民主化に希望を抱いた歌姫テレサテン
どうか安らかに見守って欲しい
テレサテン追悼番組をみた、ジャーナリスト有田さんの解説はどうでも良かったが、なんせ号泣しました。このテレサテン 追悼10周年に当たり、思慮にふける時間を与えてくれたことにまず感謝です。
生前、中国民主化を要求して鉢巻き姿でこぶしを振り上げる彼女。青天白日旗に包まれた棺。死後に飛びかったスパイ説。それらのすべてが、いわば平和ボケしたような日本では、ある種の違和感をもって受け止められることになった。
気管支ぜんそくの発作のためにタイで急逝。42歳だった。あの歌声を聴くと思い出す・・・
テレサテンは、われわれ日本人の想像をはるかに超えたレベルで（北京語、台湾語、広東語、英語と、広範な言語圏）、世界中の華人社会に「全球十三億熱愛的巨星」として君臨していたのだ、当時低レベルの日本のメディアでは「週刊誌っぽく・・」取り上げられ悲しかった。
今年５月８日（日）に台北県金山郷のテレサテンの墓苑「筑園」で追悼イベント
忘れない珠玉の名曲を残したテレサテンの父親は、蒋介石率いる国民党兵士。すぐ上の兄が陸軍少将という家庭環境。国共内戦後に大陸から渡ったテレサテンは、大陸出身の台湾人として、分裂した中国人を代表するスターとなる。
しかし、有名になってからは台湾（国民党）と大陸（中国共産党）との綱引きの道具の1つとして使われ、やがて、80年代後半に民主化運動が勃興するとそれを積極的に支援するなど、単なる演歌歌手の枠組みを遙かに越えた激しい生き方を強いられたような運命だったのかも・・・まさに「時の流れに身を任せ・・・」
最近の反日デモをテレサが見たら、どう思うのであろうか。「民主化に希望を抱いた歌姫よ、今も共産党は活発ですよ！」
そして「本年3月、台湾の第11代総統・副総統を選ぶ直接選挙が実施され、民進党公認候補の陳水扁（ちんすいへん）、呂秀蓮（ろしゅうれん）ペアが国民党の連戦（れんせん）、親民党の宋楚瑜（そうそゆ）ペアを破り僅差（0.22％）で再選された。また、総統選挙と同日で（a）対中ミサイル防衛能力の強化及び（b）対中協議メカニズムの構築の是非を問う台湾初の公民投票が実施されたが、有権者の過半数を超える投票数が得られず、不成立となった。
一方、連戦氏側は選挙に不正があったとして総統選挙と陳総統の当選の無効をうったえる訴訟を起こし、5月10日には台湾地方裁判所による票の再集計が始まった。再集計の最終的な結果が判明するのは、夏から秋頃になる見込
」(外務省台湾HPより)
教えてあげたいよ！テレサの望みどうりにはなかなかいかないものだね、政治って。
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テレサテンの栄光
テレサテンは、幼少のころより台湾で歌手活動開始。
とはいっても貧しく、最初は蘆州小学校2年のときに初舞台/台湾テレビの専属歌手に、続いて中国テレビの専属歌手となりレギュラー番組を持つ。中学を2年で中退、このことがばれて、学校は中2で中退。14歳で台北の一流クラブ「巴黎」のステージで70日間ロングランの記録を樹立までもした。他にも数々の功績あり。ココでは伏せる。
このころテレサテンが勉強したかっただろうに・・・と思わせる追跡取材にさらに涙が止まらない。テレサテンは各地転々と住まいを変えながらの人生、天安門事件にはショックを受けフランスへ滞在、命を絶えたタイのチェンマイから、だいぶはなれたタイ北部の難民村にテレサの死後、寄付があったのだ。水道設備、学校もろもろ、なぜか？
テレサは自分の幼少期に照らし合わせたそのタイの村は、元国民党兵士たちの移り住んだ村でした。テレサはそこに、心から執着すべき何かがあったのは事実。死因の謎はいろいろ言われましたが、過去にさかのぼるとこんなに心の温かいお話が数々あり、スパイなどとは決して思いません。そんなことはどうでもいいのです。あれだけ感動をもたらす歌が歌える人に悪い人はいないはず。タイで生涯を閉じたテレサに思う、民主化の難しさ、戦争の運命、移民の刹那さ、一人の偉大さ、いつも後悔なくいきることの大切さ。
日本語の歌意外にもっといい歌はたくさんあります。台湾語、北京語なら歌えまーす。発音がしっくりきますので、カラオケでチャレンジしてみましょうよ！！日本版と違い歌詞の意味が深いまさに強い女。したたかな歌は、日本曲におおいが・・気分によって聞き分けています。
