やっぱり本が好き♪

作者の1963年～1992年までの作品集。
テレビで紹介されていたので予約を入れた本でした。

最初の『理想の学校』を読み終えた時「Ｏ．ヘンリーと筒井康隆をたしたようなブラックだ」とうれしくなってしまいました。

管理社会の恐怖とか、いわゆる人生の勝ち組が行き着いた罪深き楽しみなどブラック、ユーモア、サスペンスが、時にはグロテスクに時にはミステリーゾーンを見ているかのように、短い話の中にぎゅっと詰められているような本でした。

発射直前のロケット基地でのカウントダウンとともに描かれる心理劇なんて、単純な私は見事に作者の意図にはまってました。しかも人を乗せてロケットが向かう先が火星だったのでブッシュさんのニュースが真新しかったせいもあり、ひきこまれちゃいました。