「どなん」とは与那国の方言名です。与那国島は断崖に囲まれた島で、天候が不安定。 そのため渡るのが難しいところから「渡難」と呼ばれています。
それではどなんがどんな島か紹介しましょうまず与那国町では1.海底遺跡2.立神岩3.長命草で町興しをしようと考えていますが、日本最西端の島で、沖縄本島から約530kmも離れ、台湾からは約110kmと近く、日本というよりもほとんど地理的には台湾と言ってもよい島です。
与那国島は蝶屋にとっては、台湾からの迷蝶が飛んでくる島で、採集にしても撮影にしてもいわゆる迷蝶ハンターと呼ばれる人たちが1年を通じて訪れる島として有名です。私は3回訪れましたが、いつもアイランドホテル与那国(朝食レンタカー付きプランで1泊7,260円~)に泊まって単独行動でした。A級蝶屋と呼ばれる人たちはそんな勿体ないことはしません。大体は民宿おもろ(1泊2食付5,700円~)に泊まって、隣の与那国ホンダでレンタバイクを借りて島を回ります。そして、今回お会いしたAさんにしても神奈川のUさんにしても往復約2万円ですぐに行ける石垣島に移住します。私がA級になれない理由は愛知県に住んで金に糸目をつけずに行くからです。
蝶屋の記録(与那国ホンダ) (1) posted by (C)ドクターT
与那国ホンダの応接室(そこは夜蝶屋のたまり場になります)にはA級蝶屋さんたちの実績が一覧表になっています。
蝶屋の記録(与那国ホンダ) (2) posted by (C)ドクターT
蝶屋の書き残したノートをみせてもらうとだいたい今どんな迷蝶が来ているのか判ります。
それでは私が3回の訪島でつかんだポイントを教えましょう
与那国地図案内 posted by (C)ドクターT
一番のポイントは宇良部岳への登山道と比川林道です。登山道の途中にシロミスジがいますし、頂上にはウスアオオナガウラナミシジミが飛んで来ます。ティンダハナタから比川へ抜ける道の途中にも面白いところがあり、タイワンシロチョウを何回か見ています。祖納の集落から田原川に沿って上流に行った水場もカワカミシロチョウなどが吸水に来ていることがあります。久部良岳の登り口の西側に拡がる広い草原のセンダングサにはヒメアサギマダラがいることがあります。その林縁に沿ってヤエヤマカラスアゲハが飛びます。比川のカタブル浜にはヒメシルビアシジミとタイワンヒメシジミがいます。今回目的のタイワンモンシロチョウはまだ来ていないようですが、祖納の集落から宇良部岳の東側の麓にかけてと空港の南側の立田神地区が狙い目のようです。
訪島したらまず与那国ホンダへ行って最近の情報を訊くか、火曜日(休館日)以外ならアヤミハビル館へ行って松本さんに訊いても教えてもらえると思います。