陣痛から分娩までの記録
10月18日:かなりアクティブに動いた日。近所のカレッジでサーフィンのスワップ・ミートがあり、夫が保有していたサーフィン関係の物品、サーフボードの素となるフォームやら木なんかを出品。フォームはすべて完売で、処分するつもりだったものがお金になりホクホク!久しぶりに水泳にも行ってきた。ナナミが生まれるサインなし。10月19日:この日もかなりアクティブだった。夫の仕事関係の買い物に付き合い、昼からはずっとドライブ。友人の娘ちゃん、5歳の誕生日パーティーが近所の公園であったのだけれど、行きそびれ、ギフトだけをドロップしに夕方公園に行ってみたらまだ人がいたのでちょっとストップバイしてみた。ナナミが生まれるサインなし。この日の夜11時半、おしるしが!!4日前に見たとおもったけれど、今回は完全におしるしって分かる色と量!その直後から10分おきのマイルドな陣痛が始まる。陣痛が来るたびに、羊水が漏れているような感覚があり、心配になりドクターに電話。午前1時半: すぐ病院に行くように言われたので、荷物をまとめて出発。病院到着後、子宮口のチェック。1mc。羊水は漏れていなかった。陣痛は10分おきだけれど、だんだんとその痛みが激しくなってきた。午前2時半から3時15分までの45分、院内を歩き回るように言われ、同僚たちがいる癌病棟まで夫と歩いて行ってみた。みんながいろんなアドバイスをくれた。午前3時15分:子宮口は1cmのまま。陣痛は10分おき。羊水は破れていないので、病院にいる理由はあまりなく。。。これからは陣痛と戦いながらのWaiting game だということは分かっていた。帰らされるな。。。と、予測したとおり、いったん帰宅。帰宅30分後には陣痛は5分おきにかなりきつくなっていたけれど、夫はベッドに入って寝付いたばかりだし、たった今帰ってきてまた病院にとんぼ返りもどうかと思い、もう少しがんばることにした。午前6時半:陣痛が耐えられないぐらいしんどくなってきた。5分おきとか、ときには3分おきなどにもやってきた。夫に「病院につれていってほしい」と頼んだら、「もう少し時間をはかってみたら?」と寝ながら言われ、またいびきをかいてしまった。耐えられなくなり、暖かいお湯をタブに張って、下半身浴をしたら痛みが少々和らいだ。でも、あがったとたん、苦しみは続く。病院に電話をし、もうすぐ向かう旨をナースに伝える。でも、7時半のシフトチェンジの後ぐらいに到着するように行くからと、病院ナースの便宜をはかってみたりした。めっちゃ苦しいのに。。。午前8時:耐えられない痛みがまたつづき、下半身浴をしているところに夫がトイレに起きてくる。友人に電話をしていて、友人奥さんに「はやく病院に連れて行ってあげなさいよ!」と電話口でかなり厳しく言われたようで、すぐに行こうと用意をしてくれた。午前8時半:病院に到着。子宮口は5cmひらいていた。すぐに血液検査をして、無痛分娩のための麻酔をかける準備に入る。午前10時半:陣痛はかなり厳しく、でも麻酔をかけた後はうそのように陣痛がなくなる。このとき、子宮口7cm。麻酔をせずに分娩した人たちを思い、心から尊敬した。ほんとうなら、ここからもっと厳しい陣痛を何時間か味わってから、イキむんだよなぁ。この後から、10cm全開する午後1時半までの3時間、イキむためのエネルギーを蓄えておくように、眠りなさいとナースに言われ、ゆっくり寝た。午後1時半:ドクターがやってきた。子宮口全開。羊水を破って、分娩をすばやくすませちゃいましょう。と、ドクターが器具をつかんで羊水チェックしたとろこ、すでに羊水は破れているとのこと。そのままイキみが始まる。この間、夫はかかってくる電話で実況報告したり、世間話をしたり、緊張感とか焦りとかそういうものは微塵も無く、かなりうざかった。麻酔をしていなければ「お前。ええ加減にしろよ。出て行け。」ぐらいのことは言っていただろうな。デビーがいてくれて感謝した。この男は何の役にも立たなかっただろうから。午後3時49分:2時間ちょっとイキみ、巨大なベイビーが誕生する。へその尾を切ることを夫が辞退したので、コーチをしてくれたデビーにカットしてもらう。ナース・ミミ、同僚デビー、ナナミ、私の見事なチームワークだった。感動した。さっきまで、電話でヒロヒロとしゃべっていた夫が、ナナミを見て泣いた。生まれてすぐのナナミが私のお腹に置かれ、そのあとすぐに母乳を飲んだ。子供は持たないかもしれないと思っていたけれど、産んでよかった。ほんとにそう思った。そして、姉や母を含めた、無痛分娩というオプションがなかった人たち、あったけれど、選ばなかった人たちをほんとにすごいと尊敬した。