知られざる・・・
久しぶりに水戸市の千波湖畔を歩きました。もちろん、はるくも一緒です。 (C)mama-goose今の季節、冬の渡り鳥が来ています。だけど、近代美術館に近い辺りはあまり鳥が来ていません。歩いていくと、単独でいるコブハクチョウがあとをついて泳いでいます。何だろう?と思ったらはるくのウン○を入れたビニール袋を食べ物を入れた袋と勘違いしてるらしい… (C)mama-goose無視して歩いていくと、前方に鳥の群れ。 (C)mama-gooseああ、やっぱり。カップルが食パンを持って鳥たちに投げています。湖の何か所に「鳥に餌をあげないで」という看板があるのですが・・・ 前回来た時はなかった場所にも新しい看板(C)mama-goose声をかけると「そうなんですか、知りませんでした」との答え。まあ、駐車場から、看板の前を通らずに来たら知らないということはあると思います。私は取り締まりをしているわけでもないので説明だけしておきましたが管理している市の部署は、看板だけ立てて指導とかには回ってないんでしょうか。上野の不忍池で野鳥の餌付けが禁止になった時は関係者がパトロールして指導に当たってたんですけどね。他にもスケートボードに乗った少年が滑りながらパンを投げていたり母子連れで何斤ものパンを与えていたり。ちょっと歩いてただけで、3人以上が食パン持参で鳥に与えていました。千波湖では寄贈されたコブハクチョウと黒鳥が年間を通して湖にいるのでボートの管理人さんが市から委託されて毎日給餌しています。だから、そのほかに食パンを多くの人が与えると自然の状態では食べることがないパンというヒトの食べものを食べすぎてしまいます。ハクチョウなどが自然の状態で食べるものって何ですか?ふつうは草、皮のついたままの穀物などです。パンじゃないことは当たり前ですよね。じゃあ、渡り鳥とどう付き合えばいいのでしょう。【送料無料選択可!】渡り鳥からのメッセージ / 葉祥明/作・絵価格:1,728円(税込、送料別)答えの一つが、この本に描かれています。渡り鳥が自然な状態で餌を取れる場所を増やすこと。田んぼや畑をその場所にできるのです。餌となる落穂を残したり雑食・肉食の鳥が食べる虫や小動物が増えるように農薬を使わないようにするなど。それができるようになるには多少の時間がかかりますが今すぐできることが、一つ。野鳥に餌を与えないこと。自治体が看板を出していてもこれだけの人が知らずに餌を与えているというのは誰も看板を見ていないということになります。加えて、学校などで自然との付き合い方を教えていないことも原因だと思います。もしも学校で「野生の生き物に餌を与えることは良くない」と教えれば母子でパンを鳥に食べさせに出かけるということはなくなるでしょう。鳥にパンを与えるという行動は欧米から伝わったものと思います。それが動物愛護ともてはやされたために未だにパンを与えることが美徳と思っている人が多いのでしょう。秋、渡り鳥のやって来る時期になるとニュースで季節の風景として取り上げられますがさりげなく、鳥に餌を与えないように言ってほしいですね。「できるだけ人間がかかわらない」という野生生物との付き合い方が知られていないことが一番の原因ですから。にほんブログ村