テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"THE NUMBER 23" 監督・・・ジョエル・シューマカー 出演: ジム・キャリー ウォルター・スパロウ/フィンガリング ヴァージニア・マドセン アガサ・スパロウ/ファブリツィア ローガン・ラーマン ロビン・スパロウ ダニー・ヒューストン アイザック・フレンチ/マイルズ・フェニックス リン・コリンズ ブロンドの女/ドブキンス未亡人/フィンガリングの母 ローナ・ミトラ ローラ・トーリンズ ミシェル・アーサー マーク・ペルグリノ ポール・ブッチャー エド・ローター ・物語序盤・ ウォルター・スパロウは妻と息子との平穏な家庭を持つ、動物管理局に勤める平凡な男だった。 去年職場でのクリスマス・パーティーで、同僚の女性シビルに、つい不味い本音を漏らしてしまった為に、ウォルターは彼女から、定時寸前に余分な仕事を押し付けられた。 鼠の駆除と言われた筈なのに、実際に行ってみると、そこには牙を剥く犬が…。 何とか首に捕獲用の輪を掛けるのに成功したものの、ウォルターは暴れる犬に手を噛まれ、その隙に逃がしてしまう。 ネッドというネームタグを付けた犬を追って辿り着いたのは、ローラ・トーリンズという女性の墓碑の前。 しかし犬はウォルターの前で、忽然と姿を消してしまった…。 その日2月3日は、ウォルターの誕生日だった。 残業と怪我の為に、妻アガサとの待ち合わせに遅れたウォルター。 アガサは古本屋で時間を潰し、そこで「ナンバー23」という赤い表紙の小説を買っていた。 アガサからプレゼントにと貰った本を、ウォルターは気乗りしないながらも読み始めた。 それは殺人事件を描いた、自伝的なミステリー小説らしかった。 読み進める内に、何故かウォルターは主人公が自分と重なるような感覚に襲われる。 アガサは単なる思い込みだと言うが、ウォルターはその小説にのめり込んでゆく。 探偵業を営む主人公は、自殺志願者の若いブロンド女性と出会い、彼女から「23」という数字の呪いについて聞かされる。 その女の自殺に伴って、数字が持つ奇妙な謎は、主人公へと乗り移り、彼の人生を狂わせる。 そしてウォルターもまた、自分に関係する多くの情報が、23に符合している事実に気付き、強迫観念に捉われてゆくのだった。 先ず個人的な事情から。 この映画が公開されたのは11/23でした。 言わずと知れた、我が生誕を祝す臣民の休日である。 しかし、この映画が公開される前、トレーラーの中で不埒にもぬかしておった。 「2÷3=0.666666……、つまり悪魔の数字」と。オイッ! 何、ひとの誕生日、悪魔の日にしてくれとんじゃー!と怒って見せつつ。 でも実は私、堕天して久しい身。 スンマセン、正体見破られましたー。汗。 アホな話は置いといて。 簡単に言うと、因果応報・カルマの思想をテーマにしたミステリー。 犯した罪は何れ必ず自分の元に返ってくるという、お話です。 間違っても、23の謎について感心しなさい、という趣旨の作品ではありません。 そういう風に誤った捉え方をして、短絡的に駄作と断定しないでほしいですね。 序盤から23という数字についての奇妙な話が、これでもかと示されます。 多くはこじ付けとしか言えないような内容。 これらが冒頭に出てくるので、私も最初は、この無理矢理な解釈に、わぁ凄~いと感心して、同調しなければいけないのか、とげんなりし掛けました。 しかし観続けている内に、23という数字は元々一部の人々の間で、奇妙な数字であると言われているもので、この映画は、その都市伝説的な題材を飽く迄ミステリーのネタとして使用したに過ぎないという事が解ってきました。 何故か自分のように思えてしまう本の著者。 著書はその一冊きりで、何処の誰かも判らない 繋げて読めばトップシークレットとなる、明らかにペンネームと判るふざけた名前。 ウォルターは、この書籍と自分には絶対に関連があり、著者と内容について、調べねばならないと考える。 そして何度も壁にぶつかりながらも、漸く辿り着いた答えとは…。 ところで、英語ではアルファベットを数字に置き換えますよね、電話番号などで。 映画中でウォルターがアルファベットを数字として、物凄いスピードで計算してゆくのですが、日本人の私には、その計算が良く飲み込めず…。 ただ茫然と聞いているしかなかったです。 傑作かと問われると微妙なのですが、最後まで観ると、成程ここへ帰着するのかと頷けました。 まぁ、オチは見えているといえば、最初から見えているというか、それ以外有り得ないんですけどね、実際問題として。笑。 一番可哀想なのは、冤罪で殺人犯となり、長い間収監されていた男性でしょう。 この人への贖罪について、一切触れていませんでしたが、一番の被害者だと思うのですが…。 もっと話を冒頭に遡れば、あんなボロボロのしょーもない本を、旦那のバースディ・プレゼントにと買う嫁さんて…。 嫌がらせですか?(;一_一) 最後ダメ押しに、罪は犯した者の元へ帰ってくるというような内容の、聖書の引用文が出てきますが、これも親切に23節か何かの文でした。 良く探してきましたね。(^^♪ かなり癖の強い独特の空気を持った不思議な映画で、レビューでも酷評が目立ちますが、私は嫌いじゃないですよ。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 14, 2008 09:36:12 PM
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