| 【クライマーズ・ハイ】2008年7月5日(土)公開 | 監督 ・ 脚本 : 原田眞人 | 出演 : 堤真一 /堺雅人/尾野真千子 他 | 観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★★ | 原作 : 横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(文藝春秋刊) |
「 クライマーズ・ハイ (2008) 」 チェック、ダブルチェック・・・・ 地元紙記者として日航機墜落事故を取材した経験を持つ作家横山秀夫の同名小説の映画化です。 監督は、「突入せよ!「あさま山荘」事件 (2002)」、「魍魎の匣 (2007)」の原田眞人。 主演は、「ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ (2005・2007)」、「姑獲鳥の夏 (2005)・魍魎の匣 (2007)」の京極堂シリーズ、「地下鉄(メトロ)に乗って (2006」の堤真一 。 共演は、「アフタースクール (2008)」に続き話題作抜擢されている、堺雅人。 そして、ギラギラとスクープを求めてひとり隠密裏に行動する女性報道部員に尾野真千子。
Story : 1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。前橋にある北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声により、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅が全権デスクに任命される。そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。さっそく悠木は県警キャップの佐山らを事故現場へ向かわせる。そんな時、販売部の同僚で無二の親友・安西がクモ膜下出血で倒れたとの知らせが届く…。
「2008年7月5日公開 」
ー 作品情報より ー |
「クライマーズ・ハイ」とは、 登山用語で、あまりの恐怖のため、興奮状態が極限まで達し、恐怖心が麻痺してしまい、高揚した精神状態になって恐怖をかんじなくなってしまうことだそうですが、そのまま登りきれれば良いのですが、途中で一端その麻痺が解けたとき、一気に恐怖心が噴出して来て体中の筋肉が強張って体が動くという意思を拒否してしまい、大変危険な状態になると言うことです。 |
TVでドラマ化もされているの本作。悠木和雅役は、今「マジックアワー(2008)」で三谷監督と一緒に毎日TVに出ずっぱりの佐藤浩市が演じていました。 1985年8月12日、東京発大阪行き日航123便が横田基地の北西数十キロの地点でレーダーから姿を消したというニュース速報が流れた・・・・ さすがに、スクープを狙う各新聞社の駆け引きやノートパソコンや携帯の発達していない当時の記者たちの過酷さや事件をめぐっての記事に対する報道局内の様子は鬼気迫るものがありました。 新聞編集局で働く事によって犠牲になっていくもの、家庭崩壊や過労死する親友の姿、そして事故現場である御巣鷹山に行ったあまりの惨劇を目の当たりにして精神錯乱状態に陥っていく編集部員など、それぞれもう少しうまく描いてくれれば、もっと心に響くものがあったはずなのですが・・・ また、登山と大スクープの究極の判断を迫られる悠木の「クライマーズ・ハイ」という状態でオーバーラップさせたストーリーはものすごく良い要素ではあるのに・・・ 冒頭からのちょっと長すぎると思える淡々とした導入部分や、事故の周辺の人間模様がきわめて中途半端で浅く、2時間25分とちょっと長い作りになっていますが、その割にはだらだらとした焦点が絞り切れていず、その尺を使って伝えようとした事が浅く荒さの目立つ感じがしました。 試写会場が広過ぎたのが原因かもしれませんが、親友でもある安西を演じた高嶋政宏のセリフがごにょごにょと早口で聞き取りにくく何を言っているのかさっぱりわからないし、結局安西との関係の描き方も、妻と一緒にスイスに行ってしまった息子との関係もいまいちピンとくるものがなく、悠木を坊やと呼ぶ社長との関係もドラマの中でうまく機能していない気もします。 堤真一 が頑張っていただけにちょとおしい・・・・
クライマーズ・ハイ
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~ おしまい ~
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