移住は無理でも
NHKで放送される「ニッポンの里山」その中で京都市内の小さな坪庭が舞台になったことがありました。京都の街中は家がびっしり密集していて自然の残る場所なんてなさそうですがもちろん寺院も多いのでそれなりに大きな木や池などもあります。だけど、それは普通に考える「自然」のものではなく人間が剪定や掃除などで管理しているもの。それでも生き物たちはそれぞれに適した場所をうまく利用してたとえ小さな坪庭でもそれが点在することで森の中に住んでいるように渡り歩いて使っているのだとか。同じようにロンドンの街中で生き物を育てる小さな庭もガーデニングの番組で見たことがあります。今住んでいるところは恐ろしい勢いで緑が失われていく地域です。小さな藪も広い畑もあっという間に家が建てられ車を止めやすいように庭はコンクリートで固められます。緑の芝生ではなく、綺麗な人工芝のお庭がなんと多いことか。私が引っ越してきた時に点在していた雑木林は見渡す限りなくなってしまい残るのは神社の杉木立と参道の桜並木だけ。庭木が豊かに茂るお家でも家主さんが変わればある日突然重機が入って根こそぎ大木を倒していく・・・その一方で車で30分も走れば耕作放棄地が増え続け人の手が入らない山林が荒れていき廃屋が植物に覆われていく風景も。そんな光景を見たら街で緑が減っても郊外で増えてるからいいと思う人が多いかも。だけどね、一極集中がいけないんですよ。街中にびっしり土のない場所ばかり作るからちょっとの雨で街中に水が溢れます。木を切っても育てないから地球の温暖化が沸騰化になるんです。街中の坪庭もあちこちあれば生き物が暮らせる環境が維持できます。私は、その一端を担えればと思うのです。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村