カテゴリ:♪本の覚え書き♪
伊坂幸太郎さんが『WEB本の雑誌』の中のインタビューで学生の頃に読んで、小説の中でもっとも好きなものの一つだと語られいたものです。そしてその題名から伊坂さんの『オーデュポンの祈り』を書くきっかけになったのでは!?などと勝手に想像して読んでみました。 1988年に書かれたというこの本ですが、横溝正史を思わせる日本の家土地に縛られた、どこか根っこの方で暗い部分を漂わせながらも自分なりに一生懸命に仕事をしてこの土地にいることにこだわりを持っている男の話でした。 デビューした後でも文章を写したりしていました。役所で働くおじさんが主人公で、日常の中で静かに不穏な雰囲気があって、何も起きないのに緊迫感がある。それがすごく好きなんですね。(インタビューより…)と言われているだけありました。ぽんと別世界か空想の中へ飛ぶような感じや、文章が楽しい話ではないのにどこかからっとしていたり、笑いが隠れているような雰囲気に、似たものを感じることはできました。 そして題にもあるこのかかし、なるほど。とほくそ笑んで本日はこの辺で…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 13, 2005 09:25:10 PM
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