連続日記小説 まだまだ その2
あくびを我慢し続け(というより何度もしてた)、目はなみだ目になり(というか涙は既に溢れていた)、睡魔とも激しい戦闘を繰り広げていたときに、「ひょっとして眠い?」と聞かれ、僕はちょっと動揺した。 ひょっとして、ってどういう意味だっけ? この場において、ひょっとしない状況を保てる人類っているのか? これが神の言葉だとしたら、それはどんなお告げなのか?数ある修羅場を乗り越えている僕にとり、でもそれはほんの一瞬の動揺だったはず。だけど、それを彼女は見逃さない。彼女「もしかして、これって(あなたにとって)大変? こんなに遅い時間まで相談されてることとか」 大変、って言葉に他の使い方ないよね? これを大変なことと思わない偉人ってどんな人だろう? これが北の指導者との会談だったら、どう答えたらいいんだろう?場が荒れないように最新の注意を払いつつ、僕は渾身の力を込めて僕は応えた。僕 「初めてのことじゃないから大丈夫」