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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2015.02.06
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ゆきぴこママさんから以下のようなコメントを頂きました。

(一部抜粋してあります)
私は保育士なのですが、何年か前に食育に関する講演会があり、仕事の一つとして職員全員で参加しました。
その時の講師の先生の名前を忘れてしまったのですが、とても印象的な言葉があって…「おかずは何品も作らなくて良いのです。たった一品でも良いので、子どもと一緒に『おいしいね』と食べる時間が大切です」とお話されていました。
「食育」というと、栄養バランスや調理方法、食材選びのような内容が多くなりやすいですが…
その講演会でお話を聞いて、私の中ではとても納得できたというか、「子どもはその方が嬉しいだろうな」と思いました。
(もちろん、毎日手抜きでは問題だと思いますが^-^;)
しかし、周りの職員達には不評だったみたいで(^-^;「あんまり役に立たない話だったね」と話していました(笑)

この、周りの職員の方達のように考える人は多いです。というか、そのような人の方が主流派だと思います。

そのような人は、子どもの命の力や、成長への欲求を信じていません。そして大人がちゃんとプログラムを組んで教育なり仕付けをしないと、子どもはちゃんとした大人にならないと考えています。

また、大人がちゃんとプログラムを組んで教育や仕付けをすれば、思い通りに子どもを育てる事が出来るとも思い込んでいます。

それは、動物を調教したり、優秀なロボットを作る時の発想と同じです。

その背景には、「生命の働き」を信じることが出来なくなってしまった現代人の不安があります。

簡単に、薬や、サプリや、医者や、テレビで流れる健康法に頼るのも同じ理由からです。

どんな場合でも、「依存」の背景には「不安」があるのです。

そして、「依存」していないと不安を感じる人は、精神的に自立することが出来ずに、いつも正解やマニュアルといった「頼るもの」を探しています。

また、大量生産、大量消費で成り立っている経済社会は、その依存によって支えられているため、マスコミは不安を煽るような情報ばかりを流します。

その結果、「納豆が健康に良い」とテレビで流れれば、翌日にはスーパーから納豆が消えます。

そのような人は、子どもの「育つ力」を信じることが出来ないので、大人が考えたプログラムや、教育や、仕付けを子どもに押し付けます。でも、本能的に子どもは押し付けられるのが大嫌いですから反抗します。反抗しなくても無視することもあります。
そして、大人の期待とは反対の方向に成長していきます。

でも、大人はそんな子どもに対して「あなたのためなんだから言うことを聞きなさい」と怒ることしか出来ません。

そのような人は、「私がやろうとしている仕付けは正しい。それがうまく行かないのは子どもが反抗的だからだ。」と子育てがうまく行かない責任を子どもに転嫁します。

学校の先生も、「学力が上がらないのは子どもが言った通りに勉強しないからだ」と言います。これもまた責任転嫁です。

勉強が嫌いになるような授業をするから、子どもは勉強から逃げようとするのです。
それだけのことです。

一般の会社で「○○が売れないのはお客に見る目がないからだ」などと、お客に責任転嫁ばかりしているような人はすぐに解雇されてしまうでしょう。でも、親も先生も平気でそういうことを言うのです。


子どもは押し付ければ反抗します。子どもにとっては「自由」を奪われることは死活問題だからです。子どもは自由を失ったら「自分らしく」成長することが出来なくなってしまうので、必死になって「自由」を守ろうとするのです。

でも大人は子どものその「本能」を、「大人への反抗」と受け取り、子どもを叱ったり、更に強く「大人のやり方」を子どもに押し付けようとします。

そして、子ども達は次第に成長を諦め、大人の言いなりになっていきます。そうしないと生きて行くことが出来ないからです。

でも、子ども時代はそれで何とかなるのですが、大人になって一人で生きて行かなければならなくなった時、途方に暮れるのです。


友人が園長をしていた保育園で、その友人が定年退職したらしばらくして、長い間美術の指導をしてくれていた人を解雇し、新しい美術の先生を雇ったそうです。

それで友人が「あんなに素晴らしい先生をどうして変えるのですか」と新しい園長に聞いたところ、「前の先生は、すごいね、いいね、それでいいんだよ、などと言うばかりで少しも絵の指導をしなかったから」と言われたそうです。

友人は呆れ、怒っていましたが、そのように考える人が多いのです。


実は、幼い子どもの育ちに必要なことはそんなに多くないのです。

子どもとの関わりで言えば、「生まれてきた良かった」「自分が生まれてきた世界は素晴らしい」ということを伝えることが出来たら、それだけでいいのです。

そのためには、子どもと一緒に楽しく暮らしていればいいのです。それだけのことです。

あれこれ習わせる必要も、毎日ごちそうを用意する必要も、ちょこちょこディズニーランドに連れて行く必要も、オモチャをいっぱい買い与える必要もないのです。

あれこれ複雑に考えるから子育てが苦しくなるのです。

「そんな子育てでは他の子に追いつけなくなってしまう」「競争に負けてしまう」と思うかも知れませんが、そのように育った子は、親があれこれ考えなくても、自分の成長に必要なことは自分で見つけ、自分で学んで行く能力が育っているので大丈夫なんです。

親は子どもが求め始めたらその手助けをしてあげるだけでいいのです。

逆に、幼い時から親や大人に追い回されながら育っている子は、最初の内は成長が早いのですが、「生きる意欲」や「学ぶ意欲」が育たないので、中学生ぐらいから急に失速してしまうのです。





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Last updated  2015.02.06 09:13:23
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