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2009.04.04
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 宮城県塩釜市は人口6万人弱、古代製塩の地として縄文時代から歴史を重ね、マグロ漁などの遠洋漁業とか水産加工で昔は賑わいましたが、今では往時の面影は絶えて久しく日本一と評される魚練り加工製品に活路を見出す街になります。小生が幼少期から青年までの15年間を過ごした故郷、それは丁度、戦後復興から高度成長期に入る希望に満ち輝いていた時期になります。
そんなことで今回は、我が故郷の塩釜神社を中心に源氏物語を交えてのご案内です。
表参道(表坂 202段の石段) 石段上から見た表参道
  奥州一の宮の塩釜神社は中学時代の登校路、神社向側の丘から一旦下って神社七曲を登り境内に出て、高台に位置する中学校へ25分掛け通った場所になります。当時、バンカラ気取りで高下駄を履き、汚い手拭いを下げての登下校、左右の足の捻挫痕は今も名残の勲章です。
神社表参道(表坂)の急な石段は202段、中学時代の陸上クラブ活動拠点にもなりました。
石段を一気に駆け上がるインターバル、10回も繰り返し本格練習の開始・・・成果は、太股部が異常に発達した小生です。一方で、石段真上から鉄製手摺りに尻を掛け、一気にすべり下る快適の楽しみもありました。毎年の文化祭、この鳥居下は全学年参加のマラソン地点です。
往年の中距離ランナー、今は見るも無残に痩せ細った大腿部ですが、バス・タクシーは不要とばかり歩くのが得意? 自慢? の日々、健脚なのか貧乏性なのか分からない有様です。
塩釜神社(右宮・左宮) 塩釜神社(別宮)
左宮に式甕槌神(鹿島神宮の祭神)と右宮には経津主神(香取神宮の祭神)が祀られ
日本神話に登場する武勇の神々になります。
また、別宮には両神を案内した導きの神になる塩土老翁神が祀られています。
志波彦神社 志波彦神社の神殿
志波彦神社
  奥州一の宮の塩釜神社創建は定かでなく、奈良時代の国府と鎮守府を兼ねた多賀城が神社西南5kmの小高い丘に設けられ、その精神的支えになる神々を祀ったと考えられています。
塩釜神社左右宮の祭神は、天照大御神が孫(迩迩芸命)を葦原中国平定のため天孫降臨させるに際して、その先導役として経津主神が式甕槌神を従え出雲国に天降り、大国主命(素箋鳴尊の息子)と国譲りの交渉をした神になります。また別宮には、神武天皇(初代天皇)の東征を案内し、彦火々出見尊(山幸彦で迩迩芸命の三男、神武天皇の祖父)を龍宮に案内したとされる塩土老翁神を祀っています。大和朝廷が東国支配を進めたとき、塩土老翁神の道案内で経津主神と式甕槌神の両神が東北に降り立ち、陸奥国も平定し開発したとされる由緒ある神社になります。
塩釜神社狛犬(阿) 塩釜神社・志波彦神社御朱印 塩釜神社狛犬(吽)
  一の宮とは地域で最も社格の高い神社になりますが、「国司が任国内の諸社を神拝するとき、巡拝する順番が最初の神社」という通説があります。そんなことから平安時代初期には朝廷から祭祀料を受けており、江戸時代に入ってからは伊達家の崇敬が厚く庇護されていたようです。
庭園の桜 塩釜桜 塩釜桜 庭園の桜
  境内は桜の名所で今から見所の季節、こんな時期に花見宴会を行った昔がありました。
国指定天然記念物の塩釜桜は、平安時代からのサトザクラ系八重桜になり見事です。
帆手祭り 花祭り みなと祭り
  神社ですから当然ながらお祭も見所になります。帆手祭(3月10日)と花祭(4月第4日曜日)は江戸時代中期から、みなと祭(7月の海の記念日)は戦後生まれですが、いずれも豊作・経済復興・平安な暮らし・火災鎮圧などを願った祭になります。御輿が市内渡御する氏子祭になりますが、巡行に際しては神社鳥居までが神社の管理化、一歩出れば氏子の責任で行われ、白装束に身を包み鐘と太鼓、雅楽が流れる中を、1トンもある御輿を輿手16人が急な表坂202段を、ワッショイワッショイの掛け声(花祭だけは、口を清紙で覆い無言でしずしずと)と共に下る様はハラハラドキドキの連続、また、帰還する夜の8時の登りは幻想的でもあります。
花より・・・名物三色団子と味噌おでん 日時計(林子平) 銅鉄合製燈籠
  境内には歴史的な灯篭や日時計がありますが、昔からあった庭園前の茶屋の団子は楽しみです。子供の頃は、小遣いが貯まると買い食いしたもので、現在は三色団子(各5個、あん・胡麻・醤油)540円、味噌おでん420円、遠い昔の記憶では串に刺して供していたような気がします。
塩釜神社庭園から千賀の浦(塩釜港)を望んで
  庭園から千賀の浦(塩釜港)を見渡したところで、我が中学母校の校歌にも歌われた地名。
この眺めが気に入った光源氏のモデルとされる源融(嵯峨天皇の皇子、左大臣)、東北を治める国府多賀城(奈良時代に設置)に赴任(平安時代の864年)して来て、神社と同じ高台に邸宅を構え国府津塩釜港を見渡し、千賀の浦の美しさを愛でたといわれています。
帰京後、塩釜の風景を模した大庭園を京都六条に築き、池には難波の浦から海水を運ばせ魚介を放ち、今でも御釜神社(塩釜神社末社)で行われている祭事に習った古来製塩法「藻塩焼」を再現して、貴族を集め酒宴を催したといわれますから豪華気分です。
御釜神社(塩釜神社末社) 浦霞酒造(遅い訪問で閉店していました) 浦霞酒造(純米吟醸 浦霞禅) 丹六園店内
  見逃せないのは式甕槌神と経津主神を道案内した塩土老翁神、この地に留まり人々に製塩(藻塩焼)を教えたと伝わること。今でも御釜神社の神事として斉行され、出来上がった荒塩は塩釜神社の例祭にお供えされています。が、効率が悪いのが欠点で平安朝には廃れ、今では「藻塩」は町興しに一役買っています。塩釜神社門前には、純米吟醸の「禅」で知られる浦霞酒造や、塩味風味の落雁銘菓「志ほがま」の丹六園などあり、参拝時には立寄って土産の購入です。
次回は兵庫県の播磨国、世界遺産にも指定されている国宝「姫路城」を予定しています





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最終更新日  2009.04.04 08:20:20
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