甘いものをよく食べると虫歯になる。そんなことは分かりきったこと、そう思われるかもしれません。
そこで、今回は同じように歯磨きをしているのに、虫歯になりやすい歯と、そうでない丈夫な歯がどうして存在するのか、その理由を少しご紹介します。
虫歯になりやすい歯と丈夫な歯の違いの要因の一つは「硬さ」にあります。
● 歯の成分
歯というのは、表面のエナメル質と、象牙質で構成されています。
虫歯は、このエナメル質が溶け始めることにより始まります。
しかし、唾液による自然修復(再石灰化)も同時に行なわれており、このバランスが脱灰(溶ける方)に傾くと、虫歯へと進行していきます。
このときに、個々人の歯の強度が虫歯になるか、ならないかを分ける要因になります。
●子供の歯
成人の歯はすべて永久歯ですが、実は乳歯が永久歯に生え変わるときに、個々人の歯の硬さを決定づける大切な時期なのです。
永久歯は最初は歯茎の中に埋もれていますが、実はこの時点では葉の強度と関係がある、石灰化がまだちゃんと行われていないそうです。
そして、永久歯は次第に歯茎を突き破り、表面に出てきます。この表面に顔を出すときに、石灰化が起こり、地上で最も硬い物質と変化します。
●ところが…
ところが、このときに歯磨きを怠たるなどし、口の中を汚れたままにすると、この石灰化が妨げられ、結果的に強度が弱い歯になってしまうのです。
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