カテゴリ:♪本の覚え書き♪
貢と暁は母晴代を早くに亡くし、父の重之は紗恵を連れた志津子と再婚して美希が生まれた。 分け隔てなく接する志津子に暁もすぐに慣れて、歳の近い紗恵といつもいっしょに遊んでいた。 しかしやがて暁と紗恵はお互いを意識し、惹かれあって行く。 そんな二人に父と母はある告白をしなければならなかった…。 暁を軸とした『雪虫』 美希の『子どもの神様』 紗恵の『ひとりしずか』 貢の『青葉闇』 聡美の『雲の雫』 重之の『名の木散る』 別冊文芸春秋に毎号掲載された6篇の話が1冊にまとめられたものでした。 よくあるお話かと思って読み進んでびっくり、この家族の人間模様に引き込まれている自分に気づくのでした。 一人一人取り上げるかたちの内容に、それぞれ主人公は激流の中を生きているような生活なのに、次に他の人が主人公となるとものを読んでいるときは普通の父や兄、妹としてしか感じられないあたりが、現実的に感じられたりしておもしろかったです。 それでもいしょうけんめい生きてゆく。そんな姿勢がやはり心地よい村山ワールドでした。 本の最後に村山さんのHPが紹介されていました。 長~く楽しい日記つきでこちらもまた楽しかったです♪ www.yuka-murayama.com 興味のある方はのぞいてみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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