昨日、青葉山で頂いてきた、
伊達の伝統料理の献立をご紹介します。
250年も前、伊達5代吉村の大番役であった
『橘川房常』が書いた料理集を、
千葉大名誉教授 松下幸子さんが翻刻。
それを、古典料理研究の佐藤敬三さんが監修して
作られた和の膳
水無月の仙台藩古典料理弁当です。
右上 膾(なます)・・・お刺身です。
白身の魚に鯛の子をからめ、わさびにお醤油ではなく
炒り酒をつけて頂きます。炒り酒は酒を沸かし鰹節、
梅干しを加えて煮詰めたもの。
酸味・塩分・旨みが絶妙。いい塩梅の調味料です。
右下 油物・・・揚げ真薯
左上 焼き物・・・ブリ焼き・煮梅
左下 肴四種・・・茄子ぢんだ・小魚南蛮漬け・たたきごぼう雲丹焼・利休玉子
飯・・・甲比丹飯(かぴたん飯・キャプテンの意味だそうです)
宛字でなぜキャプテンなのかは不明、斜め右のすまし汁をかけて頂きます。
海苔・炒り鰹・胡麻・山椒・クコの実がのっています。
甘味・・・蕨もち・大豆粉・黒蜜
古典料理研究家の 佐藤敬三先生曰く
手間暇がかかるので、この御時世採算は合いません。
それでも、これまで伝わってきた伊達の伝統料理を
受け継いで作ってくれる人が欲しいと・・・