カテゴリ:コミックス
雪の女王に攫われたカイを探し、旅をするゲルダ。
だが、森の奥で山賊に襲われ、捕らえられてしまう。 同じ年頃のゲルダが気に入った山賊の娘は、ゲルダを 「トモダチ」として自分のそばに置くが・・・。 先月の新刊。描き下ろしを加えて再登場。 初出は、確か花とゆめコミックス辺り。 アンデルセンの有名な童話をベースに、全く違った視点の、 作者曰く「パロディ」として創造られた物語。 名無しの山賊の娘がおっとこ前!(女の子だけど) 彼女をクールに見つめる赤痣(あかあざ)がかっこいい! この二人には、いつかハッピーエンドがあるといいのだけど。 対して、主人公ゲルダの想い人・カイが・・・うーむ★ 元々原作でも、ゲルダに助けられるだけの抜け殻のような 扱いだったとは思うけど、このカイも感情や表情が無さ過ぎ。 山賊の娘のセリフじゃないが、彼に「値打ち」はあるのか? これなら赤痣の方がよっぽどいいぞ。 ・・・って、そういう話じゃないんだが。 他に、短編が3本(内1本が最近の描き下ろし)収録。 「真夜中のアヘン」は恋愛もの。「EXIT」の卓哉みたいに 何かに熱中しちゃう男と、それに振り回される?彼女。 (あんなムチャクチャ男じゃなく、中身は凡ちゃんタイプ?) ほの甘加減がちょーど良い。ベタ甘も悪く無いけど、 これくらいも好きだな。 「肩越しに月」は、殺し屋な高校生が主人公。 えーーーッ?!これ、初出どこよ? まさか花ゆめで当時コレ載ったんじゃないよねぇ? ラスト5ページが強烈。 描き下ろしは、童話風にまとめた「泣きむしなさかな姫」。 画面いっぱいを使っておとぎ話らしい雰囲気を作ってます。 面白いし好きだけど、ちょっとわかりにくい面も。 主人公が、「EXIT」の南さんと森永さんを足して 2で割った感じなのが・・・プププw これはきっとハッピーエンドよね♪ 「雪の女王」は雑誌で前半だけ読んだ記憶があるけど、 他は全部今回初めてなので、古い作品だけど新鮮でした。 私の中で藤田作品は「EXIT」が特別なんだと思ってたのに、 こうして改めて読んでみるとそうじゃないのかも。 他もちゃんと読み直してみるべきかなぁ? ・・・でも、「Red」と「帝国」は入手困難か? とりあえず「SHIMAVARA」かねぇ。 雪の女王 著者:藤田貴美 幻冬舎 バーズコミックスデラックス 2008年4月発行 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/05/09 12:45:38 PM
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