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「あきの音」さんから、再度以下のような質問を頂きました。
また長男が次男を叩いたり直接危害を加えた場合、どのように対処するのが適切だと思われますか?また、このような時、父親からの働きかけはどのような点が大切でしょうか? 「あきの音」さんの場合、この「こういうことが起きた時にはどうしたらいいんでしょうか」という発想自体が、そもそもの問題の原因のような気がします。 そこには「あきの音」さんの不安と、被害者的な感覚があるばかりです。 でも、「あきの音」さんは、この問題の被害者ではありません。むしろ、重大な原因の一つです。 お子さんたちの状態は、「あきの音」さんの心の状態を写し出しているだけなんですから。 子どもたちは「親の意識」を写し出す鏡に過ぎないのです。 「あきの音」さんの心が落ち着かず、その場その場で「トラブル回避的」な対応ばかりして来たので、お子さんたちは「兄弟の関係」を築けないまま、単なる「競争相手」になってしまっているのです。 同じお母さんから生まれれば、子どもたちは必然的に「血縁的な兄弟」になります。でも、実際の「兄弟としての関係」は、「血縁」よりも「育ち」の中で、少しずつ育っていくものです。 単に、同じ親を持ち、同じ屋根の下で暮らし、同じお母さんが作ったお料理を食べているだけでは、良好な兄弟関係は築けないのです。 「兄弟なんだから仲がいいはずだ」などということは100%ありません。 また、「兄弟なんだから仲良くしなさい」と押し付けていたら、兄弟仲は悪くなるばかりです。 たとえ兄弟として生まれても、兄弟同士で良好な人間関係が築けなければ憎しみ合う関係になってしまうのです。 そして、その兄弟同士の良好な人間関係は、子ども一人一人と、お母さんとの人間関係を土台として育っていきます。 お母さんとの良好な人間関係を築けない子どもたちは、お母さん(愛情)の奪いをし始めるのです。そしてお互いに、「相手のせいで自分は・・・」と考えるようになります。 子育てで必要なのは、「子どもの育て方」という方法でも、知識でもないのです。 本当に必要なのは、目の前にいる「小さな人間」と、いかにして「良好な人間関係」を築くのかということなんです。 「子育て」を「子どもの扱い方」という風に考えてはいけないのです。 それは一人の「人間」に対して失礼なことです。 一般的に、お母さんが「上の子」と良好な人間関係を築けているのなら、「上の子」も「下の子」と良好な人間関係が築けるようになるのです。 そういう意味でなら、「赤ちゃんが生まれた時には上の子を大切にする」ということにも意味があります。 でも、「上の子がわがままを言うようになったから特別扱いをしてあげる」というような考え方では問題は解決しないのです。 お母さんが、わが子とどのような人間関係を築くことが出来たのかということは、お母さんが歳を取って子どもたちの世話を受けなければならなくなった時に現れてきます。 子どもたちにしたように、自分がされるのです。 その時に、問題に気づいても遅いのです。 また、 このような時、父親からの働きかけはどのような点が大切でしょうか? というご質問ですが、これも同じです。 一番大切なのは、ご夫婦の間の人間関係です。 3才前の子に一番影響があるのは「お母さん」です。「お父さん」ではありません。お父さんが強く何かを言ったりしたりすれば、子どもは「お父さん」が嫌いになるばかりです。教育的な効果など全くありません。 その時、ご夫婦の関係がちゃんとしていて、家族みんなが仲良く暮らすことが出来ていのなら、兄弟が憎しみ合ったり、イジメ合ったりすることなどないのです。 ただし、兄弟がお母さんを奪い合ったり、ちょっとしたことでケンカする「兄弟げんか」程度なら、「仲がいい」ことの表れですから、適当に相手をしていればOKです。 ****************** 講演会やワークの企画や、ご質問や、ご相談をなさりたい方は、「こちら」をご覧になって下さい。 連絡先や、内容に関して詳しく書いてあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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