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最近の子ども達を見ていると、すぐに疲れます。
造形などの場でも、疲れた、かったるい、面倒くさい、先生やってなどの言葉が飛び交っています。 筋力も弱いです。腕や足の筋肉だけでなく、腹や胸の筋肉も弱いため風船を膨らますことが出来ない子どももいっぱいいます。からだを使った遊びをしていないので心肺機能が育っていないのでしょう。実際、いつもからだを使って遊んでいるような子は簡単に膨らませることが出来ます。 体力もないのですぐに疲れたり、イライラしたり、刺激に過剰に反応したりします。 子どもですから見かけは元気なんですが、持続力がないのです。何かを始めてもうまく行かないとすぐに諦めます。うまく行ってももっと上を目指すことはありません。すぐに飽きてしまうからです。 大騒ぎして発散して遊ぶことは大好きですが、静かに集中して行うような遊びや作業が苦手です。意志の力も弱いです。意志の力を生み出しているのは「からだ」だからです。だから「からだ」が弱ると「気」も弱るのです。 ちなみに、ゲームに夢中になっている子は「ゲームに取り込まれている」のであって、自分の意志で「ゲームに集中している」わけではないですからね。 自分の意志でゲームに集中しているのなら、自分の意志でゲームを止めることも出来るはずです。でも、ほとんどの子が叱られないと止めることが出来ません。 他者による圧力がないと止められないのは「中毒」であって「集中」ではないのです。それはお酒や、パチンコが止められなくなるのと同じ原理です。 一日中パチンコをしている人を「集中力がある人だ」とは言いませんよね。 こういうようなことは「心の問題」として扱われることが多いですが、実はこれは「からだの問題」なんです。 そして現代人は「からだ」という視点を忘れてしまいました。子育てでも、多くのお母さんが子どもの「頭」にばかり働きかけて「からだ」に働きかけることはしません。「落ち着きがない子ども」にいくら叱ったりお説教をしても無駄なんです。「落ち着かない行動」は「落ち着かないからだ」の表れに過ぎないのですから。 水の中が動けば水面も動きますよね。その時、水の中の動きはそのままで、水面だけ静かにしようとしても無理ですよね。それと同じです。 でも成長の過程において、子ども時代には「頭の働き」は「からだの働き」と共に育つようになっているのです。「からだでの様々な体験」が「頭の機能」を育てているのです。 発達障害の子の問題もかなりの部分で「からだの問題」なんです。 からだの育ちに必要なものが満たされないことでからだの状態が狂ってきてしまっているから、子どもの成長が歪み、からそれが障害のような形で表れてしまっていることも多いのです。 ですから、早期にそのことに気付いて「遊びを通してのからだ育て」をすれば、かなり状態を改善することが出来るのです。 ただし、5才、7才、9才と年齢が上がるにつれて、その状態が固定化されて改善が困難になります。 また、女の子よりも男の子の方が問題が大きいです。「男の子のからだの育ちに必要なもの」と「女の子のからだの育ちに必要なもの」が違うからです。 そして現代人の「安全で、簡単で、便利な生活」では「男の子のからだの育ちに必要なもの」が満たされないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.19 08:24:01
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