上海でレーシック手術 その2
「上海でレーシック手術 その1」の続き さて友人のレーシック手術の話ですが、「手術室がガラスばりだから、手術の様子を見れるよ」ってな恐いお誘いをうけ、見学してきたしだいです。場所は地下鉄1号線新閘路駅近くのノーベル耳鼻咽喉科病院。レーシック手術は院長である李先生自ら執刀します。李院長、池袋の藍美眼科というクリニックの院長でもあり、同クリニックでもレーシック手術を行っています。日本での名前は中台和雄(苗字、中国を意識している!?)。慈恵大卒とのこと。上海と日本を行ったり来たりしているそうで、院長が日本にいる時は、上海で手術をうけられません。検査のみになります。 手術当日、病院で待ち合わせをしたのですが、渋滞にはまってしまう。手術は20分くらいで完了してしまうと聞いていたので「こりゃ、間に合わないかも・・・」と思い、友人に電話してみると「手術の開始、遅れるみたい」との返答。ここらは中国です。。 合流後も暫く待たされる。その日に手術を受ける人は8人程いるらしく、既に待合スペースにも何人か来ていてその皆で待ちぼうけ。手術を受ける方の全てが日本人。日本語を話せるスタッフが二人いて彼らと雑談しながら時間を潰す。 上の写真は待合スペースに張ってあった料金表。ウェーブフロント・レーシック手術は13,800RMB(22万円くらい)となります。院長が日本でやってるほうのクリニックだとWebサイトに「特別キャンペーン 94,000円!」なんて宣伝が・・・。え? 日本の方が安いの!? 詳しく聞いていないので本当のところは分かりませんが・・・。先にも書きましたけど、レーシックにもいろいろあるようなので「何のレーシック手術が幾ら?」をきちんと確認する必要がありますよね。 院長、中台和雄の名で、近視治療に関する本を日本で出版しています。この本、病院に行くと漏れなく貰えます。4年前に出版された本なので内容はちょっと古いですが楽しく読めました。病院に話を聞きに行くと貰えると思いますの興味があればどうぞ(^^;; 写真に写っているマクドナルドは病院がご馳走してくれました。遅れたお詫びでしょうか。 ちなみに院長もレーシック手術を受けていて、スタッフの話だと「院長、右と左で見え方を変えていて、遠近両用です」とのこと、とっても理解し難い状態です。 これが噂のガラス張り手術室です。待合スペースから丸見えで、もちろんガラスにへばりつきで手術の様子をみても怒られません。 とうとう手術開始。こーんな感じ。。 自分の手術の順番を待っている患者さん、検査に来ている方、野次馬な僕ら、大人数で手術の様子を眺める。なんと看護婦も見に来てた・・・。おまえら既に何回もみてるだろ。。 「あー、煙がでてるー」とか「わー、血が出てるんじゃない!?」とか「今停電になったらどうなるのー」とか言いたい放題。といっても騒いでいるのは僕ら野次馬チームくらいなもんで、やはり手術の順番待ちをしている患者さんは静かに重い表情で観察してました。 レーシックマシンの上にはモニターがついていて、より詳細に手術の様子がみれます。。 角膜上皮をめくって・・・。うー・・・。手術前には見ないほうが良いかと。。 この病院ではアメリカの「VISX」ってメーカの機材を使っているみたい。幾らするんでしょうね。院長の本によると、手術設備に1億円程かかると書いてありました。4年前の本なので今は多少安くなっているんでしょうけど、ウェーブ・フロント等の新しいものも出てきているので、結局高額なことに変わりはないんでしょうね。1億円で機材を買ったとして、1回の手術を20万円とすると、500回まわせば機材自体の投資分は回収できる計算になりますけど、機材の保守費もかなり高そう。ぞろぞろ同業種が出てきたら価格競争・・・最新の設備に一新しないと客が集らない・・・古い設備で価格破壊じゃー!・・・とにかく回転数をあげろーー!・・・日本なんて既にそうなっているような気もしますがどうなんでしょ。機械頼みの商売って辛そうだな。医者の腕前ってどのくらい関係するんでしょうか。 今回の院長も日本じゃもう辛いから中国に攻めてきたんですかね? 中国ならまだ市場は若いし、メガネ人口8億人だとかって言われてるみたいだし。因みに今回の病院のスタッフもメガネをしていたんですが、「レーシック、やらないの?」って聞いてみたところ、「高いでしょー」と言っておりました。確かに一般の中国人にしてみたら13,800RMBはかなり高額。「中国人の患者さんも増えてきてる?」と同じスタッフに聞いてみたところ「増えてきてますよ」とのこと。良い感じにはなってきているみたい。でもこの病院勿体無いよなー、院長が日本にいる間は機械が遊んでるんだもんなー。「現地で若い医者でも育てて執刀させれば?」と思いますけど、将来の敵を育てる必用は無し、ってことなんかなー。 友人の手術は他の方より比較的早く終わった気がします。手術後は自分で立って自分で手術室を出て行きました。その後怪しいサイバーなメガネをして待合スペースに登場。サイバーメガネは目の周辺をしっかりとおおうタイプのもので、当日は寝る時も装着していないと駄目なんだそうです。寝ぼけて目を擦らないようにするためらしい。なんとこれでおしまい、もう帰って大丈夫。安静にして1時間毎に目薬をするだけ。翌日、検査に来るように言われてましたが、なんだかんだ病院サイドの都合で検査は2日後になったらしい。適当なのね・・・。 視力ですが、手術直後の友人の話だと「もやががかってるけど見えているし、既に前より細かい字も識別できる」とのこと。スタッフの説明では術後6時間はちょっと痛みがあるようなことを言ってましたが、まだ麻酔(点眼麻酔)が効いているのか痛みもさして無いらしい。いたって元気。なんと手術後はフィリップ証券の資産運用セミナーに一緒に参加です。。 セミナー中は麻酔が切れたのか結構痛かったみたいでその後の夕食会は不参加となりましたが、翌日友人から貰ったメールの題名は「最高の視界!」。スタッフの言うとおり痛みも6時間で消え失せたそうです。翌朝起きたらもう違和感は皆無、良く見えるようになったとのこと。視力、1.0以上には良くなるとのこと、どのくらい良くなったのかなー。友人の場合は元がそんなに悪くないので視力1.2も十分ありえそう。 疲れたのでまとめますけど(^^;;、レーシック手術、20万円程で視力が良くなる、非常にお得です。コンタクトやメガネを常用してい方の場合はコスト的にもプラスになるケースが多いのでは。漠然と「恐いなー」と思っている方、とりあえずは説明を受けてみるべきです。裸眼で頑張っている方(僕、これ)も、説明を聞いておいて損はないはず。 日本で受けた方が良いのか、上海で受けた方が良いのか、知人の手術を見ていた感じ、上海だからってリスクが跳ね上がるようなことはないと思います。ただ、停電が恐いってのと、万が一事故がおきた場合の対応、この2点についてはちょっと考えてしまう。前者に関しては無停電電源装置の有無を確認すれば良いだけ、装置があるなら上海でも問題ないでしょう。今回の病院にはあったのかな。。 後者については・・・かって知ったる日本の方が良いですよね。 僕もこれ以上視力が落ちるようなら、手術をしてみようと考えております。