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カテゴリ:できごと
『エイズ 心の扉をひらいて』(NHK中学生日記)
という本を、図書館で借りて読みました。 「中学生日記」(NHK)で、エイズをシリーズで取り上げたものを、書籍化したものです。 再放送だったかも知れませんが、 1993年に放送されたもの (http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999302070130078/) をテレビで見たことがあります。 その当時、衝撃を受けた記憶があります。 内容は、南先生(岡本冨士太)らが、中学校でエイズの授業をすることになったという話です。 まず、先生がエイズという病気について説明をした後、ある写真を見せます。 それは、白いゴム手袋をした黒人女性看護師が2歳くらいの女の子を抱きかかえているもの (この写真は、ネットでは見つかりませんでした)。 その女の子は、母親からエイズウィルスに感染した女の子です。 その写真を見せた後、南先生は 「なぜ、この女性(看護師)は、手袋をしているのか?」 と聞きます。 生徒たちは、 「エイズに感染しないように」 とか言いますが、先生は逆に 「エイズは免疫機能が侵される病気なので、女の子に病気を移さないように手袋をつけている」 と答えます。そうは言っても 「やはり、エイズを怖がっているように思う」 と答える生徒が次々と出ます。それに対して、 「リリーさんという、この看護師は決して怖がっていない」 と先生は答えます。 「断言できるんですか」 と聞く生徒に、 「断言できる」 という先生。 「証拠がある」 と言って、次の写真を見せます。 その時の、写真が、これ↓ (ようやく探せました) http://tokyoshakyo.org/images/etc/200905.jpg (この写真に関するエピソードは、東京写真記者協会のコラムに↓ http://tokyoshakyo.org/column/ ←ここの5月のコラムに) 女の子にキスをする写真を見て、静まる教室。 私も番組を見ていて、この瞬間、驚きで息をのみました。 南先生は 「エイズは怖い、憎むべき病気だ。が、だからといって、不幸にもエイズにかかった人、ウィルスに感染してしまった人を、差別したり偏見の目で見ることのほうが、もっと恐ろしくて憎むべきことだと思う」 として、授業をまとめます。 今は、エイズは、 「かつて「死の病」とされたHIV/エイズは、抗レトロウイルス薬(ARV:anti―retroviral)の導入によって、感染しても適切な治療を受ければ共に生きられる病気になった。」 と言うことだそうです。 「しかし、途上国では経済格差のために多くの患者が、必要なARV治療を受けることができない。」 という問題があるようです。 (以上、「HIV/エイズ対策を後退させてはならない」 http://www.asahi.com/international/shien/TKY200911120268.html) つまり、エイズと貧困の問題は関連して考えないといけないようです。 そう言えば、この番組も、グローバリズム、貧困問題としてとらえていました。 NHKスペシャル 21世紀の潮流 アフリカ ゼロ年 第4回 感染爆発が止まらない ~南アフリカ 届かないエイズ薬~ http://www.nhk.or.jp/special/onair/050731.html/) そこで、ここで紹介されている国境なき医師団は、「特許プール」というものを呼びかけているそうです。 命に関することについては、互いの利害抜きにみんなで協力できればいいのに、と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.02.03 10:08:13
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