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→関連記事:思ったより早くハイブリッドキャストが始まるらしい NHKがハイブリッドキャストを9月に開始、何ができるのか? (1/2) - ITmedia LifeStyle ハイブリッドキャストとデータ放送の違いは?今後の予定は? - NHKが説明会を開催 - Phile-web 「ハイブリッドキャストで、何ができるのか?」についてNHKが説明しているが、面白くないな。 大昔、欧州で、日本より早く、MHPというJavaベースのデータ放送が始まったが、当時、展示会で、欧州の放送関係の方と話したときに、「MHPの一番人気のコンテンツは何か?」と尋ねた。 すると、「TELETEXTだ」と答えたことに、ずっこけた。 TELETEXTというのは、欧州でアナログテレビ放送に多重化して配信されていた、テキストベースのデータ放送だ。 このような昔の8ビットパソコンみたいな画面のサービスだったのだが、それをほとんどそのまま(画面デザインは多少装飾してるが)MHPでも配信していて、それが一番よく見られているとのこと。 わざわざJavaを載せてマルチメディア機能を実現しておいて、流すコンテンツがアナログ放送時代のテキスト情報では情けない。 データ放送の最大の問題は、その仕組みを生かせる放送局のアイデアの乏しさなのだと思う。 それに比べれば、日本のデータ放送は、クイズ参加あり、リアルタイムのスポーツ解説あり、ポイント制度あり、動画配信連携ありで、頑張っている方だと思う。 しかし、それがゆえに、今回のハイブリッドキャストで実現したいことを聞いて、あまりにデータ放送から進歩がなくて、「それって、ほとんどデータ放送でできていることじゃないの?」と思ってしまった。 報道では、「ハイブリッドキャストなら、コンテンツを放送映像の上に重ねられるのが特徴」とも書いていたが、完全なるウソ。 従来のデータ放送でも重ねられるし、実際、フィギアスケートなどで、重ねて表示しているデータ放送も何度も見ている。 また、発表でも、コスト削減のため、ハイブリッドキャストとデータ放送でコンテンツ制作は共用していることを強調しているし、当面、ハイブリッドキャストとデータ放送のコンテンツ内容は大差ない可能性が高い。 これじゃ、「MHPで一番人気なのがTELETEXTだ」と言った欧州の人を笑えない。 もちろん、ハイブリッドキャストには、スマホ連携などのデータ放送にはない新たな機能もあるが、それを使うと従来ないどんなサービスが実現できるかを、もっと具体的に提示してくれないと、ハイブリッドキャストの嬉しさが分からないと思うな。 このままじゃ、HTML5をやりたかった技術者の自己満足に終わっちゃうよ。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年08月29日 07時57分51秒
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