札幌雪祭りは全国区の祭り、今年も２月５日（木）～１１日（祝日・水）の日程で開催されます。
もう今年で６０回にもなり、戦後生まれのお祭りとしては高知『よさこい祭り』と双璧になります。
そんなことから今回のご案内は、壮大な北の都・札幌市の祭典『札幌雪祭り』になります。
雪祭りは市内大通り公園の他２ヶ所でも行われ、約３００基もの雪像や氷像が展示されます。
中心は大通り公園会場、前年から点灯されている『さっぽろホワイトイルミネーション』も雪祭り最終日までロングランで彩りを添えてくれ、期間２００万人以上の観客はビックです。昨年、これら祭典の雪運搬に５tトラックで延べ７，５００台、大変な時間と労力、費用をかけたお祭りになります。
会場は雪像だけでは無く、スノボージャンプ台が造られ競技会が行われたり、要所に思い出に残る土産・記念売店が設けられ、疲れたら食の広場で一休みが出来る配慮があります。
詳しく知りたいあなたには、札幌雪祭り実行委員会を開けてもらえれば、ばっちり情報満載です。
物事には始まりが・・・、雪祭りも昭和２５年に札幌市と札幌観光協会主催で、地元の中・高校生が６つの雪像を大通り公園に作ったのが始まりとされ、それが６０回も数え札幌の冬の風物詩としてしっかり市民権を得たようです。今年はその記念に、『Ｈａｐｐｙ Ｃａｎｄｌｅ Ｎｉｇｈｔ ～ 未来につなぐ優しい灯り ～ 』と題したアニバーサリーイベント夢灯りが、開会日の午後４時から３０分間だけ、大通り公園をバースディケーキに見立てた手作りキャンドルを灯し、環境を一緒に考える契機にと計画されています。例年に無い幻想的な趣向で、雰囲気が醸し出されそうです。
大雪像は自衛隊や市民ボランティアなどの協力で作られ、デザイン検討や粘土による模型を経て本番製作を迎えます。国内外の建物、大自然と動物、想像上の生き物、おとぎの世界、アニメ像など大迫力で作られます。使用する雪は純白が求められますから、近郊からの調達が難しいときは、遠く中山峠などからも集められて来ます。でも政治的な絡みからか自衛隊の協力が縮小気味、しかもボランティア動員も限度があるようで、規模を維持する困難が現実のようです。
１５ｍの大雪像製作は、雪を重機で４０ｍ位まで積み上げ、押し固め必要な巨大ブロックにして、それから建築現場さながら足場を組んで、スコップによる荒削り、更に細部までノミなどで削って細工し、最後に新雪の化粧雪を張って完成、ここまで約１ヶ月を要します。開催期間中、雪が降れば雪払い、溶ければ補修というメンテナンスも待っていて、気を抜くことが出来ません。
 
大型雪像の舞台は皆イベント会場、米陸軍軍楽隊は陽気なメンバー達でした。
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大型雪像だけが注目を浴びますが、市民雪像や国際雪像コンクールだって健闘しています。
２ｍ四方の小振りな雪山を、３～４倍の抽選を潜り抜けた市民達が、その時々の流行や時勢、遊び心とか風刺、或いはスポーツキャラクター、アニメなどの作品を削り作って行きます。
氷像は２５年程前に札幌の歓楽街『すすきの』で、氷の祭典としてスタートしたのが最初のようで、正式には大通り公園にも組込まれて認知され今日に至っています。雪像とは違う趣です。
冬は雪祭りで賑わう一方で、最近では高知から輸入の『よさこい祭り』が、正調の流儀を守らないとの批判はあるようですが、独自に発達して例年６月に『ソーランよさこい祭り』（最初に見た時は最高気温８℃と寒かった）として人気を得ています。雪祭りと並ぶ二大イベントに成長しました。
次回は日本の温泉の一大メッカ、九州別府の温泉を予定しています。 |
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最終更新日
2009.01.31 16:46:53
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