一期一会

ご存知の方も多いと思いますが、この３月１４日のダイヤ改正で、ついに最後の東京～九州間ブルートレイン（寝台特急）「富士・はやぶさ」が廃止となります。

５０年以上の長きにわたり活躍してきたブルートレインでしたが、新幹線や航空機との競争から、ついにその役目を終えようとしています。
もう二度と見られなくなる東海道線を走るその姿を、カメラとこの目に焼き付けておこうと、先日、静岡県の沼津方面まで行ってきました。


ブルートレイン３ posted by (C)Nao


撮影に向かった先は、富士山をバックに撮影できることで愛好家に人気の、沼津～三島間（大岡駅付近）の定番ポイント。
でも残念ながら、この日はあいにくの曇り空で、富士山はすっかり雲の中でした（泣）。
結局、富士山との撮影は諦め、線路際で走ってくるブルトレを正面から捕らえることにしました。

前日の夕刻に九州を出発した列車、ここを通過する時刻は８時２０分頃のはずですが、待てど暮らせど一向にやって来ません。
そして定刻より一時間遅れの９時半頃に、ようやく待ちに待ったＥＦ６６のブルートレイン「富士・はやぶさ」がやって来ました。

通過する瞬間、もうたぶん二度と見られないと思うと、なんとも言えない感動がありました。
写真の方は、あまりにも寄って撮りすぎたため、ちょっとブレてしまいましたが、まあ良しとしましょう（笑）。


ブルトレ 富士・はやぶさ １ posted by (C)Nao


ところで、この東京発着のブルートレインは、かつては大人気を誇り、１９７０～８０年代の全盛時代には、「あさかぜ、富士、さくら、はやぶさ、みずほ」など、九州方面だけでも５系統が走っていました。

しかし、１９９０年代に入ると、利用客の減少から、列車の統合・廃止が進み、ついに最後の
「富士・はやぶさ」も、今回で廃止となってしまいます。
鉄道ファンならずとも、一世を風靡した栄光の東京発ブルートレインが消えてしまうことは、本当に残念なことだと思います。


ブルトレ 富士・はやぶさ ２ posted by (C)Nao


そのブルートレインを牽引した機関車も、時代と共に交代して来ました。
現在のＥＦ６６の流麗なスタイルもいいのですが、私にはこの往年の名機「ＥＦ６５」が、イメージにぴったり来ます。


ＥＦ６５　５２０ posted by (C)Nao


そのブルートレインも、ラストランまでいよいよあと２日。
最終日となる１３日の夕方の東京駅１０番ホームには、別れを惜しむ多くの人たちの姿があることでしょう。

本当に長い間、ご苦労様でした！



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