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カテゴリ:スポーツ
中国選手の活躍が目立つ広州アジア大会(Guangzhou 2010)の体操競技や水泳競技のテレビ中継を見ていて、選手のゼッケンや、施設内に、「361°」 という広告らしきものの露出がいたるところにある。 皆さんは気にならなかっただろうか? 「広州は、東経361度にあるのかしら?そんなばかなことはないだろう。東経135度とか、西経125度とかで使うのだろうし」「360°を一周し、次の一度ということで、次へ進む第一歩を意味するのだろうか」等、いろいろな事を考えさせる。 インタネットGoogle で、意味を検索すると、 という日本の神奈川県の粉体塗料会社の企業紹介サイトがあった。商品名に、KADOWAKI 361° というような使われ方をしている。 果たして、選手のゼッケンにも、「361°」とあるが、日本の塗料会社と中国スポーツ大会はつながりそうに無いが、どういう関係なのだろうかと、あれこれ考える。 前述の塗料会社のコンセプトに次のようなことが、書かれていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周囲を360度ぐるりと見渡して「全てのことをやりつくした」と思っていても、ほんのわずかに首を傾けて、別の角度で物事を見つめなおすだけで新しい価値に出会うことがある。 「360°」は終わりではなく、新しい「1°」を見つけるための「0°」というスタート地点。 世界がまだ知らない、魅力的なモノづくりをしている人たち、これからしようとしている人たちが、まだまだ日本にはたくさんいる。私たちnendoが「一緒にモノづくりをしたい!」と心から共鳴する、そんな元気な企業と一緒に、それぞれの「361°(イチド)」を発見していくプロジェクト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なかなかいい、コンセプトだ。小生のブログ名「NEXT PEAK」(登頂に成功しても、さらに見渡せば、次ぎの高嶺が見え、さらに高みへ、絶え間なく挑戦)と、コンセプトは似ている。 しかし、もう少し、調べると、中国の新しいスポーツ・ブランド名で、今回広州アジア大会の特約スポンサーだということがわかった。下記は、其の引用部分・・・・・・・・ 福建省晋江市に本部を置く「361度」は、2003年の設立で、10年にわたり、靴生産に携わってきた別克(鞋業)が前身。10年に開催予定の広州アジア大会では特約スポンサーにも指定されており、同市内では至るところで同社の看板を目にすることができる。今年6月には香港上場も果たした。 アジア大会の特約スポンサーとなり、広州では看板が一気に増えた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 気になるのは、361°の商標権のことである。 日本では、カドカワ粉体塗料会社が商標権者であろうから、この大会で、ブームになって、日本で販売しようとすると、知的財産権の侵害ということになるだろう。気の利いたコンセプトではあるが、また、尖閣諸島問題のようなことにならないことを祈る。 そういえば、もう一つ、中国で最近、一躍有名になったスポーツブランド「李寧」には、次のような指摘がある。 Anything is possible――。明らかに某大手スポーツメーカーの合言葉、「nothing is impossible」をもじったものであろう英文が、これまた別の某大手スポーツメーカーとよく似たロゴの隣に並ぶ。中国市場では、ナイキ、アディダスに次ぐシェアを誇るという地場系スポーツブランド、「李寧(リーニン/Li-Ning)」だ。 アディダスが掲げているスローガン「Impossible is Nothing.」(不可能なことはなにもない)を、 「Anything is possible」(「一切皆有可能」) とは、うまく模倣するものだ。英文は、アディダス、ロゴも、ナイキのそれに酷似しており、二社の完全な模倣、よくやるなとおもう。 「361°」も、おそらく、想像だが、日本企業の商標の模倣だろう。中国の知的財産権に関するコンプライアンスの欠如を感じる。 ちなみに、参考までに、WEB英語翻訳(クリック)です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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