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カテゴリ:数学本
「算数の究極奥義教えます」木村俊一(講談社) あけましておめでとうございます。今年の一冊目は肩の凝らない読み物から。 物語仕立てで算数や数学の面白さを伝えてくれる本でした。他の本にも載っているような、知っていることも多かったけれど、ま、それはそれで。 P47 3進法と天秤の相性の良さは「バシェの分銅の問題」として知られているようだけど、本書を読むまで知らなんだ。P119にも詳しい説明が。 P61 旅人算と無限級数。予想通り、その後アキレスと亀の話に繋がるんだけど、旅人算的に解いた答えが無限級数の答えになっているという辺りが犬耳ポイント。 P76 石取りゲームとフィボナッチ数の関係、これも有名は話だけど確かに「面白い」よね。 P117 メルセンヌ素数のお話。2進法で表すとメルセンヌ数だけどメルセンヌ素数でないものとメルセンヌ素数の違いが見えてくるそうだ(111...1の1の個数が素数かどうか)。そういえば先日知り合った加藤文元さん(実は高校の先輩だったことが判明)も素数の話が大好きでいらした。マイ素数があるらしい。数学者は素数が好きなのだな。 P141 分数の割り算について。いくつか文章題が用意されているんだけど、どうやって教えたらわかってもらえるのかの参考になった(小学生の父親目線)。 P154 ルート2を連分数で表す話。不思議だなと漠然を思っていたんだけど、この本では有限小数を連分数で表すというのをまずやって有理数と無理数の違いを意識させてくれた。連分数ってちょっと苦手なんだけど、深い世界に繋がっているらしい。 P165 「-30円を-5人からもらった」は「-5人に30円を払った」となり、「5人に30円を払う前」と変換すると「マイナスかけるマイナスがプラス」になるという説明、どうかな?わかりやすいかな(中学生の父親目線)?中2の娘に読ませたら・・・「お、なるほど」だって。ちょっと役に立ったかな(笑)
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最終更新日
2020年01月01日 16時58分15秒
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