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MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

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Jan 30, 2006
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カテゴリ:映画鑑賞記録
2/11(土)より全国ロードショーです。
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"JARHEAD"
監督・・・サム・メンデス
原作・・・アンソニー・スオフォード『ジャーヘッド アメリカ海兵隊員の告白』(アスペクト)
出演・・・ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ルーカス・ブラック、クリス・クーパー、ジェイミー・フォックス、ブライアン・ケイシー、ジェイコブ・ヴァーガス、クリスティン・リチャードソン、エヴァン・ジョーンズ、他。

・物語序盤・
祖父も父も兵隊だったイギリス系の青年アンソニー・スオフォードは、18歳になると当然のように海兵隊へ入隊した。
しかし新兵の訓練は過酷で、スオフォードは自分の安直な選択を多少悔いる事となる。
その後彼は、カリフォルニア州のペンドルトン基地へ配属となるが、そこでも手荒な歓迎を受ける事に。
その後サイクス三等曹長の目に留まったスオフォードは、斥候狙撃隊になるべく訓練を開始した。
厳しい選抜の末に斥候兵として選ばれたスオフォードは、トロイ伍長とコンビを組む事になった。
そんなある日、クウェートにイラクが侵攻し、アメリカは中東への派兵を決定する。
活躍を待ち侘びていたスオフォード達にも、サウジアラビアへの派遣の日がやって来たが…。

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実際に湾岸戦争に兵士として参加した、一人のアメリカ人青年が記した全米ベストセラー・ノンフィクション『ジャーヘッド アメリカ海兵隊員の告白』を映画化した作品です。
"ジャーヘッド"とは海兵隊員の事を指す隠語。

一応、反戦映画の部類に入るのでしょうかね。
でも予想していたような、戦争の暗部を抉るように描いた作品ではありませんでした。
終始わりと軽めのタッチで、重苦しいシーンはほぼ皆無です。
バリバリ社会派の映画と思って観に行くと、拍子抜けするかもしれません。
何より驚いた事は、戦争映画なのに、戦争のシーンが殆ど無い事です。
戦争映画と銘打って、ここまで戦争していない映画は初めて観ました。
ジャンルとしては戦争映画なのですが、まるで詐欺に遭ったかのような状態になります。
この感覚は、この映画の原作者であるスオフォード氏が味わった気分そのままではないでしょうか?
厳しい訓練を受けて、漸く戦場に赴いたのに、戦闘をする機会は全く訪れず、ただ砂漠の中で、毎日毎日待機ばかりの日々。
そんな日々が百日以上続いた訳ですから、一体自分達は遠くサウジくんだりまで、何をしに来たのかと思ってしまったでしょう。
ひたすら攻撃命令を待ち続ける日々の中、兵士達は辟易して、やる事と言ったら、喧嘩かバカ騒ぎ。
敵からの攻撃は一切無く、味方の戦闘機の誤射やら、小火が爆弾に引火して大爆発やら、アメリカ軍だけで勝手に踊っている感じでした。
それでも部隊を率いる三等曹長は言います。
この仕事に誇りを持っていると。
国に帰れば、惨めな仕事しか無いのが現実。
彼にとって、海兵隊員として生きられる事は最高の幸福なのです。

一番印象に残ったのは、砂漠の景色でしたね。
イラク軍が油田に火を放ったので、あちこちで火柱が噴出しています。
夕闇の中で燃え上がる火柱は、とても美しかったです。
戦争映画で風景が美しいというのも、珍しい映画ですよね。
色んな意味で、新鮮な戦争映画でした。
戦争というものを、こういうアングルから捉えるのもありかと思わせてくれるような、新しい試みだと思いました。
実際に従軍した海兵隊の体験談を基にして作ったものですから、ある意味非常にリアリティーがあります。
普通の世界では、いつでも何かが起きている事の方が珍しいですよね。
ぼーっと待っていたり、非生産的な活動をしていたりするのが大半です。
そういう現実味は感じました。

激しいアクションは何も起りません。
湾岸戦争そのものが、ハイテク戦争であり、攻撃と言えば、遠方からの爆撃か空爆だったので、既に歩兵隊の活躍する戦争の時代ではなかったというのも原因です。
決して活劇を期待して観ないで下さい。
これは娯楽映画ではありません。

主人公達が一人でも殺したいと言い張ったのは、心理としては判るのですが、人間としては悲しかったですね。
自分が殺そうとしている相手も、自分と同じ人間である事を考えてほしい。
敵だ!殺せ!という発想では、いつまでも憎しみの連鎖は無くならないから。

余談ですが、エンドロールに流れる"ジーザス・ウォークス"は耳に残るいい曲です。
映画の余韻に浸りながら、音楽も楽しんで下さい。

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最終更新日  Feb 5, 2006 12:01:28 AM
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