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wonderful110@ Re:20年の時を経て 今・・・(10/17) 宇宙の真理についてわかりかけてきた日に…
マイコ3703@ キーワード検索でたどり着きました☆ 全ての記事にコメントしたい位に読み込ん…
アルプちゃん2@ はじめまして♪ 松本への旅行、突然の大地震で行けなくな…
くーる31@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
2017.04.02
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カテゴリ:日々、感謝
人はみな、人生という旅をしているのかもしれない。

この世に肉体をまとい 生まれ出でてから

いつか力尽き あるいは突然 肉体を去り ひとつ(故郷)へ戻るまで


その旅路に 一つとして同じものはなく

その道のりの 長短、起伏、険易にかかわらず 

その価値に 差はない。



源より分かれし魂は、衝動のままに、望みのままに

自由に宇宙を旅していく。

次元も時空も超え

あらゆる我を体感・理解するために・・・


それは 今ここ・この一瞬に包括された「全て」であり

また 永劫・永遠に果てしなく広がる 「ゼロ」でもある。



だから人は、旅に憧れるのだろうか?

慣れきった日常を離れ、

見知らぬ地の 風景や文化、新たな発見や刺激を求めて。

古い殻を破り、固定観念を覆して

見知らぬ 素の我に出会うため。




私がよく旅をしていたのは、学生時代。

アルバイトで貯金をしては、海外へ旅立った。

オーストラリア、オランダ、ベルギー、ドイツ、オーストリア

トルコ、ギリシャ、エジプトなど・・・


魂がふるえる、深い縁を感じる地へと

この身を運び、各地の周波数と共鳴・共振することが喜びだった。


社会人になってからは、「津留さんと仲間たち」との旅が始まった。

日本各地の神社・聖地を巡り、またアメリカ・セドナを訪れた。


人生の転機を迎え、母となり 子育てを通して自分と向き合う日々。

外へ旅に出ることはなくなり、内なる旅を続けていた。

生死の境をさまよう体験も経て、再び与えられた この旅路・・・



やがて 新たな登場人物が 目の前に現れた。


彼は、「ザ・トラベラー」ともいうべき人。

理想と自由を追い求める 情熱的な 魂の旅人。

しかし それゆえに 傷つき、孤独でもあった。


私の中にある、同一の要素、そして対照的な要素が

彼を私の人生に招き寄せたのかもしれない。


その出会いが、私の人生を、よりカラフルで起伏に富んだものとした。

それは想像もイメージも、はるかに超えた体験だった。


結婚し、ニュージーランドで過ごした数か月。

帰国し、外房いすみの田園で暮らした数年間。


娘を抱え、私一人では、

とてもたどり着けず、目にすることもなかったであろう 内外の光景。

その驚くべき美しさと、深淵への気づきを・・・

彼はもたらしてくれた。




11年前、N.Z.滞在中(新婚)の私たちを訪ねてくれた友人が、

一冊の本を貸してくれた。

パウロ・コエーリョ著 『ザーヒル』

その物語は、こんな一篇の詩から始まる。


 君がイタケに向けて旅立つとき

 どうか君の旅路が長いものでありますように、

 それが冒険に満ち、知恵に富んだものとなりますように。


 ライストリュゴネスもキュクロプスも、

 また猛りたつポセイダオンも恐れることはない、
 
 君が道中、それらに出会うことはないだろう。

 もし思いを高く保ち、

 気持ちが君の身体と君の精神をけっして離れることがなければ。

 ライストリュゴネスもキュクロプスも、また猛りたつポセイダオンも

 君の道にはあらわれないだろう。

 もし君自身の魂の中にそれらが住みついているのでなければ。

 もし君自身の魂がそれらを君の通り道に置くことがなければ。


 私は君の行く道が長いものであることを願っている。

 たくさんの夏の朝がありますように、

 初めての港を目にする歓びが

 これまでにない歓喜をもたらしてくれますように。


 フェニキアの市場を訪ねるがよい、

 そして最良の品々を手に入れるがよい。

 エジプトの都市に行くがよい、

 そして教えるものを数多もっている彼らのもとで学ぶがよい。


 イタケを視界から失ってはならない、

 なぜならそこにたどり着くことが君の目標なのだから。

 しかし歩みを急いではならない、

 旅路は幾年も続くほうがよいのだから。

 そして君の船が島に錨を下ろすのは
 
 道中で学んだものごとによって

 君がすでに豊かになってからのほうがよいのだから。


 イタケが君にさらなる富をもたらすことを期待してはならない。

 イタケはすでに美しい旅を君にあたえたのだから、

 イタケがなければ、君は旅立つこともなかったのだから。

 イタケはすでに君にすべてをあたえたのであり、

 それ以上あたえるものはないのだから。


 もし、最後にいたって君が、イタケは貧しいと思っても

 騙されたと思うことはない。

 なぜなら君は賢人になったのであり、濃密な人生を生きたのだから。

 そしてそれこそがイタケの意味するところなのだから。


    ――コンスタンティノス・カヴァフィス(1863~1933)
         パウロ・コエーリョ著『ザーヒル』より引用


この詩篇を目にした時、全身が総毛立ち、身震いしたが

それは、私の人生が序章から本編へ入っていく前の、武者震い。

その奥深さは、当時、まだ知る由もなかった・・・



平坦な道ではなかったが、私たちは歩み続けてきた。

いつしか旅の仲間に、長男と次女も加わり

彼らの成長に伴い、旅の形態もどんどん進化している。


私たちはこれからも、それぞれの道をゆく旅人なのだろう。

ときに一人で、ときに協力し支えあいながら。

まだ見ぬ地平を、魂が求めるままに・・・



彼が地球へ降り立った日に

心からの感謝をこめて。






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Last updated  2017.04.02 04:20:04
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