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2007.03.13
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カテゴリ:日々、想うこと

・廃炉も解体も出来ない原発

 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入し た十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で 、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原 発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えない ままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんで す。
だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一 九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機 で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは
国会でも原子炉 は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体に ついてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけ の原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造 るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようも ないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方で は、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。
 机の上では、何でもできますが、実際には人の手 でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにな らないと、何にもできないのです。放射能がある限 り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はして いますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使え ないのです。
 結局、福島の原発では、廃炉にすることができな いというので、原発を売り込んだアメリカのメーカ ーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底 考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修 理をしたのです。今でもその原発は動いています。
 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、も う三〇年近く動いています。そんな原発が十一もあ る。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けてい て、私は心配でたまりません。
 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉は たった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修 理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそ うですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能が
なくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。


・「閉鎖」して、監視・管理

 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。 それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐ サビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が 漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたまま にしておくことも、廃炉、解体することもできない ものになってしまうのです。
 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃 炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。 閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくこ とですが、ここからが大変です。
 放射能まみれになってしまった原発は、発電して いる時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部 品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそ ういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで 、発電しているときと同じように監視し、管理をし 続けなければならないのです。 
 今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原 発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります 。
この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいの は一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があ ることになります。

 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金 儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や 増設を行おうとしています。その中には、東海地震 のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設も あります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口 の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇~八〇基 にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂 っているとしか思えません。

 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは 本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された 原発が日本国中いたるところに出現する。これは不 安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だ けでしょうか。

・どうしようもない放射性廃棄物

 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、 毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は 低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間 もいたら、致死量の被曝をするようなものもありま す。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜ま っています。
 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこ の原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だった のです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はド ラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

 しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思った のは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は 一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミ はどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと 思ったのがはじめでした。
 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行 っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから 三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年 ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間 も続くのかどうか。どうなり
ますか。
 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃 料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの 会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年) フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガ ラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。 この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六 ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし 続け、その後、どこか他の場所に
持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全 く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっ ても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。
 原発自体についても、国は止めてから五年か十年 間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなこと を言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミで さえ、捨てる所がないのに、一体どうしようという んでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないと いけないんじゃないでしょうか。それには一日も早 く、原発を止めるしかなんですよ。
 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放 射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きして いいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視する といいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その 次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私た ちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

 それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ 経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじ ゃありません。原発が動いている限り、終わりのな い永遠の五〇年であり、三百年だということです。

 






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Last updated  2007.03.17 09:19:38
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