけています。
Story : 舞台は、昭和15(1940)年の東京。夫の滋と二人の娘とつましくも幸せに暮らしていた野上佳代。その平穏な暮らしは、ある日突然、滋が治安維持法違反で検挙されてしまったことで一変する。戦争反対を唱えることが、国を批判するとして罪だったこの時代、平和を願う信念を変えない限り、滋は自由の身には戻れない。滋の元教え子の山崎や義理の妹の久子、型破りな性格の叔父・仙吉たちの優しさに助けられながら、佳代は娘たちを育て家計を支えるため奔走する。しかし、新年を迎えても滋は帰らず、やがて日本はアメリカとの戦いに突入していく
「2008年1月26日公開 」
ー 公式HP より ー
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戦争を描いている時代と言えば、最も敗戦色濃い時代、今もなお生存者の生の声が残っている、昭和20年に無条件降伏に向かうまでの破滅の時代ではないでしょうか。 この映画も昭和15年からその無条件降伏をする昭和20年頃までの時代に生きていた野上照代の生の戦争体験を思い出という形で綴られた母の物語。 60過ぎの吉永さんが30代の母を演じるのは少し無理があるのでは、っと思っていましたが、お年の割にはまだまだお美しく若々しい吉永さんは案外違和感を感じさせずに好演していました。 静かで淡々と描かれているものの、正しいことを正しいと言えない、間違っていることを間違っていると言えば罪になり投獄されてしまう、こんな時代に生まれてこなかった事を心から良かったと言う思いですね。 作り話ではない生の実体験を思い出として描かれているだけに、静かにじんわりと感じさせられるそんな映画でした。
母べえ
~ おしまい ~
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