カテゴリ:ラジオ
オリンパスというと、据え置き型で、HDDにタイマー予約録音ができるFM/AMラジオ「ラジオサーバーVJ-10」が有名だが、昨年12月に、ポータブルなVJ-10とも言える、「ラジオサーバーポケットPJ-10」という製品が発売されていたことがわかった。 VJ-10の約205(幅)×120(高さ)×89(奥行き)mmの据置型だったものが、103.8mm(高さ)×55.5mm(幅)×19.1mm(奥行き)、95gに小型軽量化され、持ち歩けるサイズになった。 当然、バッテリーでも動作するようになり、単4アルカリ電池2本で、録音21時間、再生26時間、ラジオ21.5時間の動作が可能になった。 代償として、ステレオスピーカーを内蔵していたのは、小型のモノラルスピーカーに簡略化されたが、これは仕方ないだろう。 また、録音用のメモリは、37GBのHDDから、2GBの内蔵フラッシュメモリに減り、録音時間は128kbpsのMP3形式で最大34時間程度になったのも物足りないが、仕方ないか。 価格は、39,800円から、19800円と低価格化された。価格.comで見ると、販売ルートを絞って価格維持をしていたVJ-10と違い、16,000円を切るところまで下がってきている。この値段なら、随分購買意欲が湧いてくる。 カレンダー検索や放送局検索、最近録音/再生したファイルの検索、未再生ファイル検索など、検索機能が充実するなど、ソフト面でも改良されており、高音質ステレオマイクを搭載して、ICレコーダーとしても使えるようになった。 家に置いて使うために、「アンテナステーション」というクレードルも付属する。クレードルに置いて充電できると同時に、付属のAM、FMアンテナや、家のTVアンテナ線を接続できる。 残念なのは、メモリカードが使用不可なので、メモリ増設ができないことで、20件の予約録音をフルに使うと、1週間もすれば使い切ってしまいそうなので、定期的にパソコンに吸い上げて管理する必要はある。 また、今回、AM/FMに加え、1ch~12chのVHF帯のテレビ音声が聞けるようになったが、2011年には聞けなくなる機能を、なぜ今頃入れたのかは理解できない。どうせ今やるなら、ワンセグの音声だけを聞ける機能でも入れれば、もう少し長く使えたのに。 小型化されただけに、アンテナステーションで外部アンテナを繋がないときの感度も心配だ。ここら辺は、購入した方のブログレポートをもう少し調べてみたい。 持ち歩いてラジオを聴きながら、予約録音にも使うというのは、実は矛盾する使い方だ。 持ち歩いていれば、安定したラジオ受信は不可能なので、安心して予約録音などできない。 家に置いて使うなら、こんなに小さくし、バッテリーで動くことにコストを使う意味はない。 だから、正直、このPJ-10の商品コンセプトには賛同しかねる。 しかし、馬鹿高いVJ-10と違って、既に底値で1.6万円まで下がっている値段は魅力だ。 この値段なら、ポータブルであることを捨て、家に置きっぱなしで録音専用に使うラジオとして買っても、十分価値があるように思う。 その場合、私の場合、iPodにコピーして、外で聴くことになるだろうが、その点では、PJ-10で録音したデータを、パソコンに吸い出して、IDタグをつけ、iTunesに登録する一連の流れを簡単にできるソフトがあると嬉しい。 オリンパスのVJ-10なんかも、これまでも地道な改良を続けてきた実績があるので、是非とも、こうした改善を引き続きお願いしたい。 ただ、Radikoがスタートした今、AM/FMラジオにどこまでお金を掛けて録音するかは、微妙になりつつあるな。 オリンパスも、早くRadiko対応のラジオサーバーの商品化を、真剣に考える時期だろう。 ICレコーダー機能付ラジオ録音機オリンパス ラジオサーバーポケット PJ-10 MP3やWMAでラジオ番組まるごと録音!オリンパス ラジオサーバー VJ-10-J1 [送料無料] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月26日 01時03分56秒
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