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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2014.07.22
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カテゴリ:カテゴリ未分類
コーヒーさんから以下のような質問を頂きました。

5歳の男の子と2歳の女の子の母親です。
息子が産まれてから本当に毎日読んでいます、いつもありがとうございます‼︎
今日はちょうど今悩んでいたことだったので、コメントさせていただきます‼︎
上の子が、絵が好きでもなくて上手くもなくて、親としてはちょっと残念に思ったりしていたのですが、
我慢して無理やり教えたり描かせたりはしていませんでした。大きな窓やお風呂場に水で落とせるクレヨンなどで落書きさせたりして、なんとか楽しんで欲しいとは思っているのですが、なかなか自分から絵を描いたりはしない子です。
なのでたまに描いてくれたら冷蔵庫に張ったりして喜んでいるのですが、なかなか描いてくれません、
やはり、幼稚園の上手い子(技術がある子)たちとの差を自分で気付いて苦手意識を持ってているのでしょうか。
描きたいものがあっても技術がないと描けないから、習わせた方がいい、と言っているママもいて、それは違うわ、と思いつつも、息子の絵をみるとちょっと考えてしまいます。
私自身、美術、特に絵に、苦手意識があり、一緒のお絵描きはあまり楽しめません。紙を切ったり折り紙とかの方が息子も好きそうです。
子育てしてると、自分のことを見つめる作業が多くなります…。絵が嫌いなのは私のせいなのか、何か間違っていたのか…と。
今の世の中の流れに乗って、ガシガシと早期教育して、絵も字も言葉も音楽もなんでも詰め込んでほーらうちの子すごいでしょ、ってしていた方が楽な気がします。

森の声さんのブログを指針に子供らしく自然に自然にと思っているのですが、
ふと周りと比べたりすると良し悪しは関係なく詰め込んででもなんでも、できる、上手い、という方が本人の自信につながるのかな、
なんて心が揺れることがあります。


これは多くのお母さん達が勘違いしていることですが、絵なんて描かなくても、描けなくても、下手でもいいのですよ。

そこの所の理解がないから、指導したくなってしまうのです。
そして、嫌いにさせてしまうのです。

昨日、
「上手な絵」を描かせるのではなく、一人一人が「自分らしい絵」を描くことが出来るように手伝ってあげて下さい。それなら子どもも喜ぶのです。

「自分らしさ」に正解はないのですから、その「自分らしさ」の現れとしての「絵」にも正解はないのです。


と書きましたが、この「自分らしさ」の中には「描かない」「描けない」「下手」ということも含まれているのです。

私は自宅では絵画から、工作から、陶芸から、科学工作まで何でもありの造形教室をやっています。

それで時々、「うちの子は絵が下手なので、少しでも上手にさせたいのです」と子どもを連れてくるお母さんがいます。

そんな時、そのお母さんに「お母さんは絵が好きですか?上手ですか?」と聞くのですが、ほとんど100%の人が、「いいえ」と答えます。

それで、「じゃあ、絵が下手で困ったことはありますか?」と聞くと、これもまた「いいえ」と答えます。

絵が下手でも、嫌いでも、描かなくても、人間として生きて行くためには何の問題もないのです。

ただ、絵を描くことが好きな人は「それだけ自分の人生を豊かにする方法を持っている」ということに過ぎません。


そしてこれは別に「絵」でなくてもいいのです。

音楽でも、踊りでも、スポーツでも、何か一つ自分に合った「自分を表現する方法」を持っていれば、人はその方法を通して自分の人生を豊かにすることが出来るのです。

ですから、そのような方法が何もないとちょっと寂しいですが、別に「絵」でなくてもいいのです。

そういうことも含めて「自分らしさ」なのです。


そして、子ども達を見ていると、子ども達一人一人の「自分らしさ」に合わせて、絵が好きな子もいれば、工作が好きな子もいます。

絵も、いわゆるアート的な絵を描く子もいれば、キャラクターのようなものを描く子もいます。

工作も、「木の工作」が好きな子も、「粘土」が好きな子も、「科学工作」が好きな子もいます。

「飾る物」が好きな子と、「使える物」が好きな子もいます。

このような違いは、気質も大きく関係していますし、生活環境や、お母さんの趣味とも関係しています。

お父さんが大工さんだと、そういう系のものが好きになる傾向があります。
(色でも、「お母さんが好きな色」が好きになる子は多いです。)

そして、「飾る物」が好きな子は、あまり「使える物」には興味を示しません。また、「使える物」に興味がある子は「飾る物」には興味を示しません。

大きく分けると、「平面系」と「立体系」に分かれますが、女の子は「平面系」の子が多く、男の子は「立体系」の子が多いです。

また、「平面系」の子は色も大切にしますが、「立体系」の子は「色」にはあまり興味を示しません。

一般的には、胆汁質が強い子は「使える物」や「立体系」の方が好きです。「飾る物」や「色」にはあまりこだわりがありません。

多血質の女の子は、絵や、可愛い「飾る物」が好きです。色にはこだわりますが、立体的な構造には全く関心がありません。立体的な工作は苦手です。

多血質の男の子は「遊ぶもの」を作りたがります。多血質でも男の子は色にはあまり興味がありません。でもやはり、立体的な工作にはあまり興味を示しません。構造が複雑なものは全く手を出しません。

これは男女ともに共通した多血質の特徴です。

粘液質の子は、特に「これが苦手」というものはありませんが、「大好き」というものもなく、基本的に単純作業が好きなので退屈な作品になります。でも、手を動かしているのは好きです。

憂鬱質の子は能力はあるのですが、こだわりが強いのでなかなかやっかいです。思い通りにならないとすぐにほっぽり出してしまうこともあります。

家では一人でズーッと何かやっているらしいのですが、失敗を嫌うので、「新しいこと」に挑戦しないし、他の子がいる教室のような場ではあまり積極的に取り組みません。

でも、気に入った世界のことなら素敵な作品を作ります。

このようなことも含めて「自分らしさ」なので、「絵」だけにこだわらない方がいいです。

子どもが得意なことを見つけ、それを伸ばしてあげればいいのです。それがその子の「自分らしさ」なのです。

画用紙からはみ出すような大きな絵を描く子はそれがその子の長所であり、自分らしさなのです。それもまた「得意なこと」なのです。

でも、「画用紙の中にちゃんと描く」という正解を決めてしまうと、それは短所になります。

そういう指導を受けていたら、子どもは「自分らしさ」を隠すようになります。






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Last updated  2014.07.22 06:56:40
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