カテゴリ:♪本の覚え書き♪
「立つ鳥」「蛙」「小の虫」「釜中の魚」の4つの話からなる幕末のころを描いた時代小説。 どれも表題のとおり主人公にとって激動の、人生で一番長い日がつづられています。 中でも、井伊直弼を慕いながらも側室とはなれなかった可寿江が主人公の「釜中の魚」は最高でした。 大老とまでなった直弼の窮地を察し、京都から江戸へと渡り無事を願い奔走する可寿江の思いや、直弼の環境やその人柄が手に取るように書かれていて、江戸末期というよりはとても身近に感じるものでした。 諸田さんの作品は以前「源内狂恋」という平賀源内の話を読んだのですが、遠い昔の話という感じがまったくしなくて、その主人公がとてもリアルに書かれているのに驚嘆し、今回の本も手にしたのですが、やっぱりすごい!やめられません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 12, 2005 08:34:49 PM
コメント(0) | コメントを書く
[♪本の覚え書き♪] カテゴリの最新記事
|
|