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「もうお前の「いける」なんて信じられねえ」
「は?」 幼馴染に突如言い放たれた戦力外通告。 「だってお前、俺が何してても良いっていうんだもんな、信じられねえよ」 「俺は本当にいいと思っ「うっせ、ホストにでもなって愛想振りまいて来いよ」 「槙」 「今は話す気分じゃねえんだよ!お前なんて嫌いだ」 ・・・本当に、俺はいいと思うのだ。 幼馴染のツンデレな所もちょっと馬鹿なところもちょっと個性的な私服も濃いめの味の手料理も。 だから、よく周囲から拒まれて帰ってきたこいつを慰めるのはいつも俺の役目だったのに。 『また猛に言われた、お前はダサいって』 『大丈夫だって、あいつの好みと合ってないだけだよ』 一方こいつを真っ先に貶すのはいつだってもう一人の幼馴染、猛。 で、こいつはよりにもよってその猛のことを好きになってしまった。 だから猛に「いい」と言われるためにこいつは必死の努力をしていたのだ。 こいつに好かれるためにがんばってきた俺の横で。 でも。 「やっぱりだめなんだって。俺がいくらがんばっても届かないんだって。・・・・・・やっぱり、男だからかな、俺が」 「頑張ってる槙はかっこいいよ!大丈夫だって。男同士とか関係ないって猛言ってたし」 「ほ、ほんとか!?」 俺は応援をし続けた。 * 『だから、いってるだろ!俺は、いくらあいつが頑張っててもあいつを好きになんてなれないんだって』 『それより俺は、諭が・・・・・・っ』 俺も、こいつも、あいつも馬鹿だ。 食べられないものばかり、好きになってしまうんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.04.27 16:21:53
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