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2008.07.16
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カテゴリ:川柳・文芸
えだまめ


幾千の種子の眠りを覚まされて
発芽してゆくわれの肉体
              俵万智

万智さんは2003(H15)年 8月25日から翌年3月4日まで、讀売新聞夕刊に初めての小説「トリアングル」を連載しました。その年の暮れ、「独身の俵万智さんが出産」というニュースが報じられています。
歌集『サラダ記念日』で、短歌を一気に若者の文芸にしてしまった俵万智さんの功績はいまさら言うべくもありません。

 焼肉とグラタンが好きという少女よ
 私はあなたのお父さんが好き

というから、この焼き肉好きの少女のお父さんなのかな。
先日の僕の日記の中でも書いたように、彼女は新宿ゴールデン街で時給1300円で体験アルバイトをしていました。
読売新聞に連載されていた小説は、万智さんの「処女小説」というふれこみだったけれど、処女ではなかったんですね(冗談ですよ)。といっても40歳もすぎていたからそのほうが自然ですが…。
その小説の内容が、なかなかの色もの。
へぇ、万智さんってこんなふうにしているのか、って言うくらいにストレートな表現なんです。
最近は女性が官能小説を書くことが珍しくなくなりましたが、女性のほうが向いているのかなと、とみに感じています。
あるいは、想像力の違いだと思いますがいかがでしょう。
男が官能場面を書くときは、女性に対してもちつづけている幻想をイメージで膨らませて書くことが多いように思います。
それに対して女性は、実体験を下敷きに書いていることが多いのではないかなとも思います。
なぜ男が「想像力」をもつようになるのか、それは多くの男は少年から青年期にかけて自慰をおぼえます。
少・青年期の男はあふれそうになる性欲を自慰で調節していますが、そのとき必要になるものが「想像力」なのですね。
それ自体は女性にもあることでしょうが、数の上からいったら圧倒的に男が多いでしょう。青少年にとって必要悪というのか、これも大事な儀式なんです。
文芸は日記ではないから、作品はあくまで創作されたできごとです。しかし、万智さんの短歌はとても生活が生々しく表れています。

 缶ビールなんかじゃ酔えない夜のなか
 一人は寂しい二人は苦しい

このへんに、くっきりと彼女の複線が込められているような気がします。

 妻という安易ねたまし春の日の
 たとえば墓参に連れ添うことの

などと、男の奥さんのことを思って作品にするとこのようになるのでしょうか。
健全少女のイメージをもたれていた万智さんファンにとっては、私生児出産はちょっとショッキングなニュースだったのかも知れません。しかし、万智さんとて普通の女性ですから、子どもをもつことは彼女の文芸の巾をひろげることになってゆくと考えれば、慶賀すべきことでしょう。
彼女ほど稼いでいれば生活の心配はないでしょうが、子どもにはやっぱりお父さんが欲しいでしょうね。
こんどは子どものためのお父さんをつくるのかな。



つかまえて!
蝶クリック









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Last updated  2008.07.16 20:54:37
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