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2005/12/21
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カテゴリ:まじめな教育論
勉強とは「夢」である。

といっても Dreams come true、勉強は子供の将来の夢をかなえるんだぜ、というクサい意味ではない。
夜見る夢のことである。

われわれは勉強している最中、まるで夢の中にいるかのようだ。勉強部屋も目前の活字も意識しない。外界から離脱した空間を彷徨い、勉強の世界に「沈没」している。

数学の問題を解いている時は数学的論理体系にハマっているし、日本史で戦国時代を学習している時は、戦国武将に感情移入している。
深い「夢」を見れば見るほど、「沈没」度が深いほど、集中力が高いほど、学力はしっかりと涵養される。

深い睡眠が健康をもたらすように、高い集中力は学力を向上させる。

そんな勉強中の「夢」を、一気に覚ましてしまうのが、携帯電話の音である。

たとえば携帯電話の着信音が「オペラ座の怪人」だったら、携帯から突然流れ出す「オペラ座の怪人」の壮大なテーマは、数学の世界から、中世戦国の時代から、子供を一気に現実に戻す。

せっかく集中して、勉強にノッてきたのに、携帯の着信音に妨害されたらたまらない。
子供は電話を切ったあと、また1からリセットして勉強の世界に潜り込まなければならないし、携帯で友人との話が盛り上がり、勉強していたことはいつしか忘れ去られてしまう。

とにかく、携帯電話は勉強の集中を破壊する爆発物である。どう考えても、学力向上の邪魔になるアイテムだ。携帯を持つ中学生はNO FUTURE?



さて、無味乾燥な問題集や参考書の活字の世界に、長時間「沈没」する能力を持つことは、よく考えたら凄いことだ。

漫画やゲームのような刺激物に対しては、子供はすぐに集中できる。ゲームや漫画はおもしろいし、子供を垂らしこむマタタビのような麻薬が仕込んであるから、仕方がないことだ。

しかし勉強の集中力というものは、幼い頃から大人がある程度、強制し訓練してつけなければならない。
勉強に沈没できる能力をつけるために、わざわざ学校や塾といった教育機関が存在する。

だから、集中力を鍛えることが仕事である学校や塾の先生が、子供の携帯電話の所持に対して嫌な顔をするのも当然だ。

ところで、勉強の集中力をつけるのは大変だし、活字だけでシッカリ集中できるのは凄いことだが、もっと凄いのは禅宗の坊さんである。
彼らは座禅を組み、数時間も身体を動かさず、じっとしている。
集中力の極みである。

彼らは座禅中、いったい何を考えているのだろうか?
勉強だったら問題集や参考書をオカズに集中することができる。しかし座禅には、集中の「よすが」となるオカズがない。

座禅を組んでいる時、向き合うのはただ自分のみ。自分の脳味噌が貧困なものだったら、数時間も静かに座禅を組むことなんかできないだろう。
座禅の集中力は、己の精神の優劣を試す。

さて、禅宗の坊さんが長時間が集中していられるのも、禅寺が静寂な環境に置かれているからである。

東洋・西洋通して、学問の場は決まって都会の喧騒から離れた場にある。

イギリスのオックスフォード・ケンブリッジはロンドンから電車で1時間半、田園の静寂がたっぷり残っていて、しかも大都市ロンドンから近い、静寂でしかも都会の刺激からも遠くない、絶妙な位置に立地している。

禅寺も京都五山・鎌倉五山のような武家政権と結びついた名刹を除いて、都市から離れた山里にある。

とにかく昔の智者は、若者に静寂を与えるために尽力してきた。大学や禅寺を喧騒から離れた場所に作って、若者が学問に沈没できる環境を築き上げてきた。

学問の静寂の場に、携帯電話は似合わない。

禅僧が座禅中、横で携帯電話が頻繁にビービー鳴っていたら、悟りなど永遠に開けぬ。



さて、今日のブログは、kamiesu先生のブログにインスパイアされたものである。

kamiesu先生は関西の大手進学塾の英語の先生で、将来日本の中枢を担う中学生を教えていらっしゃる。講演活動やTV出演も盛んにこなしていらっしゃるようだ。

個人塾の経営者のブログは結構多いが、大手塾の講師の先生のブログは少ない。
非常に貴重で、知的快感を与えれくれるブログである。

kamiesu先生のブログでは最近、「頭をよくする方法」というシリーズが掲載されている。
私の「こんな子は勉強ができない」を裏街道とするなら、kamiesu先生の「頭をよくする方法」はメインストリートであろう。
行く道は違えど、子供の学力向上を目指す意思は、恐らく同じだと思う。

見上げれば青い空、おすすめです。





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Last updated  2006/12/06 03:39:14 AM
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